WRCに出場するマシンは車両本体はもちろんのこと、シート、シートベルト、ミラー、ショックアブソーバー、ホイール、タイヤ、灯火類などの規定で許されているる全ての交換・改造部品、オイル、クーラント、ガソリンもFIAのホモロゲーションを受けたものを使用しなくては違反になります。
FIAは世界中の自動車組織を統括しており、日本のJAFもFIAの下位組織に属します。
WRCやF1をはじめ、ツーリングカー選手権やル・マン24時間レース、ダカール・ラリーといった世界のモータースポーツの格式やレギュレーション(規定)の管理・運営、許認可・裁定の決定権を持つ最高組織です。
ただしアメリカ合衆国はFIAとは別の独自のモータースポーツを発展させており、インディカーレースなどはFIAの管轄ではありません。
1990年代中盤からの欧州自動車メーカーのモータースポーツ離れには頭を悩ませているようで、レギュレーションに様々な試みを取り入れて猫の目のようにレギュレーション変更や例外措置、不備改善に追われています。
本来、WRCの主力カテゴリーであるグループAのマシンは市販車であることが前提なので、ラリー向けのターボ4WDスポーツカーを作っても売れないという欧州の市場状況の問題も勿論ありますが、それを差し引いて考えて思い切ってそういうクルマを生産しようにも、メーカー/チーム側にしてみればせっかく莫大な予算を投じて開発したマシンやプロジェクトがデビューするや否やでレギュレーションに引っ掛かって使い道が無くなってしまっては冗談じゃ済まないし、ライバルより速く走るための戦闘力アップのために金を使うなら当然にしたって、めまぐるしく変わるレギュレーションに対応するためにも年々開発費を上積みしなければならないのではたまらないでしょう。
この点に関してはWRCに限らず他のモータースポーツでも同様で悪循環がやや見られ、F1では大手チームが結託してFIAを離れて独自のモータースポーツ組織を立ち上げようとする動きが一時現実になりかけました。