01/08/13 ダクト塗装

01/08/13 ダクト塗装

慢性的な熱問題を抱える我が愛車。 少しでも冷却できる様にバンパーを削ったりエアコンコンデンサーを傾斜させたりと、 色々やったが、サーキットで1周本気で走っただけで一気に水温100℃を突破する。 こりゃいかん、せめて5周全開走行ぐらいは堪えて欲しい。

そこで考える。どうやったらより冷却できるか?
そもそも空気と言うのは入るところと、出るところが必要である。 入るところはバンパーからだ、速く走れば走るほどより空気が入る。 しかし出るところは? と考えると、ボンネットの隙間ぐらいしかない。

これでは明かに空気の流れが悪い。 ボンネット内部をできるだけ負圧にすることを目標にしなければならない。
そこで、エンジンルームで一番高温になるタービン真上にダクトを設け、 空気の抜きをよくするようにしよう。

前置きが長くなったが、要するにボンネットに穴をあけて、 ダクトを設置するのだが、売ってあったダクトは真っ白しかなかったので、 赤に塗装しなければならないので、まずは塗装編。
#ボンネット取り付け編がアップされるかどうかは
#現段階では不明(笑)

「塗装」というと難しくて、とても自分じゃできない! って思ってる人が結構いると思うが、実は簡単・・・、ではないのだが、
時間さえかければ、プロ並のものはできる!
というのが私の持論である。 まー、「時間さえかければ」というのがミソである。

ここからは写真つきで説明。



作業道具

まずは道具を買い揃えないと行けない。
写真には無いがあとは紙やすりも買わないと行けない。 #320、#800、#1500、#2000 があればいいと思う。 今回は#320は使わなかった。 ちょっと高くつくが、耐水ペーパーの方が良い。

下地作り

ダクト本体はつるつるなので、このままスプレーを吹きかけても上手く塗装がのらない(と思う)ので、 #800の耐水ペーパーで表面をわざと傷つける。 それ程ごしごしやらなくても良く、表面をサラっとなでる程度。

脱脂

どこにでもある家庭用洗剤でごしごしけずる。 スポンジの緑の方ですみずみ傷つけながらこするというか、けずる。 ついでに自分の手も洗う。

脱脂&脱水

今度はシリコンオフで、脱脂、脱水を完全に行う。 ちなみにこの缶に載っている写真を良く見るとセブンである。しかも赤。 私にこれを使えと言うことかな?

下塗り

プラスチック製品なので、バンパープライマーで下塗りを行う。 これがボディーなどの金属だったらまた違うものになるので注意。
ここから塗り作業発生する。 後でやすりがけするので、どんな風に塗っても良いのだが、 本塗装の練習として、以下の点に注意してきっちり塗ろう。

  1. 対象物との距離を一定(20cm〜30cm)にする。
  2. 塗りにくいところから始める。
  3. 何回も薄く重ね塗りして厚くする。
  4. 液垂れしても後で修復可能なので焦らない(そっとしとく)。
この写真のバンパープライマーは匂いがイマイチ。 ソフト99のバンパープライマーは量が少ないけど匂いは最高です。
表面のならし

バンパープライマーが乾いたら(大体30分〜1時間)、 表面をならすために、今度は#1500の耐水ペーパーでさらっとならす。 もし下塗りの液垂れがあったら#800ぐらいで、液垂れが見えなくなるぐらいならしてから、 もう一回そこだけ下塗りをする。 ならした後は水分を飛ばすために、アルコールなどで拭いたり、 ドライヤーで乾かしたりする(シリコンオフはもう使わない方が良い)。

本塗り

ここからは気を引き締めなければならない。 下塗りの時に書いた注意点を守れば、そうそう失敗は無い。
塗り方は以下の図を参考に。

一往復しないと塗り残しが出てくるので、基本は一往復である。

これで全体を塗り終わったら、いったん乾かして(15分程)から、 また塗り、乾かしてはまた塗り・・・、と4,5回程繰り返して、 何回も薄く塗って、厚く厚く仕上げていく。
ここで一番の注意点は、焦らず、じっくりとやるである。

ここでの液垂れはかなり致命傷ですので絶対にミスしないようにしましょう。 もし液垂れしてしまったら、先ほど同様、#800、#1500のペーパーでならせば良いと思います。

この写真は5回重ね塗りしました。

ぱっと見は結構きれいですが、もちろんアップにするとざらざらしてます。 これは後で磨きますのでこのままでOKです。

磨き作業は塗装が完全に乾いてから行いますので、 半日〜1日待ちます。 最初からここまでの作業は大体3時間ぐらいですので、 夕方からやればここまででちょうど寝るころになりますね。

あ、それと、この塗り作業は室内でやると、ラリっちゃいますので、注意して下さい。

磨き作業(1)

まずは水洗いして、表面のチリや埃を洗い落としてから、 そのまま#2000の耐水ペーパーで表面をならします。 ほんとにかるーくでいいです。

磨き作業(2)

荒目→細目とコンパウンドで磨く。 コンパウンドはタオルや、きれいな布にホントに少量 (タオルにほんのちょびっと歯磨き粉みたいに乗っているやつで全体が磨けます)とり、 柔らかく時間をかけて磨くと良いです。
荒目が終わったら水洗いしてきれいに拭き、次に細目。 細目が終わったら同じように水洗いしてきれいに拭く。

磨き作業(3)

最後に仕上げ用コンパウンドで磨きまくる。 今度はコンパウンドを大量にスポンジに取り、 力いっぱい磨く。これでもかー、と磨く。

仕上げ

いよいよ完成である。 水洗いして、きれいなタオルで拭く。 拭いて拭いて拭きまくります。 そうすれば、こんなにきれいになります。

どうですか、これなら自分で塗ったなんてわからないでしょ!




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