単純な図形座標のシェイプは、複雑な図形座標のシェイプよりもパフォーマンスが良くなります。[図形座標] セクションの行数が少ないシェイプほど、早くレンダリングでき、[図形座標] セクションが 1 つだけのシェイプは、[図形座標] セクションが複数あるシェイプよりも早くレンダリングできます。シェイプの頂点を数式を用いてコントロールする必要がない場合、図形座標を簡単にするように工夫してください。次にいくつか提案事項を示します。
3、4 個以上のセグメントのあるシェイプはすべて、[PolyLineTo] 行として定義した方がパフォーマンスが向上します。ただし、シェイプの図形座標を読んで理解するには、[図形座標] セクション内の連続した [LineTo] 行として見る方が、関数の一連の引数を見るよりも簡単です。[図形座標] セクションで目的の行を右クリックし、[行の拡張] を選択することによって、[PolyLineTo] 行を [LineTo] 行に変換することができます。
[POLYLINE] 数式にはセル参照あるいは式を含めることができます。ただし、ユーザーが [えんぴつツール] でシェイプを編集した場合は、Visio® は数式を再生成し、セル参照と式に定数を代入します。これを防止するには、シェイプの編集をロックします。
Visio 2000 は、DWG ファイルをインポートする際に自動的に [PolyLineTo] 行を作成します。[PolyLineTo] 行と [POLYLINE] 数式の詳細については、Visio 製品に付属している「開発者用リファレンス」を参照してください ([ヘルプ] メニューから [開発者用リファレンス] を選択します)。
注 自在曲線ツールは、Nonuniform rational B-splines、すなわち NURBS を作成します。旧バージョンの Visio 製品では、自在曲線ツールはスプラインを作成していました。Visio 2000 は、旧バージョンとの互換性を持たせるため、スプライン行もサポートしています。