アローン・アゲイン(再演)(その1)/演劇集団キャラメルボックス
観劇日 2003.4.12 14:00 1階席9列25番 東京・池袋サンシャイン劇場
キャラメルボックスの真柴あずきさんが関わった中で最初に再演して欲しいと思っていた作品
それだけに今回のキャスト一新には心配だった点も多く,また出演者一覧を見ても誰が・・・どの役というのが読めなかった
あらすじ
正男(細見大輔さん)は売れないライターであった
ある日姉の(坂口理恵さん)に姉がマネージャーをしている女優あおい(前田綾さん)のエッセイのゴーストライターを頼まれ嫌々書く
ところがあおいのエッセイを見た文芸出版社荒山書店の嵐山(篠田剛さん)が訪ねてきてあおいに本を出版してみないかという
しかしあおいは自分が書いたわけではない,正男に聞いてみないことには書けるかどうかわからない
そのためあおいは,坂口さんに正男へ自分が話したことしか,真実しか書かないことを条件として受け入れることにする
坂口さんは正男にこの作品を書く話を持って行くと正男から書いたことについて文句を言わないことを条件にされる
初めての正男とあおいの顔合わせ
二人は正男の質問を巡って答える答えないで喧嘩になり,正男は席を立つ
あおいには正男がこの仕事を請けたくなかったのでは・・・
と思い当たる・・・
前半と後半が同じお芝居なのと思えるほど違うものに観えました
前半はテンポが必要以上にあって無駄な部分が多くて(特にギャグ)学芸会までには行きませんでしたが席を立ちたくなってしまった
その中で前田さんは席を立ってしまったらどうなってしまうのだろうというほどあおいの気持ちが言葉しりから伝わってくる
気持ちが非常に伝わってくる
初演の役を全体的に上回ったのは前田さんだけ,他の方は後半よかったなあと思うところが多い
これはもしかしたら稽古不足になってしまっているのではないのか
今回ベテランが『太陽まであと一歩』に出てしまっているため演出家に負うところが大きく,充分な演出ができているのか?
それがこの芝居のこれからの成否を担っていると思う
それだけに最後のシーンの説得性が足りない
残念である
確かにみのり役の大木初枝さんや,岡田達也さんはいいと思うのですがどうなんでしょうか
初日に観た人にとっては今のほうが間違いなくいい出来になっているとは思われます
それだけに,それだけにもったいない
私はもう1回観にいきますがそのときまでに納得できるレベルになっているといいなあ
(2003.4.13記)
お勧め度・・・現時点では前半が☆☆で後半が☆☆☆,ただし大化けするかもしれない