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殺(や)ったのは誰だ?! ミステリー傑作選36

銀の塩 藤原 伊織

あらすじ
若い外国人と,中年の日本人の男
日本人はアルコールに溺れる
外国人が犯罪に手を染めるのですが,とても悲しい結果に・・・

このような謎解きの小説ははじめて出会いました
主人公の行動をどう解釈するのか?
その解釈によって謎が変わってくるという感じです
タイトルの「銀の塩」は私が好きな☆に関する名称
最近はきれいに見れなくなりました(^^;

右手に秋風 渡辺 容子

あらすじ
万引きや白ネズミを見つける保安士が主人公
主人公が白ネズミと思った人物が最初そうでないということで,ホシにあげることに失敗したため,そうでないか確かめようとすると・・・

白ネズミ・・・私は昔スーパーで働いていたことがあり,当時そのような言葉があったことを知らなかったのですが,意味は店員の万引き
ここまでリアルというか,現実にありそうな形で最後の落ちはやはりと思いました
ひとつだけ謎という謎ではないのですがはらりとしたものがありました(^^)

ダチ 志水 辰夫

あらすじ
刑事の昔からの友人である犯人
刑事はそのため友人の家族の家を張り込みに行くが・・・

ミステリというよりショートストーリーという感じ
ただ時間が流れていく・・・という感じです

選ばれた人 藤田 宜永

何が理由で選ばれたのかが重要です

あらすじ
少女に父親の行方を探してほしいと依頼を受けた主人公,そのため殺人事件の容疑者かもしれない父親を探すのだが・・・

主人公,父親がなぜ選ばれたのか?
人には選んでしまう理由があると思ってしまいました

サーカスの怪人 二階堂 黎人

あらすじ
第二次世界大戦前夜のあるサーカス団で起こった殺人事件
行方不明になった男が犯人であると思われたが・・・

この話は二階堂蘭子シリーズのひとつです
話の流れとしては事件関係者の語る内容から蘭子が結末を推理するという形になっています
簡単なトリックなのですが,だし方がうまい

カウント・プラン 黒川 博行

タイトルから考えると何を数えた計画かな?と思ったのですが

あらすじ
大阪のとあるメッキ工場に勤める主人公
主人公が読んだ推理小説はトリックがずさんでこんなに下手にすることもないだろうと思っていました
その後あるスーパーを脅迫する事件がおきて・・・

最初精神的に病んだ方が出てきたので,カウントが計算という意味だとわかったのですが話の流れが少し変だなと思っていたら案の定という感じでした(^^)
でも変わった形

死ぬ時は意地悪 西澤 保彦

あらすじ
ある少女が学校で死んだ
このことが不思議なことになるだが・・・

こんな形になるのはいやだなあというのが最初の印象(^^;
死んだ少女がなぜそこにいたのかがわかれば謎が解けるのですが私は最後までわかりませんでした(^^)

子を思う闇 貫井 徳郎

この怖さは一種のホラーかもしれない

あらすじ
主人公の兄が自分の息子を殺してしまった
主人公はそれを予感していたのだが・・・

主人公は中学教師
主人公がなぜ兄が自分の息子を殺すことを予感していたのか?
これがわかればこのトリック(といっても闇が何を指すのか)がわかるのですが上手に隠されています

刑事部屋(でかべや)の容疑者たち 今野 敏

あらすじ
ある警察署の課長の娘さんの誕生日に花が娘さんに贈られる
誰が送ったのかが?問題なのですが・・・

でもこれはありがちなトリックと思ってしまった・・・
少し工夫がほしいです

裁かれる女 連城 三紀彦

あらすじ
弁護士のところに来た少し変わった依頼人が来る
その依頼人は自分の妻が殺され,現在浴室に死体が置いてあるという
そして,依頼は自分が犯人ではないので弁護してほしいと来る・・・

最初タイトルから考えていたのですが,なぜ「裁かれる」なのか?がわかりませんでした
最後には意外な展開をするのですが,その伏線がこの短い中にたくさん張ってあるのに気づかなかった(^^)
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