一年戦争(ファースト)

 

 U.S.0079年1月3日〜U.S.0080年1月1日までの地球連邦軍とジオン公国軍の戦争のことで、別名ジオン独立戦争ともいう。

 この戦争は宇宙移民が始まって以来のスペースノイドとアースノイドとの軋轢と、ジオン・ダイクンの思想をザビ家が利己的に利用して始まった。

 この戦争で特記せねばならないのは、ミノフスキー粒子による電子戦の封印、モビルスーツ(以下MS)の出現、そして概念でしか考えられていなかったニュータイプと呼ばれる人の出現である。

 ミノフスキー粒子の特性の為、散布下での有視界戦の到来を予見していた公国軍は、密かにMSを開発していた。 そのために開戦当初は、数で劣る公国軍がMSを所有しているというだけで圧倒的に有利に進んでいた。 しかし、連邦軍のV作戦以降は徐々に挽回されていき、最終的には公国軍の指導者のザビ家の事実上の滅亡により、ジオン公国はジオン共和国にもどり、地球連邦との講和に応じた。 しかし、それをよしとしない一部の軍は、アストロイドベルト帯にある小惑星基地アクシズや、暗礁空域、または、地球の各地(特にアフリカ大陸)に潜伏した。 その為、連邦軍は長らくジオンの影に脅えることになる。

 この戦争の出来事は、一週間戦争、ルウム戦役、南極条約、公国軍の地球進行作戦、連邦軍のV作戦及びビンソン計画、連邦軍のオデッサ作戦、公国軍のジャブロー降下作戦、連邦軍の星一号作戦、連邦政府とジオン共和国の終戦協定、と進んだ。