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第 26 章 MICROSOFT VISUAL BASIC による VISIO アプリケーションのプログラミング

セクション 2   Visio の図面の作成

Visio® インスタンスを表す Application オブジェクトを取得したら、新規に図面を作成するか既存の図面を開きます。

プログラムから新しい図面を作成するには

  1. Application オブジェクトの Documents プロパティを取得して、その Documents コレクションを取得します。
  2. Documents コレクションの Add メソッドを使用して図面を作成します。
  3. テンプレートを基にして新しい図面を作成するには、引数としてそのテンプレートのファイル名を Add メソッドに渡します。たとえば、次のステートメントでは、Visio 製品付属の [基本ダイアグラム] テンプレートを基にして新しい図面を作成しています。

    Set docObj = appVisio.Documents.Add("基本ダイアグラム.vst")

テンプレートのファイル名にパスを指定しない場合は、[ファイルパスの設定] タブ ([ツール] メニューから [オプション] を選択) の [テンプレート] ボックスに表示されるフォルダが検索されます。現在のパス設定を確認するには、Application オブジェクトの TemplatePaths プロパティを取得します。[ファイルパスの設定] タブの使用方法の詳細については、お使いの Visio 製品付属のオンラインヘルプを参照してください。

Application オブジェクトには、[ファイルパスの設定] タブに表示される各フォルダに対応するプロパティがあります。たとえば、TemplatePaths プロパティは、タブ内の [テンプレート] フォルダに対応します。これらのプロパティのいずれかを取得して現在のパスを確認したり、プロパティを設定してパスを変更することができます。詳細については、Visio 製品付属のオンラインヘルプ「開発者用リファレンス」 ([ヘルプ] メニューから [開発者用リファレンス] を選択) を参照してください。

上の例では、基本ダイアグラム.vst で定義されている図面の縮尺、スタイル、および図面設定が新しい図面に適用されます。このテンプレートは、作業空間に 1 つのステンシル (Basic Shapes.vss) があります。図面を作成すると、そのステンシルがステンシル ウィンドウに読み取り専用で開き、ステンシル ファイルがそのインスタンスの Documents コレクションに追加されます。

テンプレートを使用しないで新しい図面を作成するには、ファイル名引数に Null 文字列 ("") を指定します。この方法で作成した図面には、Visio のデフォルトの図面の縮尺、スタイル、およびその他の図面設定が適用されます。ただし、ステンシルは開きません。

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