第10章

第10章 同じことを繰り返す・・・FOR文(1)

この章から文法をやっていきます。 難しそうに聞こえますが、それ程たいしたことではありませんので、 すぐわかると思います。
では早速・・・。
いきなりですが、1から10までを足し算するプログラムを作りましょう。 強引に 1+2+3+4+・・・+10 として求めれますが、 じゃー、1から100までとか、数が増えていくととてもじゃないですが、 書ききれません。
そこでFOR文の登場です。使い方は次のとおりです。

FOR( 初期値 ; 繰り返し条件 ; 繰り返すごとに実行すること ){ }

となります。実際の例を見て確認しましょう。








このFOR文の意味は、
「初めはi=1から始まり、毎回iをプラス1してiが10以下であれば繰り返す」
となります。
詳しく説明すると、順番としては、まず最初にi=1が代入されて、繰り返し条件を吟味し、 i(=1)<=10 ですので、繰り返します。最後まで行くとFORまで戻って、 iを+1して繰り返し条件を吟味します。 (初期値は最初に代入されるだけで、それ以降は何も影響しません)
今度も i(=2)<=10ですので、繰り返します。
これをずーっと続けていくと、i(=10)<=10 となりますが、 繰り返し条件は「iが10以下であること」ですので、まだ繰り返します。 そして次にiを+1してi(=11)<=10となったところで、 終了となるわけです。
わかりましたか? ちなみに「wa」はどうなっているかというと、
(i= 1) wa= 0+ 1 −−> wa= 1
(i= 2) wa= 1+ 2 −−> wa= 3
(i= 3) wa= 3+ 3 −−> wa= 6
          ・
          ・
          ・
(i=10) wa=45+10 −−> wa=55
となることはわかりますよね?

また、条件式も説明しておきます。( 終了条件のことです )
a <  b  aがbより小さければ真
a <= b  aがb以下なら真
a >  b  aがbより大きければ真
a >= b  aがb以上なら真
a == b  aとbが等しければ真
a != b  aとbが等しくなければ真
以上が条件式(正確には「関係演算子」と言うらしいです)です。
おそらく目で見て直感的にわかると思います。

では今度はFOR文ってホントにそんな風に動いてるの?
という人のために、FOR文がどのように動いているかを検証していきます。
ではFOR文の様々な使い方を紹介しましょう。







1つ目と2つ目は予想できたと思います。
ですが3つ目と4つ目はちゃんと予想したとおりに動いたでしょうか?
繰り返し条件は「真であれば繰り返す」、「偽であれば終了」を意味します。
「等しければ繰り返す」("==")とか、「等しくなければ繰り返す」("!=")を、 間違えやすいので(私だけかもしれないですが・・・)気を付けましょう。
あ゛前章で、 今章に持ち越していたことがありましたが、それはホントに次章でやりますので、
ご勘弁を!!m(_ _)m

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