メカニック紹介
('02/05/20改訂)


 総論
  「クォルフス(Qwltffs)」は、日本が加粒子という核を越える戦略級エネルギーを手に入れたことにより、
  起こりうるさまざまな問題に対処するため急遽製造された万能強襲人型決戦兵器である。 
  特徴は分離形態である三つの飛行機の組み合わせにより変形を行い、さまざまな戦況に対応することができることである。
  しかし変形後の形態によっては、構造上の欠陥を有するものがあり、無期限に使用することが可能な形態は
  第一形態と分離形態のみである。よって、変形には十分な注意が必要となる。
  動力は半永久機関ともいえる加粒子原動機(オリトロン=パワード)を使用。そのため動力補給という概念が存在しない。
  よって理論上は、永久に戦い続けることも可能。また、加粒子化により核の破壊力を司る放射線を固定、
  無力化することができるため、地球上の全ての兵器を越える存在でもある。
 動力
  加粒子(オリトロン)とは、磁力線に対する磁力子、重力線に対する重力子など粒子化されたエネルギーの祖たる存在として
  名づけられたエネルギー体であり、波動エネルギーに最も近い物と考えられている。
  放射線の無力化の研究中に偶然発見され、日本が国際特許を取得、その使用を独占している。
 危険性
  加粒子(オリトロン)は、言わば、地球とか宇宙とかいう天文学的レベルのエネルギーでもあり、万が一、
  暴走したときのリスクも天文学的といえる。その危険性が、国際特許を取ることができた理由の一つである。
  (加粒子を使用する国家が増えれば、当然、暴走の危険性が増すため制限する必要があった)
  また特許を取得することができたもう一つの理由は、核をも通じない軍事力を持つことになる日本の要求を、
  はね付けられるほどのより強大な軍事力を持った他国が存在しなかったからである。
 操縦席
  クォルフスは三機の飛行機に分離可能であり、各一つずつ一人用の操縦席がある。各操縦席は、
  二割は操縦者に合わせた工夫が施されているが八割は共通である。よって、例え一人でもクォルフスは操作可能である。
 操縦の優先順位
  複数パイロットの弊害、同一系統の異種操作命令による混乱を避けるため、各操縦操作には優先順位が決められている。
  格闘及び体さばきは一号機、索敵及び分析は二号機、機関部及び砲撃に関する操作は三号機の命令が最優先される。
  ついで、分離時に属することになる部位への命令、現在の形態のメイン操縦席による命令となっている。

 第一形態「翼皇(ウィング)」
  一号機が頭・胸・腕部、二号機が腹部及び背部ブースター、三号機が腰・脚部に変形合体して完成する。
  武装は長刀以外に、ミサイル、キャノンレーザー等が使用可能で、総合的バランスが取れた形態。
  装甲や機動性もそこそこあるので、飛行可能なところもあわせると万能な形態といえる。
  そして、無期限使用可能形態の一つ。

 第二形態「震皇(クェイク)」
  二号機が頭・胸・腹部、二号機が腕部、三号機が腰・脚部に変形合体して完成する。
  格闘戦に長じた形態で、装甲が厚く力が強い。その反面、重火器がほぼ使用不可能かつ動きが愚鈍というハンデを背負う。
  脚部に収納されたキャタピラにて走行も可能で、その際、機動性・腕力・防御力が上がるが、格闘の柔軟性が下がることになる。
  起動限界は約12時間であり、それ以上は形態を保てない。

 第三形態「雷皇(サンダー)」
  三号機が頭・胸・腕部、一号機が腹部及び背部、三号機が腰・脚部に変形合体して完成する。
  腕部横に接続された巨大ブースターと、脚部ブースターの相乗効果で無類の機動性を誇る。
  武装は腕部横の巨大ブースターを変形させた巨大キャノンレーザーと、槍による突貫攻撃がある。
  機動性重視により装甲が犠牲になっているため、ヒット アンド アウェイが基本的運用法となる。
  起動限界は6時間程度。

 第四形態「光王(ライトニング)」
  一号機が頭・胸・腕部、三号機が腹部及び背部ブースター、二号機が腰・脚部に変形合体して完成する。
  ほぼ全ての能力を推進系につぎ込んだ、大気圏離突入及び長距離移動用の形態。
  移動時には機体全体から加粒子を放出し、推進力を得つつバリアフィールドも形成し強固な守備力を誇る。
  反面、攻撃手段が実弾兵器か体当たりに限られるので戦闘力は皆無に近い。
  起動限界は約2時間。

 第五形態「嵐王(タイフーン)」
  二号機が頭・胸・腕部、一号機が腹部及び背部ブースター、三号機が腰・脚部に変形合体して完成する。
  総合的な戦闘力を最高値に高めることを主眼におかれた形態。敵の性質が不明なとき及び、
  それぞれ性質が違う多数の敵に囲まれたときなどに使用する。全てのエネルギーを全身に振り分けているため、
  実際に戦闘状態になると原動機がオーバーヒートに陥ってしまう。
  起動限界は理論上6時間だが、実際は3時間程度と考えられる。

 第六形態「炎王(ファイヤー)」
  三号機が頭・胸・腕部、二号機が腹部及び左下腕部、一号機が腰・脚部に変形合体して完成する。
  重火力兵器の使用を主眼とした形態で、大部隊の敵を一気に殲滅する際などに使用される。
  武装は加粒子砲、巨大レーザードリル、巨大レーザーソード等、大味なものが多い。
  装甲は薄く動きは愚鈍なため、接近戦に持ち込まれるとかなり不利になる。
  最大30分しか形態を維持できないという致命的な弱点をもつ。

 分離形態「隼(ファルコン)」
  三機の飛行体に分離した姿を指す。各形態へ変形する際の中間形態であり、万が一の際の脱出機としての運用も可能。
  共通武装はバルカンとミサイルのみ。

  一号機
   海戈斗が搭乗。メインユニットと、その両端に付属したスラスターユニットで構成されている。おもに制御系と駆動系を
   司るものが多く、三機の中で出力的に最弱である。

   メインユニット
    一号機の核。翼皇と光王の頭部及び胸部。雷皇と嵐王の腹部。震皇と炎王の腰部に位置する。

   スラスターユニット
    翼皇と光王の腕部。震皇と炎王の脚部。雷皇の背部。嵐王の背部ブースターに位置する。
    翼皇の腕の駆動を最優先して設計され、かつ、震皇の脚部キャタピラというデッドウェイトを抱える。
    そのため、スラスターとしてはたいした機能はない。

  二号機
   耕一が搭乗。メインユニットとその後部に付属した大型スラスターユニットにて構成される。
   機体重量に比べて、スラスターが大型なので三機中最速である。

   メインユニット
    二号機の核。震皇と嵐王の頭部及び胸部。翼皇と炎王の腹部。雷皇と光王の腰部に位置する。

   スラスターユニット
    震皇の胸部。嵐王の腕部。翼皇の背部ブースター。炎王の左下腕部。雷皇と光王の脚部に位置する。
    大型加粒子原動機、通称ディフェンシブを内蔵。おもに、姿勢制御や移動。防御フィールドの展開をつかさどる。
    特筆すべきは、炎王時の左下腕部時である。これは三号機のアグレッシブと直結することにより、
    超々出力の加粒子エネルギーを発生し、加粒子砲や巨大レーザードリルなどを使用可能にする。

  三号機
   沙月が搭乗。メインユニットとその側面に付属した超大型スラスターユニットにて構成される。
   機体重量があるが、超大型スラスターにより三機中、最強の攻撃力を持つ。

   メインユニット
    三号機の核。他の二機のユニットに比べて小さく、三分の一くらいの大きさしかない。
    雷皇と炎王の頭部及び胸部。震皇の背部。光王の腹部。翼皇と嵐王の腰部に位置する。

   スラスターユニット
    震皇の腕部。雷皇と炎王の胸部及び腕部。光王の腹部及び背部ブースター。翼皇と嵐王の脚部に位置する。
    他の二機に比べて倍以上の大きさを誇る。超々大型加粒子原動機、通称アグレッシブを内蔵。
    クォルフスの戦闘力をつかさどるといっても過言ではない。翼皇では飛行及び飛翔。震皇では腕力。雷皇では機動力。
    光王では推進力。嵐王では稼動力。炎王では重火力に用いる。
随時加筆予定

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