■第16回 IFKの練習風景■

さて、前回の練習を見に行こう!に引き続き、IFK練習場シリーズ、今回は実際に見に行ったレポートをお届けします。 8/15が試合、8/16・17の午前10時から練習があると知っていたので「練習でニックを見るべし!」ということで17日の午後のストックホルム移動で旅程を組んで臨んだこの日・・・なのですが・・・

代表選出のため、ニックは16日朝からストックホルムへ!

いやー、まさかこうなるとは夢にも思っていなかったので、嬉しい誤算ではありますけどね。それでも16日の朝は「今日の午前中ぐらいは練習出てるよね?」と思っていたんですが。しかも16日の夕方にはストックホルムで代表公開練習があったので「それを先に言ってくれれば16日の移動に変更してたよ!」と地団駄踏みました。

などと言いながらも、クラブチームの練習が見たいというのは変わらないので、2日とも見に行ったのですけれども。

ということで16日、9時20分ぐらいに着いてしまってクラブハウス方面を撮ったのがこの写真。手前が駐車場になっているので、選手の車が見放題です。中を覗いてみたら、前日の試合のチケットとマッチプログラムが助手席にころがっていたり、後ろにどかんとチャイルドシートがあったり、飲みさしの飲み物が置いてあったりして面白いなーと思いました。



しかしどうでもいいんですが、この車、選手の誰かの車(誰のかはわかっていない)だと思われるのですが、もう、エンブレムはついているわ、ICA(IFKのスポンサーのスーパー)のロゴも入っているわで「思い切りIFK関係の車ということばればれ」で笑いました。「CHILDHOOD」ってなんだろう?と思ったら、マッチプログラムの中にも載っていたんですが、子供の人権擁護か何かの団体のことみたいです。<こんな>組織のようで。よく見ると、IFKのユニの肩にもロゴが入っているのですよね。ふむふむと思いました。

さて、そんなクラブハウス全景の写真はこちら。




なんか避暑地の別荘といった風情なのですが、実際ここの中ってウッディでいい感じなんですよね(笑)。左の建物がプレスカンファレンスなんかを行うところで、右の建物がロッカールームやミーティングルームと思われます。スタッフさんが左の建物を出入りしてたり、選手が練習から帰る際には右の建物から出てきたりしていたので。これをふまえて、ニックの移籍関係の写真などを見ると「ここで撮っていたのか!」と今更気づいたりします。IFKユニ最初の写真の<これ>は右の建物の前、髪切れって(笑)、と思った<これ>は、右の建物前にあるベンチなのね。最近のAftonに載ってた<これ>も、「どこなんだ?」と思ってましたが、上の写真真ん中ぐらいの岩の上だろう?みたいな・・・なんて手近で済ませてるのだ(笑)。しかし「移籍の時のプレスカンファレンスをこんな山奥でやったのかー、プレスもみんな舗装された道とはいえここに来たのかー」とか思うと、何か和みます。

さて、クラブハウスから選手が出てきてグラウンドに行くところはこんな感じで横で見れます。クリックするとデジカメで取った原寸サイズが出るのですが、思い切り後ろにピントがあってしまっていてだめだめな写真の例ですね、でもこれぐらいアップで取れるということで。被写体はDFのRispです、おっとり系の選手で結構好きなんですが、練習を見てたら彼に関してはいろいろ気付くことが(笑)。それはまた後でおって。ニックもそうですが、彼も後ろ髪切ればいいのになあと思ってしまいます。それとも長めにするのがIFK内でのはやりなのかしら(違う違う(笑))。

ということで、練習です。これは16日のショットなので、試合翌日の練習中のショット。試合のあった次の日の練習はクールダウンみたいな感じで結構軽めです。ベテラン陣はボールに触らず、ランニングとかストレッチぐらいで終わるみたいなので、ニックが参加しててもそうだったのかもしれません。写真をクリックするとアップになりますが、中央で指導してるのが監督のBosseさん。Bosse監督って1995〜2000年の間のデンマーク代表監督ということを最近知って「ひゃー」と思いました。2002年に降格寸前までいったので、テコ入れでスタッフ一新したという感じだったのかもしれません。

それにしても、山の中というか森の中というか、練習するには最高の環境のグラウンドだと思います。この写真の左手前の方にうつってるのが、同じように見学にきていた女の子2人。若手の二人(DennisとKalle)を見にきたのに、彼らはU21の方の代表に呼ばれていたので、ニックと同じようにこの日から金曜までの練習には不参加。彼女達がなんで若手2人が目当てかわかったかというと、監督さんに話し掛けていたから(笑)。チームもフレンドリーなら監督さんもフレンドリーです。でもお手紙を託すとかは出来ない模様(「郵便で出してね」、と言われてたそうです)。

さて、またもや被写体Rispさん。練習中でも側まできて普通にやってるので、結構アップで取れます。 クリックすると原寸サイズで見れます。しかし、実際のところ、あまりにピッチが近すぎてカメラを向けるのが思いの外、恥ずかしい!デジカメの起動音が響くような気がして。まあでも、ニックがいたらものともしないで撮るのかも。Rispは試合中のプレイはとてもいいんですが、練習になるとなぜか足元がぱたぱたしていて「不器用なのかなあ」という風に見えてしまいます。本人は気にしてるのかしてないのか(笑)?

まあとにかく8/16のメニューは軽めで最後の方は「サッカーバレー」を楽しそうにやってました。サッカーバレーとはなんぞや?というと、3対3に分かれて、バレーのごとく3回以内で相手陣内にキックやらヘディングやらでボールを落とさないように返す。サーブで蹴りいれられたボールのみ、ワンバウンドで受けるのOK。これ結構、個人の足技の上手さがわかるので面白いといえば面白い、毎週試合後はやってるのかしら?選手も楽しそうでした。あと、リフティングタイムみたいなのがあって、リフティングしたボールを「はい、足の甲にのせてとめて!」とか「首のうしろにのっけて!」とか、「新体操のボールか!?」というような感じでした。これも結構、個々の技術が出ますね。でもみんなかなり上手くて「さすがプロ!」と思いました(Rispはイマイチ(笑))。前、何かの動画でボールと遊んでるトビーを見た時、結構上手だったので、こういうのトビーでも見てみたいぞとちょっと思いました(FCKの練習いけば見られるのかしら)。



この上の写真から8/17の写真。この日、朝8時ごろに超スコールが降ったので「練習ないのかも?」と一瞬思って行くのも躊躇したのですが、その後晴れてきたので「行ってみよう!」ということで、再度山道を行きました。そんな雨の後だったので、道にはごろごろ巨大ナメクジが出現していて「いやーーー!」という感じでした。日本では絶対見ないサイズ(日本のナメクジの10倍ぐらいはあると思う・・・)なので、いやはや困ったものです。あれ、一般家庭のお風呂場とかにも出現するのかしら・・・(想像して怖くなってしまった)。また8/17はBチーム(リザーブ)の試合があるため、それに出る選手は午後からの練習。ということで、代表選手とBチームが抜けたら、なんとまあ普通の練習に出てた人は6人だけという寂しさでした。IFKってなんか選手数少ないんですよね。

しかしこの日は人数は少ないのですが、試合後練習だった昨日と違って、中身は割とハード。最後の方は3対3のミニゲームもやっていました。上の写真はそんなミニゲームの始まる前の写真です。昨日のような練習を見るのもいいんですが、やっぱりこういうののがプロっぽくていいかも。毎日練習に通う一週間、なんてのも時間があれば面白いかもしれませんね。

そんなこの日のGKさんとその息子さん。息子、ピッチに入っていていいのか!?と思ったんですが、いい模様。この子、ボールをパパに向かって蹴ったりもしてました。将来、IFKに行くのかしら。ただ、キャッチングの練習をしてるときは「危ないから離れてて」と言われてました。他の選手にも子供が懐いてたので、結構家族が見に来ることも多いくて、選手同士の家族も顔見知りっぽいです。そういえばニックもプレシーズンの頃、奥さん来てるってサポさんに報告されてたっけ。なんかアットホームな環境です。

さて選手は少なかったのですが、そういう家族もふくめて周辺に人は多かったです。写 真にとっておけばよかったのですが、チームスタッフさんとおぼしき方々も私服で結構来てた模様。といいつつ、関係者ということに最初は気づかなくて、ピッチの中でリフティングしてたディレクターさん(ニックの移籍に関して、1月に毎週のようにサポさんとチャットで対応してたMattさん)を見て「あれ、誰なんだろ、一般 人じゃないしグランドキーパーさん?」とか思っていたものです。だって、ポロシャツにジーンズという軽装だったんですもの!!リフティング、お上手でした。

そうこうしてるうちに、ピッチ上で練習を見ながら監督さんやディレクターさんとお話をしていた初老のおじさまが私達の方に向かってきて、話かけてきました。日本人が見学に来るって珍しいんだろうなーと思いつつ、スウェ語の出来るsinさんが「ニックを見に来たんですよー」と、簡単にわかりやすく私達の紹介をしてみたところ、おじさまが「ああ、代表戦に呼ばれちゃったからねー・・・でも、せっかく日本から来てくれたんだから、何かニクラス関係のものを持ってきてあげよう」といきなり言うやいなや、クラブハウスの方にぽてぽて歩いていってしまいました。な・・・なんだろう?と思って待っていたら、すぐに戻ってきたおじさまの手には、IFKのポスター(ショップで40SEKで売ってるもの!)と、なんとまあニックの直筆のサインいりポストカードが!!

てなわけで、そんなポストカードはこんな感じ。このサインはプリントではなくて直筆です。裏をひっくり返すとまさにポストカードなので、もしかして今、IFKのニック宛に手紙書くと、これを返送してくれてるのでは? そもそもこのカードそのものもショップで売ってない非売品だと思います(見なかったし)。その後もそのおじさま、にこにことお話をして下さったのですが(EUROも見に行ったらしい)、その場で役職を聞いても「?」だった私達、なんか偉い人だということだけはわかったのですが・・・。その後、ネットのIFKのスタッフさんのページを見ても、そのおじさま載っていなくて「誰だったんだろう・・・」と思いながら、ストックホルムへ。その正体に気がつくのは、ホテルで何気なく試合のマッチプログラムを読んでから。

「あ、あのおじさんが冒頭で何か語ってる! やっぱり偉い人なんだ。ええと・・・ORDFORANDE・・・辞書買ったから引いてみよう・・・」

引いてみた。

「なになに、chairman・・・。ん、chairman!?チームの・・・会長かーーーー!?」

いやあ、めちゃくちゃびっくりいたしました。 ピッチでの姿は白のポロシャツにブルージーンズ、とってもラフでいらっしゃって、はー・・・。ということで、日本に帰ってきてから、いろいろ調べてみたら「あっ!」という画像が。ニックがIFKと契約したカンファレンスの日の<この>画像の右のおじさまがその方でした。Bengt Halseさん、もう忘れない・・・。ということで、とりあえず落ち着いたらニクトビに手紙を書こうと思っていたんですが、このHalseさんにもお手紙をしたためようと思いました。お礼と、ストックホルムで本人に会えましたよ、と(笑)。もっとも会長さんもIFKに戻ってきたニックに話をしそうな気がするので「ホテルで突進してきた日本人か!?」とあっさりバレそうでとんでもなく恥ずかしいことこの上なし。しかし、練習も見に来てて、監督や選手とも仲良しで、見学者にも気さくに声をかけてしまう会長さん。なんかこういうのってあるべき姿だなあとしみじみしました。

そんなこんなの練習見学でしたが、とにかく日本人が見に行くことなどないようなので、みなさん興味津々だった模様。なにせショップにいって買い物したことまで、会長さんにばれてーら(なんでだー!!)。「ニックのファンは日本には他にもいるので、またこれから見にくる人がいると思いますよ」とsinさんがお伝えしてきたので、是非どうぞ。ただ、何かをもらえるかどうかはそのとき次第・・・というか、ニックがいれば普通に直接サインも一緒にお写真もOKだと思います、今回が特殊だったということで(笑)。

ちなみに17日がこんなんだったのですが、翌日もこんな感じの人数しか集まらないと分かったIFK、「選手とコーチで相談した結果 、明日の練習はなくなりました(だから練習見にきてもいないよん、みたいな報告)」というのが、この日の午後に公式に出てました。やっぱり6人は少ないと思ったけど、選手もそう思っていたのね。相談で予定を決めるチームがなんかかわいくて、思わず笑いました。頑張れ、IFK!

なお、同行のsinさんの同じ日のレポは<こちら>から。私より詳しく、かつ、直接チェアマンさんとかと話している内容が私の伝聞ではなく正確にわかりますのでオススメ!