太陽まであと一歩(Bキャスト その2)/演劇集団キャラメルボックス

観劇日   2003.3.29 19:00 1階席19列
         2003.3.30 14:00 1階席8列9番   東京・池袋サンシャイン劇場 通路までいっぱい

前回まではネタばれ版となし版と分けていましたが,時間の都合上と,続けて観劇したためにどちらかわからなくなっている点もあるために一緒に書かせていただきます
まず最初に終盤にきているためか結構身体の切れがなくなっている方がちょっと多くてここまで多い本数だと難しいなあ・・・とつくづく思う
そして台本の一部が省略されてわかりにくくなっているところが少し
削ることはいいのですが,それでわかりにくくなるのは・・・どうなんだろうか
登場人物の性格を今回演技で埋めろとされたようなのですがそのあたりはが最初なので初めて観た人にとってはどうなんだろうか
そのあたりは聞いてみたいものです

あと他の人の感想で明と智は違う性格の設定ではという話がありましたが,私にはこの物語が相手の気持ちを理解することが主題であれば筋道が通っていると思うのです
実際性格が異なるとは言っても兄弟ですから,近い点はいくらでもあるわけですし,全く違う性格じゃないとあのような和解はありえないというのは言い過ぎではないかなあと思うのですがいかがでしょうか

今回気づいて何を観ていたのか・・・と思ったのが,『これからは全くの新作ですから』という佐渡島の台詞の意味です
最初の映画ではサトル=明,アキラ=智であったが,クレイマークレイマーを観たあとはサトルに明・智の気持ちが重なって,より当時の明・智の気持ちを浮き出させていました
明・智は近すぎて互いの気持ちがどうであったのか理解できず
映画の外から観ていた第三者の春菜(小川江利子さん)だから理解できたのでは・・・と思いました
最初私はサトルが智になっただけだと思っていたのが,全くの新作というのは明・智2人の気持ちが重なったという意味なんだと理解するまでこんなにかかったのか・・・という感じです(^^;

今回初めてなのですが,2時間がこんなに少ないと感じたものは無くて,この内容ならばあと10分は延長して丁寧に描いてもよかったのでは・・・と思います
そうでなければ難しい内容でわからないという意見ももう少し減るかなあ・・・
と感じましたので(2003.4.12記)