謎多き驚異の大魔導士。太古の昔、クイーン・セレニティによって「奈落」に封じ込まれたということしか、現在は分かっていない。 長い時を掛けてその体内に奈落のパワーを吸収し、セーラーカロンの一瞬の隙を突いて「魂の門」をくぐる。 配下のホーゼンを使い、自らの肉体を再生すべく、純血の乙女の聖体を集めさせていた。聖体のエナジーを充分に吸収した「種」は、ホーゼンによってファティマに植え付けられ、ファティマの生命エネルギーを喰らいながら成長、ついに復活を果たす。 複数の配下を従えて「魂の門」をくぐったとされているが、具体的にどのくらいの配下を従えてきたのかは不明。現在のところ、劇中で確認できるのは、ホーゼンと彼と〈カテドラル〉の中で会話をしていた四人の男女(結局はホーゼンに吸収される)のみ。ただ、サラディアはホーゼンが連れてきたらしく、彼女もアビスの配下であった可能性は高い。 奈落のパワーを吸収したアビスの魔力は、封印される以前より強大になっており、奈落と直結することでその魔力は無限となる。本来、長い詠唱が必要とされる上級呪文も、アビスは詠唱をせずに唱えることができる。 セーラー戦士を「最も忌み嫌う者」と称していることから、アビス封印の際に、セーラー戦士が関与していたことは間違いないと思われる。