このページは「迷惑メール(spam)撲滅私的調査会」の「スパム行為冤罪被害対策調査室」の保存資料です。このページに関する内容、問い合わせ等は上述のページを参考にして下さい。
[掲示板へ行く]
一括表示

投稿時間:2002/02/17(Sun) 17:19:11
投稿者名:管理人
Eメール: URL :
タイトル:
spam送信に伴う冤罪アドレス被害を受けた場合
以下は先日、相談を受けたときの回答。
-----------------
 私は上のような相談というか、情報というか、それを
2,3回以上聞いたりしました。

 結論から言いますと残念なことにきちんと対処してくれる
機関はありません(+_+)。
お調べになったようにBELL SOUTHが発信のようですので、
そこに断固とした苦情を言うしかありません。

 おそらく決定的な解決方法はなく、スパム発信者が○○様のアドレスを
使わなくなるように願うしかありません。

 私が話を聞いた以外にも

http://web.kyoto-inet.or.jp/people/eisaku/spam.html

などの頁があります。
 外国のスパマーはフィルターをなるべく擦り抜けようとして
たまたま存在することを知ったメールアドレスを勝手に詐称することが
少なくないそうです。私自身も、Fromでは日本の大手電器メーカー、
Reply-Toでは日本の國立なんとか研究所を名乗る、
英文のスパムを受け取り、あきれたことがあります。

 BELL SOUTHからの発信が続いているようなら、
断固としてBELL SOUTHに送信行為を止めて貰うように抗議しましょう。
しかしもし送信が取りあえず既に終わっているのなら、
BELL SOUTHとしてもどうしようもなく、あとは各地の送信先の
スプールなどに溜まっていたエラーメールが少しずつ
○○様のところに届くと思われます。

 無論、少しずつではない場合もあり、
その場合には大変大きな被害、すなわち短期間の間に
メールボックスが溢れるという自体が発生する可能性があります。

 もしも万が一そのような状態だったら、取りあえず
プロバイダーに相談し、事情を話して、フィルタリングをかけるなり
可能ならばメールボックスの容量を一時的に増やすなりして
他の大事なメールを失わないようにすべきでしょう。

 次に風評被害についてです。すなわち今回のような
冤罪アドレスが起こると、
自分がスパムをしたと思われるのではないかと懸念されるかもしれませんがいう
まず管理者レベル、すなわちスパム問題に接する人々は
こういうことが日常茶飯事であることを知っているので
単にFromに○○様のアドレスがあるからといってスパマーと疑うことは
ほとんどないと思われます。

 これは、不本意にネット管理者などから罰せられないと言う点では
安心できるのですが、逆に言えばそういうことが起こっても
大してネット管理者は動じないので大きな動きも期待できないと言うことです。

 上で○○様が件の会社に連絡をしたものの、埒があかなかったというのが
どういう返事があったのか、あるいはきちんと冤罪被害であることの
旨が伝わったのか分かりませんが、せいぜい送信側の管理者は
もし送信が続いている場合には普通のスパマーよりは
多少積極的に送信行為を止めてくれる程度でありましょう。

 一般のスパム被害者への風評被害はというと、
それは受信者それぞれで○○様の所に安易に苦情を述べてくる人々も
いるかもしれません。そういう方へどういう対応を取るのか、
すなわち
「私は送っておらず、単に詐称されただけです。
メールアドレスが簡単に詐称できるのは非常に知られていることなので
少しインターネットに詳しい人に聞いてみて下さい。」
とでも返事をするか、無視するかは○○様の御判断です。

 ○○様は今回、エラーメールに関して御相談くださいましたが、
エラーメールではなく、同じパターンでも苦情殺到という形の
被害もあります。それが

http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/bbs/trees.cgi?log=./data2/&v=133&e=msg&lp=133&st=

です。ここで述べられているように、無知な人々はアドレス詐称の
簡単さなど教えられても信じない場合すらあるので、
いっそのこと無視する方が良いのかもしれません。

−−−−−−−

 次に犯人追及ですが、前述のようにネットワーク管理者は日常茶飯事である分、
まともに大きく取り上げてくれない可能性があります。

 米国の法律がどうなっているのか分かりませんが、
日本では通信の秘密義務の関係で、たとえ同様なことが起こっても
発信者(加害者)に関する情報(住所や電話番号、正しいメルアド)を
冤罪被害者に知らせることはないでしょう。

 また上の会社がどういう会社か分かりませんが、
無料メールサービス会社のように匿名のユーザを許しているのなら
そういう正確な情報すら持っていない可能性もあります。

 あるいは見せていただいたメールでは確かに
BELL SOUTH社が発信元のようですが、
場合によっては中継サーバという可能性もあります。

 それらの結果、犯人追及はとても困難になります。
そしてそれは同時に再発の防止も難しいと言うことです。
犯人へアクセスが出来ないので頼むことも出来ません。

 私が以前にスパム反対運動掲示版で聞いた方は
それほど大量のエラーメールが届いたわけではなかったので
さほど大きな問題ではなく、余裕がありましたが、
当然それは状況によりそれぞれであり、
しかしいずれにせよ、甚だ残念なことに受け身の対処しか出来ないようです。

 このようなアドバイスしか出来ないのを大変心苦しく思っております。
そのために

「偽アドレスが名乗れるのはおかしい!」
http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/fenxi-spam.html#wei-add

などということを主張しているのですが、とほほであります。

 なおIPAのセキュリティセンターではアドレス詐称被害も
報告を受け付けています。もしも嵐が去り、余裕がありましたら
届け出されることをお勧めします。

http://www.ipa.go.jp/security/index.html

 全く役に立たないアドバイスですが失礼いたします。
早急に止むことを心から願っております。