(3) 「インクの詰め替え再挑戦(やっぱりダメ)

[はじめに]

 これまで使用していたインクカートリッジ(C1823D)に,『(2)「インクを詰め替えてみたけれど………。」』 の「詰め替えインクの残り」を再び補充しました。方法を変えた今回は,しばらくはうまくいったように見えたのですが,やはりだめでした。この経過について,ご報告致します。
 なお,『(2)』をまだ読んでいない方は,先にそちらを読んで下さい。

[使用した主なもの]

 ・詰め替えインク : SEPOMs REFILL INK (下:JHI-823P3,セポム)
 ・プリンター : HP DeskJet 720C (HEWLETT PACKARD)
 ・インクを補充したインクカートリッジ
         : HP C1823D (HEWLETT PACKARD)
 (「イエロー」のインクがなくなってから,2週間以内のもの)
 ・Scotch クリアーテープ
 (住友スリーエム,ポリプロピレン製,アクリル系粘着剤使用)
 ・精密ピンバイス(1.0mmドリル装着)

[実際に行った作業]

1.空気孔の栓を押し落とす

 既にインクボトルの口に穴が開いていて,インクボトルが使えない場合には,硬くて細い棒状なもので,慎重にゆっくりと行います。

カートリッジの穴開け2.1.の空気孔と『同じ列』の少し離れたところに穴を開ける。(右写真:C6578Dでの再現

 これは,カートリッジ内の内圧を,外気圧と同じにするための,空気穴です。
 ただし,この穴が元の空気孔に近すぎると,インクを注入するときに,ここからインクが直接漏れ出てくることがあります。

3.インク色を確認し,インクを注入する

 まず,インクカートリッジを『台の縁』に置きます。(カートリッジのプリントヘッドがどこにも接触しないようにする。)
 このとき,写真のように,元の空気孔の方が 2.で開けた穴より少し上になるようにします。(自然にそうなるでしょう。)
 次に,インクボトルの口を元の空気孔に差し込み,インクを注入します。この際,『ちょっとずつ』入れていきます。ドリルで開けた穴からインクがあふれそうになったら止めます。

4.元の空気孔を下のようなテープで塞ぐ
加工したテープ
 カートリッジ内の乾燥を防ぐためです。なお,テープを重ねているのは,粘着剤がインクに混入しないようにするためです。(心配し過ぎか?)

カートリッジの上部5.新たに開けた穴をテープで『普通』に塞ぎ,そこを針で穴を開ける(右写真:C6578Dでの再現

 カートリッジ内の乾燥を防ぐためです。ただし,完全に塞いでしまうと,内部の圧力上昇によりインクが漏れる,などの『事故』 が起きる恐れがあります。

6.「イエロー」のインクが出るようにする

 上の 1〜5.を行ったのち,カートリッジをプリンターにセットして,「プリントカートリッジのクリーニング」をしたところ,「イエロー」のインクが出ませんでした。
 このため,カートリッジの「イエロー」のノズルのところだけを,イソプロピルアルコール(灯油タンク等の水抜き剤:防錆剤などの混ざり物が入っていないもの)をしめらせたティシュペーパーで,慎重に拭いてみましたが,それでも「イエロー」のインクが出なかったので,さらにエタノールや精製水(コンタクトレンズ洗浄用のイオン交換水)でも試しましたがダメでした。
 そこで,5.の「イエロー」の穴にスポイトの口を付け「ちょっとだけ」空気を入れて,強引に「イエロー」のノズルからわずかな量の「イエロー」のインクを出し,それを他の色と混ざらないように慎重に,ティシュペーパーで軽く拭き取りました。
 そののち,「プリントカートリッジのクリーニング」を実行しました。
 その結果,現在(2004年5月31日)のところ,異常はありません。

<追加>
 しかし,その約1か月後,「イエロー」がほとんど出なくなりました。固まってしまったかもしれません。ただし、「シアン」「マゼンタ」の方は『無事』のようです。


[修正・追加の履歴]

2004.10.15
結局,失敗だったことを追加訂正


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