0.5ミリの遠距離恋愛/ TULLY’S COFFEE presents
観劇日 2003.11.29 17:00 東京・ラフォーレ原宿 ラフォーレミュージアム原宿
この作品は劇団☆世界一団のウォーリー木下さん作演出なのですが,これはもうひとつ隠し玉があって,この作品を観る前に,DVDで製作されたプレ作品を観た後に観るというなんとも珍しい作品
今までビデオでもいいからこのような形式を取った作品はあったのかなあ・・・
あるならば教えてもらいたい
またこの日は仕事があったため遅刻(TT)
それはさておいて・・・
あらすじはどちらも書いた方がいいかな・・・
まずDVDは・・・
神崎めぐみ(伊藤歩さん)は映画研究部に所属するごく普通の高校生。めぐみが密かに恋心を持つ同じ部活の田辺(藤沢大吾さん)と作品作りのため,ホームビデオを持って街へ飛び出し,ある約束をする
舞台のほうは・・・
その10数年後,郵便配達員の平山(保村大和さん)は女流恋愛小説家になっためぐみ(一色紗英さん)が出す10年以上恋心を抱き続ける手紙を盗み見ることが楽しみで密かに恋心をもつ ある日その文章に書かれている田辺に会いに行ったところある事実を知ってしまい禁断の地に踏み込むのであるが・・・
最初遅刻したのであらすじを理解できたのか?と思っていたのですが,意外にパンフレットを読むと肝心なところは観たようでほっと一息
実際にあった話をベースにしたということでありますが,DVD+芝居の試みは意外にうまくいっている
DVDは現実感がたくさんあってどのように芝居へ繋いでいくのだろうと思っていたのですが,意外なところで繋がっていくのが面白い
一人だけDVDにも出演している藤沢さんをある場面だけDVDとシンクロさせるのが面白い
過去との繋がりをはっきり映したのにもかかわらず,平山が田辺でないことをめぐみが知ったにもかかわらず
田辺に似た蜂の巣(藤沢さん)がめぐみに逢ったにもかかわらず田辺として手紙を出す平山に惹かれるめぐみがいい
ここがもしかしたら話の肝心なところかもしれない
好きな人は存在しないと思いながらやり取りを続けるめぐみと,返事が来ることでますます逢いたくなってしまう平山
切ない・・・
最後のシーンはホントにジンと来る
演出的にはいつもの世界一団にプラスアルファーという感じで前回公演の『世界一団の博物館』の雰囲気がたっぷり
共通な手法が見えてウォーリー木下さんのツボにはまった感じ
また観たくなった・・・(2004.1.5記)
