太陽まであと一歩(Aキャスト その1)ネタばれあり版/演劇集団キャラメルボックス
観劇日 2003.2.26 19:30 11列19番 東京・池袋サンシャイン劇場
注意! 今回は完全にネタをばらさない形にしてしたいと思っておりますので,もしも,検索でこのページを見つけて,まだ観劇をしていない状況で読んでしまった場合はごめんなさい
あらすじ
村上明(西川浩幸さん)は自分が監督して撮った映画を繰り返して見ていた
ところがある日,明は映画を見ていたところ意識を失ってしまう
妻友子(大森美紀子さん)と明の助監督であった佐渡島(畑中智行さん)は明の弟でドイツ史が専門で大学助教授の智(上川隆也さん)を呼んで明の映画を見てもらおうとしていた
なぜならば明が映画の中に出ているからであった
智は映画が嫌いで最初明が映画の中に出ていることを不思議に思わなかったが,友子たちの話によると明は出演していなかったし,かつ見るたびに出てくるシーンが違う
だから明は映画の中に入ってしまったから意識を失ったのではないかと友子たちは言う
その映画は明と智の子供時代を題材したものであまりにリアルに作られていた
智はその話を信じなかったのであるが・・・
今回ネタばれなし版とあわせてもらえれば,なお楽しめることはうけあいです(^^)
でネタばれなし版にも少し触れていますが,近江谷太朗さんへの餞別と書いた理由は『サンタクロースは歌ってくれた』を本歌取りにした構成になっているからです
映画をモチーフにした事だけではそう思わなかったのですが,映画を書いた作者にこの映画についてどう考えていたのかを問い詰める形でもあるし,かつ出ている出演者(今回はサトル役の大浦理美恵さん)がどう思ったのかということで映画の結末が変わってしまうという点が同じだからです
そして私は観ていて成井さんが近江谷さんの退団を残念がっていることを本当に感じたからです(パンフレットにもそれを触れています 通常は加藤さんが書くことなのですが)
それはともかくとして初日のためか(というよりも結婚後初めてのためか(^^)),大森さんが台詞をとちった所を初めて見ました
あと顔が赤く見えたのは少しテレがあったかなあ
上川さんは久しぶりにキャラメルの舞台へ出て本当にうれしいそうで観ていてこちらまでウキウキしました
そして今回のキーパーソンなのがアキラ役の實川貴美子さんとサトル役!
實川さんは実のところこれまであまり観たことが無く,どんな感じなのかがわからなかった
でも今回ホントに舞台上で輝いていたし,もしかしてブレイク!というほどはまっている
少年役が出来る女優がまた登場という記念すべき作品だと思います
サトルはホントにどう考えているのかがホントに物語で重要なところを担っているのでその辺を観ながら観劇できればいいかも・・・(これは初見の人に言う台詞(苦笑)
この作品はキャラメルボックスが昔から掲げている人を思う気持ちという課題に真正面から向き合っていてホントによく出来ています
ホントに皆さんに観て欲しい
そう切に願います(2003.2.28記)
