01/08/25 吸気ダクト

01/08/25 吸気ダクト

前回の熱抜きダクト装着でも、まだまだ冷却不足であり、 残暑(って言うのはまだ早いかな?)厳しいこの時期にはとてもじゃないけどサーキットなど行けやしない。
そこで、さらなる冷却効率アップのため、なにかできはしないかと色々試行錯誤してみた。

するとあることを発見してしまった。

発見したことはちょっとおいておくとして(←じゃ言うなよ)、 前々から気になっていたことがある。
それは、セブンの吸気システムについてだ。

セブンの吸気システムは一風変わっており、 バンパー開口部からエアを取り込み、 その取りこんだ空気を一方はインタークーラーの冷却に、 そしてもう一方をエンジンに取りこむのである。

はっきり言って効率悪すぎです。

これはなんとかせねば・・・、と3ヶ月ぐらい前から思いつづけていたことなんですが、 なかなか欲しいものが手に入らなかった。 それはアルミホースである。 いや、アルミホース自体はいくらでも売ってるのだが、 問題はそのサイズである。

とまー、読んでる方はちんぷんかんぷんな状態だろうと思うけど(笑)、 今回の作業を説明していきます。

空気の通り道

図の矢印の通りである。 まっすぐの矢印はインタークーラーの冷却。 MAZDAと書いてある黒い物体がエアクリボックスであるが、 そこまでに一度「ふた」の中を通ってからエアクリボックスへと空気が流れる。 これはなんとも吸気損失の大きそうなレイアウトである。 どうにかしてこのふたを通らずにエアクリへと空気を導けないものか?

ふたを取ってみる

まずはふたを取ってみよう (ボルト2つで付けられているので簡単にはずせるのだ、付けるのが結構難しいのだ)。 するとこんな感じになっている。
リレーボックスが見えるが、これをどかすことができれば、 アルミホースを増設してふたを通らずに吸気ができそうである。

エアクリボックスのはずし方

エアクリに穴を開けるためにエアクリボックスをはずします。
はずし方は慣れれば結構簡単です。 私はもう10回ぐらい取ったり付けたりしているので、 5分ぐらいではずせますが(ちょっと裏技も使いますけどね)、 一番最初にやったときは30分ぐらいかかった覚えがあります。

でははずし方を説明しますが、後ろからの図で説明します。
青丸は10mmのボルトです。一番左上の青丸のボルトは付ける時に 落とさない様に注意してください
赤丸と緑丸はクランプになっています。ウォーターポンププライヤーがあればベストですが、 無ければペンチでもいけるでしょう。 ただ、緑丸のクランプはデフォルトのままでは作業効率が悪すぎます (というより、知ってる人はわかると思いますがあんなの一人でできるの?)ので、 こういうホースクランプに変更することをお勧めします。 直径は50mm前後でOKです。工具屋さんとかホームセンターの水道関係のコーナーにあると思います。

あとはそのままひっこぬけばOKです。 インタークーラー側に1本ホースが生えてますが、大気解放していて、 どこにも繋がってませんのではずさなくてもいいです。 ただ、インタークーラーに当てないように注意してください。 コア部は指で押しただけで曲がるぐらいやわいので。

エアクリボックスに穴を開ける

アルミホースを通す穴を開けます。 私のアルミホースの直径は、38mmでしたが、できればもう少し小さい方が良いかもしれません。
でかいホールソーがあれば楽チンなんですけど、 そんなもの持ってるわけないので、いつものドリルで穴を繋げて作戦で開けます。 それでも、この開け方にも慣れたもので、30分ぐらいできれいに開けられました。

私の使っているドリル、8000円ぐらいで買ったのですが、 右手の人差し指にガンダコ(ってゆーのかどうかは知らないけど)ができるほど使っていますが、 今のところ問題無く動きます。

既存の吸気通路を塞ぐ

バンパーからの空気をインタークーラーの冷却と吸気とに分割されますが、 もうここからの吸気はしませんので、アルミテープか何かで塞いで、 インタークーラーの冷却を促進させましょう。

リレーボックスの移設

このまま吸気ダクトを通そうとするとリレーボックスが邪魔になるので、これを移設します。 移設といってもコードを付け直すということまではしません(やりたいですけど)。 これでファンが顔を出しましたね。

ダクトの装着

私はこのように一本は上(ナンバー裏)から、 もう一本は下(バンパー開口部)から(バンパー汚いねぇ〜)吸気するようにしました。 元々の吸気通路はインタークーラーの時と同様にアルミテープで塞ぎました。
奥にはかすかにラジエタとファンが見えますね。

ちなみにこのアルミダクトホースのサイズは、(φ38mm × 1250mm)です。 長さは1メートルで十分です。ただ問題は直径のサイズで、上限はφ40mm ぐらいです。 小さすぎると空気を十分に吸えるかどうか不安なのでφ30mm以上は欲しいところです。
ところで、私のやつ値段はいくらしたと思います?  実はこれ3500円もしたんですよ!たかだかアルミホースなのに。 ぼってるとしか思えん。

効果

冒頭で「あることを発見した」と言いましたが、 それは何かというと、冷却ファンが回っていると、 ここ(左図の赤矢印)からものすごい熱風が噴き出していたのです。
まじでめちゃくちゃ熱いです。手をかざしたらやけどするぐらいです。 試しに、ノーマルエアクリの人は、ふたを取ってファンを回してみましょう(エアコン付ければ回ります)。

今まではこのふたのせいで、ラジエタの熱を奪った空気は十分な逃げ場がなかったので、 エンジンルームの空気の循環が非常に悪かったものと思われます。 ですが、前回のボンネット穴あけ加工と、この空気循環改善(あくまで副産物だが)により、 冷却効率は非常に高まったと思います。

事実、この状態で走ると、水温の上昇はかなり抑えられました。 エアクリボックスをはずして、毒キノコに変更すればもっとエンジンルームがすっきりするので、 より冷却効率は高まるはずです(副作用が結構あるけども)。

ところで、肝心要の今回のテーマであった「吸気効率」は、良くなったのか悪くなったのかはよくわからん(笑)。
あ、ちなみに走行後にダクトを触るとめちゃくちゃ熱くなっているので気を付けてください。 吸気温度が心配な方はラジエターの熱気をさえぎる遮熱板を付けるとか、 断熱テープを吸気ダクトに巻くとかすると良いと思います。




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