| 参加者: 計19名 |
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![]() 駅東 紡績工場の一部に建ったスーパー |
![]() 駅東 紡績工場跡地が駐車場とマンションに |
●津島市のまちづくりが他に比べてやや停滞したのは、都市計画法の制度的な弱点が大きく関わっているかもしれない。 現都市計画法の主要な課題は、スプロールの防止と新市街地の開発で、既成市街地内の保全整備が抜け落ちている。また、溢水、湛水区域を市街化区域にしないという技術基準があり、海部地域での前向きなまちづくりを阻害する雰囲気があったのかもしれない。 都市計画の中で歴史的な街並みの保全の視点が無かったことが、マンションのバラ建ちを許してしまう結果となった。 ただ、歴史には必ず両面があって、遅れていることが結果として古いものが残り、良いことに転じることもあるので、良いところをどう残すかという視点が大事だと思う。 |
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![]() 天王通りにそびえる高層マンション |
![]() 市役所跡地に建つ天王通り沿いのマンション |
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![]() 貞寿寺の庭内とマンション |
![]() 外観がやさしい尼寺の貞寿寺 |
![]() 蔵通りにある見事な民家 |
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![]() 円空の仏像が納められた千体仏地蔵 |
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![]() 天王通りの元郵便局・医院 | ●津島の長い歴史をかけて作られてきた建築物や市街地はとてもすばらしい。このような建築物や街並みを後世に残すことが重要です。この場合、社会全体の責任で残すことを真剣に考える必要があります。市が買い上げて修理する、市が街並みを保全する重要性を位置づけ、国、県、NPO、所有者に働きかけるなど、街並みを残していこうという意識形成が重要です。そのためには、みんなに見てもらうことが重要です。観光資源として成り立つかどうかではなく、街並みを美しく保全して行くためにもみんなに見せる工夫が必要だしその延長上で保全に対する合意形成も進むのではないでしょうか。 |
![]() 成信坊の石臼を埋め込んだ石畳 |
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![]() 元津島信用金庫/ガス灯も建つ |
![]() 本町通りの町並み |
![]() 同左 奥行きの深い町家/隣は空き地 |
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![]() 昼食を食べた「カネ長」 |
![]() 「カネ長」に掲げられている街角かわら版 |
●なによりもよかったのはお茶室ロードの1つが見ることができ、いろいろな話が伺えたこと。通り庭の吹き抜けもすばらしい。 カネ長「いっぷく茶房」は、本町通りから津島神社への参拝道の角地に位置するところで、以 前、まちを歩いたときに、有効に活用したいと思っていた建物の1つです。ここの郷土料理もなかなか。低い2階で通りを歩いている人も身近に感じます。秋祭りで子供獅子が通って行きましたが、古い町並みとマッチして風情があります。ただ、子供の数が少なかったのが残念。中心部の高齢化の実態を表しているようでした。 ●今回初めて入ったのが、「長珍酒造」の中です。個人の家なので、普段は公開されることはありません。ここは、都市計画道路上にあるのですが、あの奥まった茶室で市民などを対象に茶会を行ったりすることで、市民共有の財産であるという認識づくりができれば、計画の見直しの気運も出てくるかもしれません。 津島信用金庫の向いの改修中の町屋も奥に相当長い敷地になっていて、 1階2階併せて3つの茶室があるようです。改修していたのが、道路に面した部分だけであることを祈りつつ、一度見学してみたいなと思いました。 津島はやっぱり面白い!と自己満足して帰路についたのですが、問題は町屋を初めとした文化遺産の保全でしょう。天王文化塾の活動として、町屋の修復の援助など、考えていく必要があります。 |
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![]() 長珍酒造 茶室 |
![]() 長珍酒造 母屋通り庭の明かりとり |
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![]() つしま幼稚園と瑞泉寺(茶室あり) |
![]() 三養荘(平山学園所有 庭園が見事) |
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![]() お祭りの日、まちの氏神で寄り合い |
![]() 氷室家 |
![]() 車河戸/天王祭りの船をここで組み上げる |
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![]() 天王川公園 |
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提案1 ガイドブック付スタンプ帳とスタンプラリーシステム 津島の市街地をただ漫然と見学してもなかなか違いや良さが理解できないので、津島市内の主要な建築物を開設したガイドブックとスタンプ帳をセットにして、各建物毎にスタンプを押してまわるというのはどうでしょうか。全部回った人には賞品を渡します。スタンプでなく感熱紙等写し取るという手もあります。津島の町に詳しい人を養成することにもつながります。 |
![]() 津島神社庭園 |
提案2 お茶室ロード連続楽茶の会 お茶室は大きな資源ですが、ほとんどが個人所有で常時見てもらうことができません。しかし日を限れば公開に賛成してくれる人もいるかと思います。そこでシリーズで毎週土曜日にお茶室を公開し、有料でお茶、茶菓子も提供するというのはいかがでしょうか。たぶんマニアが現れて、全国からなかなか入れないお茶室を目指して客が集まると思います。星取り表にして多数に参加した人を顕彰することも考えられます。 |