前哨戦

前哨戦

検察庁へ行ってきました。 検察というのは私達罪も無い民間人を悪い人に祭り上げる、 極悪非道集団であります。
4時半に来いということでしたが、 4時20分に着いてしまい、待合室で待つように言われ、しぶしぶ待合室へ。 そこには、まー、病院などでよくあるクソおもしろしくも無い本と、テレビがある。 テレビの下にはDVDデッキがあり、どうやら稼動している様で、 今テレビに流れているのはそのDVDである。

パッと見で面白くなさそうな感じのする、ドラマっぽい内容で、 普通のテレビチャンネルに換えようとするが、 どうやらテレビ線が引いていないみたいで、 どのチャンネルにしても「ザー」っというだけで、何も写らない。 仕方なくDVDを見ることにする。
テレビの映像をDVDに切り換えると、聞こえてきたのは「裁判がどうのこうの・・・」。 なんだこのドラマは?  いや、ひょっとして、国が作った民間人洗脳DVDかもしれない。 わざと待合室に待たせておいて、このDVDを見させて、 「あー、俺はなんて悪いやつなんだー。何もかも洗いざらい喋らないと気が済まない〜」 なんて気にさせるのがホントのねらいだろうか?

まー、そうこうしているうちに10分ほどが経ち、なんかへんなおっさんが私を呼びに来た。 取調室に通されると、そこにはなにやら難しそうな法律の本や資料が産卵・・・、ちゃうちゃう、散乱している。 部屋に入ると、また別のおっさんが待ち構えている。 たぶんこのおっさんが検察官とか呼ばれている、民間人から非常に嫌われている、 それはそれは、普通に道を歩いていても石を投げつけられるような人だ(笑)。 んで、そのおっさんと机をはさんで対面し、 左手には先ほど私を呼びに来たおっさん(たぶん雑用係という名の秘書だろう)が座る。 この部屋には冷蔵庫もあり、ひょっとしたらここのおっさんはこの部屋に住んでいるかもしれない(笑)。 私は学生時代の教授の部屋を思い浮かべてしまった。

んで、今までのここやここで蓄積された資料と、 それ以外にも様々な資料が手元にあり、分厚い「本」ぐらいの資料をその検察官はまじまじと目を通す。 あとは今までと同じような質問をされ、同じように答えるだけだ。 もうこれも3回目。いいかげん飽き飽きした。 そんで、私が思ってもいないことをその検察官は読み上げ、雑用係がパソコンに即座に入力していく(これが結構速い)。
「私は、何時何分、どこそこを時速何キロで走行し、うんちゃらかんちゃら・・・」と検察官が私になりきってなんか言うわけ。

その私の思ってもいないことのパソコンへの打ちこみがようやく終わると、 プリンターで出力しだした。それがまた遅い遅い。 お前らいつのプリンターつことんねん。今やったら1万出せばそこそこのプリンターぐらい買えるぞ。 と、思いつつ、出力されるのを待っていた。

プリンタからようやく紙が出ると、検察官が 「あ!○※▲×(聞き取れんかった)忘れた」とか言い出して、 私の家族構成のことなんかを聞き出してきた。 しかも、驚いたことに、私の親に関する資料まで持っており、 私がどこで生まれたとかも知っていた。 「なんだこいつら。なんでそんな事まで知ってんねん。」 と不思議に思いながら質問に回答していく。

ようやくそれも終わると、最後にそのプリントアウトした紙に俺の署名とはんこを求めてきやがった。 「俺のサインを貰えるなんて光栄に思えよ!」と思いながら書いてやった。

そうすると、今後のことについて話しだした。
「起訴状がそのうち届くと思います。それが届いてから大体1.5ヶ月から2ヶ月ぐらいの間に公判が下されます。 裁判は1回かひょっとしたら2回行うかもしれません。 1回目の裁判で判決が出るかもしれませんので、はっきりとしたことは言えないですが。 また正式裁判ですのであなたの頼んだ弁護人を付けるか、国選弁護人を付けるかをお選びください。 じゃー、今日はお疲れ様でした。」

ま、まじっすか〜!! 聞いた話しによると、正式裁判と略式裁判を選べるはずだったんだけど・・・。 そのへんの事を聞いてみると、
「えーと、あなたのような極めて危険な運転をした場合は正式裁判になってしまいます。 超過速度がもうちょっと低い場合は10万円以下の"罰金"と決められているのですが、 あなたの場合はそれを通り越してますので、懲役6ヶ月以下の○※▲×・・・(頭が真っ白でもう聞こえてない)。」

ちょ、超液なんてバカ言ってるばやいじゃないかもしれん・・・。
おいおい、たかだかスピード違反ぐらいで、誰にも何にも迷惑かけてへんのに、そりゃ無いやろ〜(泣)。

「ちゃんと裁判官に反省していることをわかってもらえるようにしましょうね」 なんて最後にフォローの言葉(全然なっていないが)を掛けてきやがった。 「お前が起訴せんかったら万事丸く収まるんじゃボケ!」 と心の中で思いました。

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