中国の

 中国の節日は日本よりもずっと少ない。しかし、海の日とか、ハッピーマンデーとかわけのわからないものでなく、それのどれもが中国の習慣や歴史に密接にかかわったものばかり。ここでは、まず簡単に中国の節日を紹介し、また、北京の人はどのように節日を過ごしているか、北京の街の様子、人々の意識、さまざまな活動の様子を写真をまじえて紹介していきます。


-中秋節- 2000年9月12日(旧暦8月15日)

第二公寓で配られた月餅をいやいや口の中へ押し込む。 今日は中秋節でした。そうです中秋の名月。薄い雲(大気汚染?)がかかっていたものの満月ははっきりと拝むことができました。月はいいんですが、中秋節の最大の難は大量の月餅が配られること。中国人だっておいしくないと思っているのにどういう訳か狂ったように売られています。どうしてもっとおいしく作らないのかと疑問に思ってしまいます。ここ第二公寓でも一人にふたつずつの月餅が配られたのですが、みんなどう処理しようかととても悩んでいるようです。

-元宵節- 2000年2月19日(旧暦1月15日)

元宵団子を食べるの図。 旧暦の1月15日は元宵節。家族みんなで元宵団子を食べる日。元宵団子は餡子とかごま餡、チョコレートやらの具が入った白玉団子のようなもの。でも、元宵団子とよく似たのが湯圓で、作り方が違う。湯圓よりも元宵団子のほうが少し大きく、湯圓の方がおいしいので、一般的に湯圓のほうが好んで食べられているらしい。


-春節 初二- 2000年2月6日

地壇廟会。 地壇公園の廟会に行ってきました。まあ、ある程度は覚悟していたけれども、想像を越える人だった。歩くことすらままならない。入場券は一人5元。日本の縁日のようにいろいろ屋台が並んで、食べ物、おもちゃ、本、民芸品から、輪投げやちょっとした遊園地のような場所もある。カラオケもやっていた。中には、民族服飾展や中国評劇(中国伝統劇のひとつ)院の演出もあった。


福利彩票。 南出口近くに福利彩票(宝くじ)が売っていて、ついでに買ってみた。一枚2元で10枚購入。もう一枚宝くじと9999元があたるかもしれない(確率は75万分の30)賀年カードがもらえる一番下のやつがあたった。でも、それを交換するのにものすごい人ごみを掻き分けて、交換所まで行かなくてはならなかった。こんなことなら、当たらないほうがよかったよ。ちなみに一等は自動車+18万元。でも、この18万元は自動車の税金とかでほとんど消えるそうだ。その他の商品は、テレビ、炊飯器、自転車等。日本のお年玉つき年賀状レベル。北京市の区単位の宝くじなので、そんなに豪華ではない。


1月1日 元旦 日本のそれと違って、あまり盛大に過ごさない。しかし、今年の元旦は別。北京市区の西部には「世紀壇」という舞台があり、そこで21世紀を迎える活動が行われた。ちなみにご存知の通り、日本では来年2001年から21世紀。これくらい統一すればいいのに、ややこしい。
2月頃 春節(旧正月) 中国人にとって最大のおまつり。現在北京では爆竹禁止だが、そうでない地区では大晦日の夜から新年を迎えると同時に盛大に鳴らす。2000年は2月5日が初一。北京の各公園、お寺等では廟会が催される。天安門広場も、きれいに飾り付けられる。しかし、人多すぎ、注意。
旧暦1月15日 元宵節 元宵団子を食べる日。休みではない。
3月8日 三八国際婦女節 女の人の節日。
5月1日 五一国際労働節 メーデー。
6月1日 六一国際児童節 子供の日。日本の子供の日は5月5日なんだというと、中国人は「どうして国際的に決められているのに違うの」と、日本は遅れていると言いたそうな感じで言う。
旧暦5月5日 端午節 いわゆる日本の子供の日(端午の節句)。中国では旧暦の5月5日。もちろん子供とは何も関係ない。粽子(ちまき)をたべる。休みではない。
旧暦8月15日 中秋節 中秋の名月を眺めながら、家族団欒月餅(ユエビン)を食べる日。個人的に月餅はおいしくないと思う。休みではない。
10月1日 国慶節 中国の建国記念日。1999年は、建国50周年を迎え、北京では軍事パレードなど中国人曰くとても「隆重」に記念行事が行われた。その中で江沢民の言った「同志們、辛苦了!」が、結構流行って、子供が真似していた。