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ギガウイング2とは

 カプコンのパートナーシッププロジェクトプロジェクトとして、開発・タクミコーポレーション、販売・カプコンによる縦スクロールシューティングゲーム。キャラクターデザインは漫画家・冬目景。グラフィックは3Dで、操作自体は2Dのままのスクロール形式という、近年のシューティングに多いタイプです。アーケード版(NAOMI基板)が01年1月15日、ドリームキャスト版が1月18日に発売。

【基本システム】
 ショットとボムに加えて、ショットボタンため押しで使用回数無制限のバリアが使用可能という操作は前作からそのまま引き継がれているものですが、敵弾をそっくり跳ね返して攻撃する「リフレクトフォース」と、敵弾を吸収した後、画面上の敵をロックオンしてレーザー照射する「リフレクトレーザー」から選択可能に。
 また、リフレクトした弾を敵に当てることで倍率アイテムが出現し、アイテム稼ぎのスコアアタックが主体となるゲームですが、画面上に一定以上の倍率アイテムを出現させることで、アイテムが分裂して画面一面を覆い尽くす、インパクトある「アイテムボルカノン現象」の新要素が加わっています。2人プレイ時はスコアを共有するタッグモードになり、2人が取った倍率アイテムが合計されるので、垓(21桁)の位も可能だとか。…まさにハイパーインフレーションシューティング。
 ルールについて付け加えると、敵機に当たってもミスにはなりません。また、ボス戦ではタイムがカウントされ、タイムアップでボスは自爆します。
 ストーリーは前作との繋がりはなし。シューティングでは異色なほどストーリー部分にボリュームがありますが、これは賛否が分かれるところ(シューターの人ってデモ要らないと言う人が多いですしね…)。DC版ではデモのOFFも可能。また、DC版ではデモが音声入りとなっているほか、エンディングの後日談も追加。

特徴

【その1 実はかなり初心者向け 攻防一体のバリアシステム】
 「ギガウイング」の特徴といえば、まずはバリアを展開する「リフレクトフォース」。バリア中は無敵でありつつ、敵弾を攻撃に転換できる、攻防一体のシステムとなっています。しかもゲージが溜まれば何度でも使用可能。「2」ではリフレクトの発生、ゲージ充填時間とも前作よりも早くなっているので、前作ではバリアがすぐ発生せず緊急回避には向きませんでしたが、今回は安心です。開発インタビューによると、「ギガウイング」のコンセプトとして「初心者にやさしい」ということが挙げられていましたが、「2」で初心者に対応したバリアシステムになったように感じます。
 また、大抵の人が1面からの大量の弾に退くかと思いますが、基本的にこのゲームは弾避けするのではなく、バリアを張りつつ敵弾に突っ込んでいくゲームです。リフレクトフォースは弾が多いほど威力を発揮するのですから。さすがに一度使うと再使用まで約4秒かかりますから無節操に使っていく訳にはいきませんが、弾の多い地帯はリフレクトで抜けましょう。
 シューターの人に言わせると、「稼がなければクリアは非常に簡単」なゲームらしいのですが、さすがに後半になると簡単ってことは…(汗) 最終手段として、リフレクト→切れたらボム→その間にゲージが溜まるのでリフレクト……という手もあるのですけど。

【その2 感覚がマヒする? 超絶スコアアタック】
 このゲームでは、敵機の破壊かリフレクト攻撃で落とす「倍率アイテム」を取るごとに、すべての得点にかかってくる倍率が上がります。しかもこの倍率アイテム、加算の法則が普通じゃありません。+1のアイテムは「現倍率+(現倍率+1)」として加算倍率に上乗せされ、つまり加算倍率が100倍の時に+1を取ると、100+101で現倍率は201上がります。加算倍率はミスとステージクリア時にリセットされます。したがって、ノーミスでアイテムボルカノンを起こして倍率アイテムを回収していくと、倍率がとんでもないことに…。ボルカノンを起こせるかどうか、その回収割合がスコアにかなりの差を及ぼします。現在のところ、8〜9京点までは出ているとか。

【その3 冬目景のキャラデザイン】
 
前作「ギガウイング」で初めて冬目景のことを知った有田にあまり語る資格ないのですけど…(汗) 言っておくと、ゲーム中デモの絵は冬目さんじゃありませんので。今回はデザインとキャラクターイラスト4点、DC版ジャケットのみ。でも、DC版ではプレイするごとにギャラリーモードにイラストが埋まっていき、クリアすると現れるイラストの中には冬目さんの設定イラストもあります。アルカディア誌に載らなかったイラストもあるので要チェック。ただ、拡大が出来ないので細部が判らないのが難ですけど…。

ストーリー
 ユーレシア大陸の中央、黒海と紅海の間に位置し、二大国家勢力の衝突点にあたる小国セルベニア共和国は「連邦」に属する国だったが、突如クーデターが勃発する。連邦駐屯軍も荷担したと思われる叛乱軍は暫定政府を樹立、連邦からの独立を宣言した。
 独立を認めない連邦と、支援する連合国家。二大国の思惑が交差するバランシングポイントだけにうかつな軍事介入は出来ない。連邦政府は特殊傭兵部隊「ギガウイングス」に事態の収拾を依頼。
 かくして、5人の精鋭が謎をはらむ空域へと飛び立った。

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