■第26回 8月22日 Allvsnekan Häcken-Hammarby観戦記■

今回の旅行で最後に見た試合は、同じイエテボリでも運河向こうにあるBK Häckenというチームとトビーのパパであるアンデシュ・リンデロート監督率いるHammarbyの試合です。この8/21には4試合が予定で組まれていて、本当はBoråsで予定されていたElfsborg-IFKを見るはずだったんですが、チケット購入後の7月下旬にテレビ放映権の関係でその試合が8/25にスライドしてしまったために見ることができなくなったのでした。まあしかし旅行日程を短くするのも今更めんどくさいということで、「だったら同じ日にイエテボリであるHäckenを見に行くか」ということになったわけです。

所在地は下の地図で見る通り、駅横からトラムにのって運河を超えていきます。地図で見ると結構距離がありそうなんですが、実はトラムで5駅分しかないので、駅からは15分程度で着いたりします。停留所の目の前がスタジアムなのですが写真をとり忘れてしまった・・・。ちなみにこのHäckenは今年からAllsvenskanに昇格したチームで、現代表のルチッチがこの冬から移籍してきたチームになります。夏前までは結構順位もよかったのですが、8月になってから下降してきたような。ちなみに同じく代表のキムもここのチーム出身、ほんとこのチームが好きだったらしく、彼のスウェサッカー協会公式のプロフィールでの「好きなユニフォームは?」の項目の答えはHäckenです。彼はほんとはこのままここでずっと仲間とやっていたいと思ってた・・・というエピソードもあるそうですが、そういう話はまた機会が別にありましたら。


さて、停留所についたらトラム線路のアンダーパスを通ってスタジアムに出るのですが、丁度バックスタンド側が停留所真後ろになっているので、メインで見たい場合にはそこからてくてくと歩かなくてはいけません。今回、20日のois戦はチケットを抑えていったのですが、このHäcken戦はそれまでの観客動員をみた感じ、満員になることはないだろうと踏んで当日券狙いでした。ということで、キックオフ一時間前についてゲットしたチケットがこれ→です。デンマークリーグと違ってちゃんと当日券でも半券がある!・・・ってそれが本当は売上管理的には当たり前なような。

しかしこのスタジアム、席表示が非常にわかりずらい!半券にHäger(=右)と書いてあるとおり、他には左というセクションもあるのですが、その差がわかりづらい。実際に最初は違うところに座ってしまいました。もし今後一人でこのスタジアムに行くことがあるとしたら、係の人か地元の人に席を聞いてから着席しようと思いました。

プログラムはこんな感じ、そんなに厚くはないのですが、Oisのペラペラさ&中身殆ど白黒に比べれば、中は全部カラーですし内容もそれなりにあります。Häckenのイメージカラーというかユニは見てのとおり黒と黄色、結構ビビッドで好きな感じかも。なお、Allsvenskanのユニは基本的にマーキングはないのですが、特別仕様なのかルチッチの名前の入ったユニをグッズと一緒に売っていました。

そうこうしてるうちに、Häcken側の選手が出てきます。やっぱり最初は他のチームと同じでピッチを縦につかったランニング。とりあえずこのチームの目玉はルチッチとして(地味ですが)、他にはデンマークの暴れん坊ことトフティングもここにいます。スキンヘッドコンビですが、ルチッチのがひょろっとしてるので間違えることはないですね(笑)。ということで、この写真をクリックすると、ちょっとだけルチッチ部分を拡大した写真が見れます。

そしてこのスタジアム、小さいのに実はサッカー専用スタジアムではないのでトラックがあったりします。そして隣にはスポーツジムのような建物もあるし、外にはプールもあったので複合施設なんでしょうね。「あそこからだったらタダで試合見れるんじゃないの」と思いましたが、多分ジムの使用料のがチケット代より高いような気がしつつ。そんな建物をじーっと見ると、外のベランダ部分になにか黄色い布が。「なになに」と凝視してみると・・・


ええっ、あそこって VIP席なのかーーーー!?

いや、確かにバルコニーだしイスとかテーブルとか持ってきて宴会しながら試合見れると思いますが、ただのベランダやんけ!みたいな(爆笑)。しかし実際、試合中にちょろっと見てみたら、あそこから見てる人はいました。しかしVIP・・・VIP・・・。

そしてこのスタジアム、もちろんオーロラビジョンもないので、ビジョンを載せた車がゴール裏に鎮座していました。まあ大きいUlleviすらカラーオーロラビジョンなくてクレーンでスクリーン吊ってるので、似たようなものですが。そしてそのオーロラビジョンカーの横にあるテレビ撮影用のクレーンもいい味だしています。Hammarbyの選手もピッチに出てきて練習してますね。

以下はHäcken側の5対5の練習場面です。ビブスの青が他にあんまりないような青で綺麗でした。Häckenは練習はサポ席側のバック側でやるのがメインの模様。



このスタジアムにはゴール裏に席がないので、正面から見て右の一角がアウェイ側=Hammarbyサポさんの席になっています。ストックホルムのチームなのに結構きてる!と思いました(まあまだ学生さんも夏休み中というのもありますが)。アウェイなのにトラムの中からすでにマフラー巻いてたりするサポさんも多くてなかなか気合が。そんなサポさん達のところをアップにしてみたのが以下の感じ・・・右端のドクロの旗がなんとも!




そんな中、やがてスタジアムではスタメン発表が始まります。と、その頃にはHammarbyサポさん達はすでに大盛り上がりでこんな感じ、凄い!アウェイだからここ一角だけなんですが、これホームだったらバックスタンド全面これなんでしょうね。そしてこの間、♪Hammarby〜Hammarby〜というサポさんの大合唱がスタジアム中に響き渡るのでした。

そしてその時のHäcken側といえばこんな感じ、おとなしいHäcken、どっちのホームなんだか!しかしOisもそうだしIFKもHammarbyほどでもないしなので(ダービーの場合は熱いけれど)、イエテボリのチームのサポさんはストックホルムのチームのサポさんよりおとなしいのかなあと思いました。ちなみに思い切り柱が写真を横ぎっていますが、この柱が試合を見る場合、丁度ゴール前と重なってちょっと見づらい感じでした。

さて、選手整列です。この時も背後のHammarbyサポさんは大合唱、なぜかスウェ国旗が見えますね。この写真はクリックすると倍のサイズのものが見れます。一番右で手をあげてるのがトフティング、ルチッチはむこう向いてしまっているようです。トラックがありますが規模が小さいのと、結構上段だったのでピッチはみやすかったです(柱がなければもっとよかったのに)。

ということで、ここからは試合の話を少し。この時点での順位はHammarby5位でHäcken8位。Häckenは調子を落としての8位、Hammarbyは夏になって一気に調子があがってきての5位なので、チームの勢いが最初からなんとなく違っていた気がしました。Hammarbyの選手なんて殆ど知らなかったのに、試合中にプログラムをパラパラやって何人かの選手を覚えてしまったぐらいです。見た目的に私の好みからは外れますが(すみません)、20番のBjörn君はU21で頑張ってたりするので、これから出てくる選手なのでしょうね。しかし笑ってしまったのが、20日の試合を最後にOisからHammarbyに移籍してきたパウリーニョが、この試合でも出てきたこと!試合日がずれてるとはいえ、同じ節の中で違うチームで出場ってルール的にありなんだろうか。「アンデシュとかニックはリーグで見れなかったのに、パウちゃんは2回も見ちゃったよ」と同行者3人で苦笑いでした。いや、いい選手なんですけどね。

Hammarbyのが調子いいなという中で、Häckenで一人頑張っていたのは、やっぱりルチッチでした。昨年のニックに思ったのと同じで、なんだかんだでやっぱり格が違う感じがします。普段、代表戦ではよく見てる彼ですが、クラブだとなんだか一味違うというか、センターバックの位置にいるのに時折するするっと何気なくあがっていくあたりが面白くて。しかもその上がっていくときは必ずHäckenのチャンスに繋がるのです。そして上がったからといって、ダッシュで元のポジションに戻るということでもなく戻るときも何気なーく戻る、でもそれで普通に他の人がちゃんと守備をしてるので問題はないということを知ってる感じ・・・飄々としてるのに、ゲームが完全に見えているんでしょうね。結構ルチッチって年齢も上ですし、Häckenに来る前のレバークーゼンなどでは全然出れなかったので、「代表によび続けるのってどうなんだ」と批判されることもこれまでは多かったのですが、やっぱり代表には必要な選手だと思います。ほんと見る目が変わったというか、結構好きになりました。また来年もイエテボリに行くことがあったら見たいかも(笑)。

きということで、試合は3-0でHammarbyの勝ちでした。7時に始まった試合なので、この時点で時刻は9時近くなのですが、日没がそのちょっと前なのでまだまだ空が真っ暗ではないあたり、スウェは日が長いなーと思いました。そして試合終了時もサポさん大合唱!そんなサポさんの様子を数秒ですが動画で撮ってみました。aviとmovに変換したので、環境にあった方でどうぞ。

♪Hammarby〜Hammarby〜という1回聞いてしまったらもう耳から離れない歌を是非ご堪能あれ。

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