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昨年の4月ごろ大阪の達人北村京一さんから凄い話を聞いた。
「ヒラマサ入れ食いで一人で1トン以上釣ったで」「20キロオーバーは7本くらいでアベレージは
10キロから12キロくらいや」「最終日は2時間で25本くらい釣れよった」。
もちろんこんな話を聞いて乗らないわけがない。1秒も考えずに「来年のベストシーズンに行くから予約頼むで」。

そして来ました。2002年の1月21日。ついにニュージーランドの北島へ。
参加はチームカブトムシの「エイジ隊長」「マットン」「ヒポ」そしてカーペンターの小西である。カブトムシとは樹液に群がる動物というところから来ている。詳しいことは直接聞いてくれ(笑)。
空港には現地ガイドの菱井氏と通訳兼運転手のロジャーが迎えに来ていた。早速荷物を積み込んでモーテルのあるルアカカに向かう。車で約3時間。車中では菱井氏の凄いお話で盛り上がる。
菱井氏「ここは潮や時間なんて関係なく釣れますよ」「原始の海そのままですわ」「誰もジギングなんてやってないから落とせばすぐ食ってくる」などなど。我々の期待は深まるばかりである。

モーテルに荷物を預けてファインガレイまで買い物に出かけた。まず釣具屋に寄り情報収集をする。あれれジギングなんてやってないわりには、ジグが大量に売られているぞ(笑)。店員に聞いてもジグのことはよく知っていた。ここで50キロの計りとリリース用のおもり等を買い込んだ。
続いてスーパーに行き、船中泊用の食材とビール、ワインなどを大量に買い込んだ。ビールは一缶40円である。飲兵衛には嬉しくて泣きたくなるような国だぞ。
1泊して翌早朝ベイオブアイランズに向かう。車で約2時間。ロジャーはエンジン全開でぶっ飛ばすので恐くて恐くて・・・
7時頃着いたので、早朝からやっている軽食屋で軽く食事を済ませて船を待つ。8時頃船がきたので荷物を積み込む。う〜む、それにしても古い船だ・・・10ノット出るのかな?船の名は「CARA−MIA号」。

荷物を積み込み、いよいよ出港である。ゆっくりと船は動き出す。5分経っても10分経ってもゆっくりである。「これが巡航かな?」「まさかこんな遅いの・・・」。
しばらくしてキャプテンがエンジンルームを開けてボソボソと始めた。なんと出港と同時にエンジントラブルである。それも修理不能・・・

この日は4ノットしか出ない船での釣りとなった。もちろん目的地のモクヒネに行けるわけがない。ベイオブアイランズ周辺での近海ジギングとなった。しかも聞けば今日と明日はスペアーフィッシングの全国大会が開かれているという。彼らの狙いもキングフィッシュである。水中銃に狙われていてはジグなど食いつく余裕はないだろうな(涙)。
昼前からあちこち電話して明日からの船を探した。代船が見つかったのは昼頃で、モクヒネまで行ってくれるそうだ。しかも今夜走って明日の朝から釣りができるそうだ。「やったぞ〜♪」
この日は早めに切り上げて港に戻って代船を待つことにした。事務所で3500ドル払い桟橋で待機していると午後5時半ごろ代船がやってきた。船の名は「ALLURE号」。カタマランで全長42フィートくらいだ。CARA−MIA号よりははるかに良い船だ。

菱井氏とキャプテンの話がこじれているので聞いてみると「モクヒネは行けない」ということだ。もうすでにお金は払ってあるのに。足元を見られてメチャクチャなことを言っている。しかも夜は走らないとも。舐められたもんだね。菱井さんしっかりしてね・・・
挙句の果てに3日分の船代を払って、1日だけ釣りをしてまた違う船を探すことにした。4日間の釣りで3回も船を乗り換えるとはね・・・しかも米と味噌はどこかへ消えていた。
責任を感じたらしく、3日目からの船は菱井さんが負担することになった。まあガイド料をたっぷりと払ってあるんだから、当然といえば当然だろうね。こっちはたったの2日乗船で予定の船代をオーバーしているんだから。
ここまでの釣果・・・スペアーフィッシングの大会の影響、それとも潮、それとも天候、水温・・・なんだかわからないけど、キングはどこにいるんだ?小さなコマサばかりだぜ。
めぼしいのはエイジ隊長が水深160メートルで小さなハプカを2匹釣ったくらいかな。

3日目はルアカカに戻って「CARA−J号」に乗った。38フィートと少し小さいけど、まずまずの船だ。目的のモクヒネ諸島に行く前にHEN&CHICKENS諸島で釣りをしたが、外道のバラクータしか釣れなかった。それにしてもこの外道はどこでも入れ食いである。リーダーを噛み切るので困った奴だ。
バラクータ=バラクーダとは違う魚。深海で釣れるナガタチカマスやクロシビカマスに似ている。

3時間ぐらいでやっと目的の島「モクヒネ諸島」に到着した。全員が夢と期待を込めてジグを投入する。着底してしゃくり始めるが、いっこうに当たりがない。海はキャプテン曰く「22年間船の仕事をしているが、こんな穏やかな海は2回目だ」。よくいう「なぎ倒れ」って奴かな・・・

島のあちこちを回って頑張るものの、4〜5キロのコマサがポツポツと釣れるくらいで、大型のヒットは延々なかった。夕方近くになって一時だけ入れ食いがあった。しかし最大で11キロまでだった。

午前中良かった沖の深場に行ってようやく14キロが出た。バラクータの猛攻に会いながら、やっと上げた1匹だった。底を小突いてもほとんど当たりはなかった。各キャプテンがジギングのことは知っていたから、けっこう叩かれてるのかな?

キングは日本のヒラマサと同様に回遊するのかもしれない。おそらく昨年北村京一さんが来たときは大群の回遊があったのだろう。時期、潮などを考え直す必要がありそうだ。
PS.帰りにオークランド市内観光をやった。チームカブトムシは空腹だったようで、某場所で樹液を吸いまくったようである。新しくロジャーもメンバーに加わっていたっす。
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