Frozen Beach(フローズン・ビーチ)(再演)/ナイロン100℃

観劇日 2002.7.24 19:00 補助席18番 東京・下北沢本多劇場 

前回のこの劇団の観劇から2年程度経ってしまって自分自身びっくり
所属劇団員の公演にはお邪魔しているにもかかわらずたまたま日程が合わなかった
今回も日程が間違いなく忙しい時期だったのでいけるのかどうかも怪しかった
今回もまた当日券
開演前に長蛇の列でチケットが買えるのかがちょっと心配だった
近所にも来るので行きたいなあ




あらすじ

とても切れやすくこどもぽい市子(犬山犬子さん)と,一直線な千津(峯山チエさん)は高校時代の同級生
2人は千津の大学生活最後の夏休みに千津の幼馴染である愛(松永玲子さん)の別荘へ訪問する
そこには愛以外に萌(松永さん二役)がおり,ちょうど愛の父親の梅像と後妻で盲目の咲恵(今江冬子さん)が旅行から帰ってくるところだった
市子と千津は愛の依頼で萌を殺すことになっていたのだが,千津が幼い頃からの愛への恨みをふとした瞬間に燃え上がり,3階のバルコニーから愛を市子と協力して突き落としてしまう
また咲恵は萌から浮気の証拠を突きつけられ,それを取り返そうとしている中で心臓が弱い萌が死んでしまう
バルコニーから突き落とされた愛は幸運なことに死んでいなかった
愛は萌が死んでいるところを見つけ萌に成りすますことにしたのだが・・・




この日はビデオ収録ということでしたが私の感想から言うとホントにテレビに流すことが出来るかなあ・・・
心配になるほど
表には書きたくなかったので理由はここへ
でもね,そんな理由は全く問題にならなかったほどうまくデフォルメしていてさすがKERAさんという感じ
それを笑いまで消化できているのはさすがですね
でもそこまで理解できるお客さんはいたのかなあ・・・
よくわかるところは笑いになっていたのだけれど,思っていていた以上に難しいお芝居だと思う
歴史的な表現が多いということに尽きるのですが・・・

役者さんに関して言うと犬山さんはアノ切れ味をテレビから想像できないだろうなあ・・・とは今回も感心しながら,肝心なところではしっかりした味付けでうまいと感じずにはいられない
峯山さんについて冒頭の長時間の一人台詞はすごいと思いながら,ちょっと複雑な心理状態をうまく表現できていてうまい
松永さんに関しては私は西牟田恵さん(元第三舞台)と同格の役者さんと見ています
ホントにうまくて色気があって好きな方・・・もっと観ていたいなあと思わせてくれる
わかりにくいという点(気づかないかも・・・)はありますがとても面白い作品です
これが最後の再演になると思われるのが残念(2002.8.12記)