ワーニャおじさん

観劇日 2002.5.25 13:00 D3列13番 東京・新国立劇場

キャラメルボックスの小川江利子さんが本格的な外部出演ということで当日券で購入を考えていたにもかかわらず当日券発売時間に遅刻してしまった
何とか少しキャンセルが出た模様で観劇できました(^^)
原作はチェーホフという外国の作家の方



あらすじ

ワーニャ(角野卓造さん)はワ−ニャの亡妹(教授のセブリャコーフ(鈴木瑞穂さん)の元妻)が持っていた荘園を寝る間を惜しんで働き,教授へ仕送りをしていた
ある日教授が帰ってくるという話をそれも若い妻を連れてくると聞き,教授が女たらしであることを改めて認識し,教授の娘のソーニャ(小川江利子さん)のことを考えているのだろうかいぶしがる
帰って来た当日にワーニャは教授の妻エレーナ(片平なぎささん)見たとたんその美しさに心を奪われてしまう
ソーニャが密かに心を寄せていた医師アーストロフ(中村育二さん)もエレーナに心を奪われ,頻度高く屋敷に現れるようになるが,ソーニャの気持ちには気づかない
そのうち教授が論文をろくに書かないただの老人であるとワーニャが気づいてからというもの荘園を守ることがあほらしくなりつつ,エレーナの魅力に虜になっていったのだが・・・




2002年4月以降当日券で観劇することが増えてしまっていますが,時間の規則性がもう少しあるといいなあと感じています
それはさておき『ワーニャおじさん』ですが,中年男の恋心と矮小化するつもりはないのですが,中世の理不尽さを描きながらそれから離れることが出来ない葛藤を描いています
ワーニャがあまり出てこない代わりといってはなんですが,タイトルを『娘ソーニャ』と直してもいいくらい小川さんの独壇場!
それほど出演シーン,台詞に関して一番多いし,存在感も重厚な役者さんの中で消えずにあったのがすばらしかった
内容に戻りますと,ワーニャの気持ちがソーニャに映っているシーンが結構あって妻との絡みが見ていて不思議な感触を与えます
そして最後に教授が田舎暮らしに向いていないということで妻と都会へ帰っていってしまうシーンで片平なぎささんの寂しげな視線が印象的でした
観劇した後時間が経ってしまっためやや不正確な感想になってしまっております
ご容赦くださいませ(2002.7.24記)