バット スプリング ハズ カム(プライム編)/スペクタクルガーデン
観劇日 2003.5.3 15:00 補助席A1 東京・銀座小劇場
今回の観劇も前日になって思い出したようにチケット申し込み・・・
毎回観ようと思っているのに何故前売りを買えないのかが不思議な感じです
あらすじですがオムニバス形式のトータル物なためさわりのみ
REM
SF作家である枕木(川村黄粉さん)は編集者の福本(ムロツヨシさん)に原稿を早くあげるように言われているが,
睡眠不足に陥り,夢と現実の境がわからず原稿が書けなくなっていた
睡眠不足が何によるのかを精神科医である古井戸(杉本恵美さん)に相談するのだが,彼女も睡眠不足というよりも不眠症になっており,その中でも仕事を続けていた
戌亥(入谷啓介さん)は古井戸にある種の不眠症ではないかと訴えるのであるが取り合わないのであるが・・・
PPM
戌亥(入谷さん)は警察官で麻薬捜査を担当していた
ある日自分の部下に溜口(住田圭子さん)が配属されるが全く言う事を聞かない
羽生(押田健史さん)は香りの権威である大学教授の立花(ムロさん)に無臭になるフェロモンを作るように依頼し,麻薬の取引に利用していた
何とか戌亥たちは羽生を捕まえようと,春になると鼻が詰まってしまうため臭気判定士になれない黒部(ますもとたくやさん)に無臭の人間を見つけるように依頼をするのであるが・・・
ガッチャ
羽野衣信子(皆戸麻衣さん)は鍵師
父親の錠(阿川領一さん)を家庭を顧みないため嫌いであった
ある日信子は高見沢(川村さん)という人物よりある金庫の鍵を作って欲しいと依頼を受ける
錠は高見沢より金庫を盗もうと家に押し入ろうとするが・・・
この作品は前回私が見た作品との比較とすると,話の筋は伏線を張りすぎている上に,入り組んでいるのでわかりにくい・・・
というのが正直なところの感想ですが,個々を見る限りではとても面白いです
特にムロさんがこの物語のおいしいところをすべて持っていって,かつ川村さん,ますもとさん,阿川さんが出てくるところがとても笑いのツボといえるところで笑えるという点ではこの作品は成功している
ただストーリ的には破綻じゃないのだけれども詰め込みすぎてわかりにくい・・・
何故悪い春が来たのかがよくわかりましたが,もうちょっとわかりやすくしてもよかったのではないかなあ
と思います
演出的にはいつもながら映像の使い方では私が知っている範囲では右に出るものがなく,いつもながらうまいと感じてしまいますが,今回も役者の無駄使いというかここまで贅沢に使わなくてもと・・・感じてしまったのは贅沢?
まあまだ演出・作家としてもますもとさんは発展途上でしょうからこれからも期待したいです・・・
次は前売りで見られるかなあ(2003.5.4記)