何故びびる人がいるか
難しいかと聞かれれば、はいと答えはしますがじゃあ何ならやさしいかといえばそんなものは無いといえます。確かにプロになることを前提にすればヴァイオリンは子供の時から始める必要があるというのは事実です。じゃあそれだけ大変なのかといえば他の楽器を始めることとどれだけの違いがありましょう。ヴァイオリンを始めるのには決意が必要というのは何の楽器でもいえることなのでヴァイオリンは特別というビビリは不必要です。ヴァイオリンが難しいといわれる理由には上記以外にもいくつかあると思うので順にあげてみましょう。
どういうことかいうと、これは鍵盤楽器やギターなどと比べてみればわかりやすいと思います。つまりギターなどはとりあえず音をならせます。達人ではなくてもそこそこの音は初心者でも保証されているわけです。方やヴァイオリンの他フルートなど管楽器の多くは音を出す時点でハードルがあるわけです。
つまりほぼ100パーセント自分で音程をつくらなければなりません。管楽器の多くは穴をふさぐことである程度の音程はつくれます。鍵盤楽器になると演奏中音程をつくるという概念はありません。ヴァイオリンやトロンボーンなどは言ってしまえば最低限の音程すら保証されていないわけです。
結構へんな姿勢だと思います。
といったところでしょうか。しかし音はこつがわかれば出せます。理屈は管楽器よりわかりやすいし。私はフルートで良い音だすよりもヴァイオリンで良い音出す方がたやすいと思います。最初音を出すだけならそんなに苦労した人は私の生徒にはいません。音程は技術よりも判断力です。へんな音程を変だと認識できるところが大事なので、聴いたメロディーなど鼻歌で歌えるならあとは練習次第。姿勢は慣れ。
ではヴァイオリンの何が良いんでしょう。魅力について、というよりどういう能力を持っているかを書いていきましょう。
持続音の性能はヴァイオリンなど弓でひく楽器を超える楽器がありましょうか?ひとつの音を持続、クレッシェンド、デクレッシェンド、自由自在。
実に多彩な音を簡単にだせます。単純に弓の通る位置をかえるだけでもみごとなぐらい色をかえることができますし、同じ音を別の弦でひくだけでもまったく違う音になります。簡単よー
みょーな書き方ですが、ここで言いたいのはそれによって音色のはばがさらにひろがるということ。つまり上の続きです。例えばビブラートやピチカート。ビブラートは書くまでもないでしょう。ピチカートは弓でひかず指ではじく奏法。もちろんもっといろんなテクが音色を豊かにしています。
重音です。ダブルストップといいます。
どんなジャンルにでも使えると私は思うんですが。私がここ10年程はまっているアイリッシュ(こっちもよろしく。当サイト内です)を始めヨーロッパ中のトラッドには必ずヴァイオリンが使われますしロックポップでは珍しいものでは無いでしょう。アメリカには名前忘れたけどヘヴィメタフィドラーなんかもいますしね。
で、1つ1つの項目がどうだというよりこんな能力持ってるんやから躊躇してる人は今すぐはじめなはれと言いたいわけです。難しく無いとは言いません。しかし何をやるにしても同じ事ではあーりませんか。というより私にすれば他の楽器は難しすぎるんです、といえるぐらいです。やりたいと思った時にやらんかったら後悔しまっせ。
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