消失/ナイロン100℃
観劇日 2004.12.18 19:00 補助左列O番 東京・新宿紀伊國屋ホール
その日,急に思い立って劇場へ・・・
そのため最初場所を間違える(苦笑)<ケラさんの別作品の会場へ行ってしまう
あらすじ
スタンリー(みのすけさん)とチャズ(大倉孝二さん)は兄弟
クリスマスの前日からパーティーの準備をしているが2人の会話が時々かみ合わない
スタンリーは親しい友人が貝が好きであると話していた
幕間に入りクリスマスパーティーでスタンリーの親しい友人ホワイト(犬山イヌコさん)が貝アレルギーで倒れ入院したことが伝えられる・・・
翌日チャズの友人であるドーネン(三宅弘城さん)が現れ,スタンリーに薬を飲ませるのであるが・・・
今回のセットから怪しいなあと思っていましたが,排気管のようなものが天井に這わせていることが結末につながっていることやどうでもいいような動きでさえも結末につながっていくことが信じられなかった
タイトルのとおり『消失』を扱っていて,命や記憶などが失ったことのひとつに数えられているが,人の心が歪むと・・・と思うところあり
それにしてもケラさんの心理描写の達した域はここまで来たのか・・・という印象があり
これまでも心の暗部を描いた作品はありましたが,人間がどうしても失いたくない,あるいは作りたいと思うと残酷になれそうと思わせるのがうまい
これまで観たナイロン100℃の作品の集大成な感じ
とてもよい
(2005.1.3記)
