オス!/TEAM 発砲・B−ZIN
観劇日 2003.1.12 19:00 M列9番 下北沢本多劇場
この劇団は今まで私の観劇歴からすっぽり抜けていた珍しい・・・
その理由は未だにわからないけれど初めて観たという感じがしないのは客演でたくさん観ているせい!?
今回行こうと思いながらチケット買い忘れていたら・・・
あらすじ
カゴ(西ノ園達太さん)とミキ(小林愛さん)は高校正門前で応援団の団長の証である学ランに関して言い争っていた
その学ランは普通男が着る物であると西ノ園さんが主張するが,ミキは現団長を女しか選べない男が悪いのであって女のせいではないからと主張し,団長の証である学ランを渡さなかった
そしてミキはその学ランをもって高校の構内へ飛び込み,その後を西ノ園さんも追いかけると,そこは女が男の学ラン,男が女のセーラー服の服装をしている不思議な世界であった・・・
チラシに女が男,男が女と書かれて絵柄からも学園物だったので,ある程度予想しながら劇場へ
ところがありがちな学園物ではなく,男女の本質を鋭くえぐった見事な作品で,笑いの中に埋め込まれている男とは何か,女とは何かを,軽いタッチで描いているのが好感を持てます(^^)
でもやっぱり男が昔セーラー服を着ていたといってもあの白い女子高生セーラー服とメーキャップはやっぱり違和感(笑)
でも必然性があるから許せるんだよね
それで笑いをとったとしても・・・
平野くんじさんや小林さん,工藤順也さん,と扉座の伴美奈子さんはやっぱりうまいなあと思ったけれども少し登場回数が少ない平野さんと工藤さん,主役だけれど顔が出てこない小林さん
もうちょっと出してあげれば・・・と思ったのは気のせい?
武藤陶子さんはやっぱりどこでもあんな役が多いのかなあ・・・
いつも穢れじゃないけど下っ端役が多くて笑いをとるとしてももっと違う次元ができそうなだけに少し残念
演出面で言うと本多劇場のいい点を最大活用
音響をうまく使っているのをひしひしと感じます
それと音楽も無駄に使っているわけではなくて場面転換など雰囲気を盛り上げるのに上手に挿入していてこれは,いいなあと思った一番の点かなあ
今まで観ていなくてちょっと後悔いたしました
最後にエジンバラ演劇祭へ行かれるそうですが,採算は度外視で行くのかなあ・・・
それだけが心配(2003.1.12記)
お勧め度・・・設定はマイナス要素だけれども楽しさには代えられないので☆☆☆☆
