いとしのエミー(再演)/PLAYMATE

観劇日 2006年9月17日 19時00分 指定席F列6番 東京・新宿THEATER/TOPS

この作品でPLAYMATEという形式で公演を打つことはオヤスミ
ちょっと残念なところではあります
さてこの作品を初演で観たときは,近江谷太朗さんがまだ演劇集団キャラメルボックスに在籍した時
多少今回改定しているようですが・・・

あらすじ

田中(増沢望さん)はホスト,根津(山崎直樹さん)は元銀行員,大家(近江谷さん)はデイトレイダー
3人はそれぞれある人物からマンションへ来てほしいといわれ訪ねるも,ある人物は現れない・・・
そのうち,ホステス,元妻,そして謎の高校生が現れるのであるが・・・

初演はちょっと本筋に絡まないキャラクターが存在していたのですが,その部分がばっさり無くなっていて,その代わり大家と謎の高校生の絡みが増えた感じで,話の筋が整理されています
それにしても,初演のナナ役をやった仲坪由紀子さんが元妻みなみというのが時間が経った感じがします
本筋から外れてしまったので話を戻しますと,この物語は,男の性(さが)を浮き彫りにした上で,人間関係の再生を狙った作品
最後の 落ちはありきたりでありながら,何気なくその行方を描いているのがいいところ
元カクスコの山崎さんの起用が一番のポイントかな
もちろん他の役者さんもいいところがあったのですが,実直さの中に少し垣間見える浮気性をうまく演じられていて,ちょっとドキドキさせられる
作品のターゲットが30代以降の人という感じが前回以上に色濃く出ていると思う
大人の・・・という作品を観ることが少ないので,今回の休止は痛い
近江谷さんプロデュースの再開を切に願う(2006年10月10日 記)