Turamben

 98年の暮れ,Open Waterの講習で訪れたのがこことすぐ近くのAmedである。Turamben沖に沈む船が魚の巣のようになっており,このときの美しい景色が心に残った。そんなわけで,今回も最初の日と最後の日の2回,ここを訪れた。

 流れの急な場所だと,魚は常に流れに逆らうように流れと反対側の方向に頭を向け(流走性または走流性)ていたり,やや流れの少ない場所でたむろしていたりするため,魚の行動の観察においても,やや物足りないことが多いが,ここはほとんど流れがないため,そういうことが全くなく,魚たちは実にのんびりと行動している。さらに,沢山のダイバーがここを訪れ,魚たちが「ダイバー慣れ」しているせいか,ほとんどヒトに関心をもたず,無関係に行動しているようなのがじつに有り難い。一カ所に徹底的に腰を据えて観察したいならば,これ以上の場所はないと思う。今回upしたバリで撮影した写真のほとんどは,ここで撮影したものである。

 ただし,ダイビングそのものを楽しみたい向きにとっては,ちょっと物足りない点もあろう。あまりにも流れがなく,まるでプールの中でダイビングをしているような感じを抱くかもしれない。さらに,沈船の周囲を回るにしても,決して広い範囲ではなく,見方によっては意外と単調に感じるかもしれない。

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