Visio® で図面を変更するには、ユーザー インターフェースから操作する方法とオートメーション プログラムを使用する方法があります。Undo または Redo メソッドを使用して、プログラムの変更を Undoしたり Redo したりするのと同様に、UI で行った変更を Undo したり Redo したりすることができます。Visio の各インスタンスには、undo マネージャが含まれています。Undoマネージャは、アプリケーション内で undo 可能なアクションと redo 可能なアクションを追跡します。undo 可能なアクションには、図面の状態を修正、または変更するすべての操作が含まれます。Undo 可能なアクションと Redo 可能なアクションのキューは、スタック と呼ばれます。
Visio のUndo マネージャには、undo 可能なアクションを不連続の操作として扱ったり、複数の undo 可能なアクションを 1 つにまとめたりする柔軟性があります。このような場合、undo スタックと redo スタックは 1 まとまりの undo 可能なアクションとして扱われます。このような処理を行うため、Visio エンジンでは undo スコープ を作成します。
また、ソリューションに図面中の図形と関連付けられたデータを表すパラレル モデルやシャドウ モデルがある場合は、undo ユニットを作成して Visio の Undo マネージャに取り込み、データと図面を同期化することができます。undo ユニットには、図面への変更を undo したり redo したりするのに必要なアクションが含まれています。
Visio 2000 では、Visio から呼び出されたアドオンによって実行される一連のアクションが、自動的に 1 つの undo 可能なアクションとして管理されるようになりました。そのため、[元に戻す] を選択すると、アドオンで実行されたすべてのアクションが元に戻されます。詳細については、「アドオンでの Visio Undo マネージャの動作」を参照してください。
この章の内容...
セクション 4 Visio データ以外のを保持する undo ユニットの作成例