14.帰国(2月15日)
まだ暗いうちにホテルを発ち,サンパウロに向けて飛行機は飛び立った。サンパウロには昼に着いたが,ここからが長い。サンパウロ発は夜。それまで空港近くのホテルで少し眠る。前夜徹夜したせいか,割とよく眠れた。サンパウロからロサンゼルスが長い。そして,ロサンゼルスから成田がまた長い。行きの飛行機では,食事が運ばれてくるのを毎回律義に食べたが,今回は2回ほどスキップ。成田には17日の昼頃に到着した。行き以上にブラジルの遠さ,地球の裏側にいたことをつくづくと実感させられた。
それにしても,いつも思うのだが,飛行機の中の時間はなぜうまく使えないのだろうか。新幹線の中の時間は結構使えるのに,飛行機の中だと,少し難しい本を読み始めるとすぐに眠くなる。何かを書こうとしてもまとまらない。結局うつらうつらしながら時間を無駄に過ごしてしまうのである。
時差ボケは帰国してからがつらいとは聞いていたが,全くそのとおりであった。何と言っても,適応しようという意欲がブラジルに着いたときとはまるで違う。一晩ぐらい徹夜しようがしまいが,飛行機の中で日本時間を意識しながら寝起きしようが関係ない。しばらく,夜は眠れず,昼はあくびをかみしめる日が続いた。
帰国した翌日から,なぜか約半年振りに入った場所がある。パチンコ屋である。私は普段はパチンコなんていうのはバカにしきっていて,奄美大島でアカボシゴマダラを追いかけるのに飽きたときぐらいしかやらないのだが,半分時差ボケした頭には,あの,台の前でボーッと座っているのが何とも心地よい。しかも,初日に2箱,約1万円,二日目に6箱,約3万円の利益を上げてしまったため,ついついその後も入る癖がついてしまった。繰り返し入ると,やはり,初めのもうけは徐々に目減りし,今ではもうマイナスになっているはずである。止め時が難しい…。