■第22回 選手の好きな音楽のこと■


旅行先で手に入れた雑誌の“football guiden”に、代表選手何人かの選手の好きな音楽(アーティスト)が載っていたので「おっ」と思ったのですが、スウェサッカー協会公式サイトを見ると、実はEUROに出場した選手の紹介ページには“Favoritmusik”という項目があったことも発見しました。ということで、ざざっと分かる限りの人のものを載せてみました。セルに色がついている人が、“football guiden”の方でコメントを寄せている人です。

NAME 好きな音楽(アーティスト)
Andreas Isaksson Blandat
Magnus Hedman R&B, soul, 80-tal
Olof Mellberg
Alexander Östlund Markpplio, Magnus Ubbla, E-type
Petter Hansson Eminem, Mando Diao, The Hives, The Arc
Andreas Jakobsson Sting
Teddy Lucic Rock, hårdrock
Erik Edman Per Gessle, Uno Svenningsson
Tobias Linderoth Kent
Niclas Alexandersson Gyllene Tider, Magnus Uggla,Nanne Grönwalls, U2
Anders Svensson U2, Bon Jovi, Tommy Nilsson, Magnus Uggla, Tomas Ledin
Fredrik Ljungberg Eveanesence, ODB, Linkin Park
Anders Andersson Jazz, Sting, Wilmer X och mycket mera
Christian Wilhelmsson Blandat
Kim Källström Svenskt
Mikael Nilsson Anna Ternheim, Erin Sigvardsson,Robyn, Kent,Oasis
Pontus Farnerud Lars Winnerback
Marcus Allbäck U2, Red Hot Chili Peppers
Henrik Larsson Allatare
Zlatan Ibrahimovic Reggae
Mattias Jonson Svenskt, t ex Lars Winnerback och Le Marc
Markus Rosenberg Usher, R.Kelly, Eminem,Jay-Z, 50 Cent


ペタペタと協会サイトのデータからコピペした時に一番「そ、そうなのか」と思ったのが、ルチッチのhårdrock!イメージじゃない〜〜(笑)。逆にイメージどおりだなあと思ったのはヤコブソンのSting。同じくStingはアンデシュ・アンデションもあげていますが、彼の他の回答の“Jazz”というあたりも「おおっ大人!」という感じでした。“mycket mera(その他もろもろ)”と続けてるあたり、彼はかなり音楽好きなのかもしれません。

スウェーディッシュものをあげてる人が意外と多くて、いわゆる日本で溢れてるUK&USA系なものではない自国の音楽を好んで聞く人も結構多いんだなあと思いました。もっともスウェの人が歌っていても英語の歌詞だったりするものも多いので、言葉的には必ずしも生粋のスウェ語だけというわけでもないようですが。イサクとかチッペンのいうところの“Blandat”というのは英語で“mix”ということで、特定アーティストではなくていろいろ聞くよ、という意味ではないかと憶測します(違ってたらすみません)。わからなかったメルベリと、Svensktとまとめてるキムの聞いてるものが何かも知りたいところです。

雑誌に載ってた人達のものは実はささっとホテルでアーティスト名をメモって、イエテボリのCDやさんで実際にジャケットを見たものが多いです。その中では一番ポップス好きっぽいのはニッセですね。RobynやAnna Ternheimなどは実際にSASの機内音楽でも聞いてきたのですが、女性ボーカルで聞きやすい感じでした。Robynはいわゆるアイドルか?と思うぐらい声がキュート。Kentは場所によっては日本でもCDは買えたりするので、知ってる人も多いのかもしれません。彼ら(kentはグループ名です)のアルバムは英語版とスウェ語版があるので、日本で買えるのってもしかして英語版?と思いつつ、スウェ語版を検索してみます。しかしトビーもKent好きとは思わなかった。音的にはこれもポップス、ニッセの聞いてるものはどれも私でもOKそうでした。逆に私はハード系、パンク系などは聞かないので、結構ハンソンとかローゼンベリ君の路線はどうだろう?ああでも
The Arcは機内で聞いて悪くないと思ったかな。ローゼンベリ君のあげてるものはヒップホップ系らしいです、彼の私服もそれ系を狙って微妙になってるという見方もあり。

アンデシュのあげてる
Tommy NilssonはCD屋さんでも平積みになるぐらい売れてました、お試しで買って来てみてもよかったかも?しかしなんかアルバムのアーティストさんの写 真がジゴロというかホストというか(いや、かっこいいといえばかっこいいんだけど)でなんとも。この前AFTONだったかどこかでも新譜の宣伝は見ました。わりとアンデシュがあげてるものはどれもメジャーっぽい感じです。ニックがあげてる人はジャケット見て「外さないっぽいかなー」と思って実際にアルバムで買ってみました(笑)。聞いた感じ、ニックは70〜80年代ポップスっぽいちょっと前っぽいの音が好きなのかなあと思いました。80年代洋楽で育った人は耳になじむかも、Nanneはバックの音の感じがシンディローパーとかあんな雰囲気なような気がします(声はもっと強い感じですが)

でもってサッレやアンデシュ、ニックのあげてるMagnus Ugglaですが、スウェでは有名人らしい、かなり曲調と声に特徴があるんですよね。実は私、「Allsvenskan中継のSRのハーフタイムでかかるあの曲はこの人のでは!?」と思っている曲があるんですが、どうにも確信がなく(サビの部分でBajen!とか聞こえるような気がしたけど、多分それは聞き違ってるとは思う)。今度、ハーフタイムでかかったら録音して誰かに聞いてもらおうかと思いました。スウェで2002年に出したVM2002のアルバムにもこの人の“Vi ska till VM”という曲が入っています。なんだかどうも歌詞的に皮肉とか風刺とか、ちょっと下ネタ入ってるようなものも多いみたい(笑)。友達がアンデシュとかニックが聴いてると聞いて、ちょっと意外そうだったのはなんとなくわかるかも。

他にもエドマンのあげてるアーティストが検索でジャケットとかを見た感じで気になったりとかするので、またスウェに行ったらいろいろ見てみようと思いました。SASの機内で現在“Scandic”という音楽チャンネルを選ぶと、スウェだけではなくてデンマークとかおそらくアイスランドとかフィンランドのアーティストさんの曲が20曲前後聞けるのですが、北欧系の音楽って本当に好きな感じのポップスが多いので、自分(というか日本人にも)に確かに相性いいんじゃ?とか今更思ったりして。旅行に行く際にスウェのことを調べていると、時折音楽系の情報にあたるときもあったりしたのですが、今までは割とスルーしてたのでもったいなかったなあと思いました。スウェーディッシュポップスというのがスウェの一つの産業というのもわかるような気がしました。