アンフォゲッタブル(Aキャスト)/キャラメルボックス
観劇日 2002.3.30 19:00 指定席19列27番 新宿シアターアプル
前回も使った言葉かもしれませんが,1年ぶりのシアターアプル
非常に見やすい劇場で,狭くなければキャラメルに何度もやってほしいと思ってしまうほど・・・
なお,最初の観劇予定は仕事でXのため,振り替えてもらいました(TT)
あらすじ
主人公恭一(大内厚雄さん)が頭を抱えた状況で椅子に座っている
そこに義兄倫太郎(西川浩幸さん)が駆け寄る
倫太郎は恭一に日記を見せてほしいといわれ,慌てて探しに行く
また義妹唯(中村亮子さん)は婚約者がいて結婚準備にいそしんでいた
恭一に対し複雑な感情を持っている唯の気持ちに気づいていたが,恭一には秘密があった・・・
ここ最近の新作の中では一番話の内容が明るいということがいい。
ここまで言い切ってしまうことに少し抵抗があるのですが,死を主題として,かつその彩りが暗い(というよりも救いのなさが多すぎ)のため気分が晴れない,という不満がしばらくあったのです。
さて本題に話を戻しますと,あらすじでは触れていなかったのですが,恭一は毎年1回ランダムに時空を飛び,未来と過去の一部を知っているが,人生をきちんと送れないことに怒りを感じ,また自分の未来についてあきらめてしまっている。その中で唯に対し,恋心を持つことは無駄なことであると思っている。一方,唯は恭一の恋心も知らず,ただ冷たくされるため好きだという気持ちを抑え,その後に好きになった健成(佐藤仁志さん)と結婚をする約束をする。この2人が鈴江(坂口理恵さん)により徐々に近づいていく物語(まるであらすじだ・・・(爆))。
キャラメルが好きな時空を飛ぶことを使っていますが,比較的無理が少ない設定だと思います。
ただ気になったのが配役の年齢設定と役者のギャップ
誰とは言いませんが,無理があるんじゃないか?とは思います。
どのような意図かはわかりませんが・・・
役者に目を向けると,主人公の頑なな気持ちがほぐれていく感じを大内さんが好演。2000〜01年の公演においてあまりいい印象が少ないため,今回主役をやるということで心配でした。これで一本立ちができるところまでもう少しというところでしょう。
また坂口さん,西川さんは相変わらずいい味出しているなあという感じ。
特に坂口さんは,老けた役が似合うようになって来たのが少し残念(^^)
今回は坂口さんの役がなかったら話が成り立たないほど重要。それだけ大内さんとの絡みもよかったです。
今回も,ヒロト役畑中智行さんに関して驚かされる。またしても誰かわからなかった。レベル高し!近いうちに主役が来てもおかしくない。
客演の平野くんじさん(TEAM発砲・B・ZIN)にはキャラメルの役者にない役で今回どう考えても必要な方でしょう。あの冷たさを表現できる劇団員は居ないのでは?
あと,少し伸び悩み気味だった中村亮子さんがやや持ち直し。最後のシーンの感情が不足していたのが不満。それさせなければ合格点だったのに・・・
今回キャラメルで無ければ・・・という内容でよかった(2002.5.12記)
