一秒だけモノクローム・木星のペンギン/うわの空・藤志郎一座

観劇日 2003.6.13 14:00 自由席 前から2列目中央 東京・銀座みゆき館劇場 

最近観劇の直前に観る!と決めることが多く,今回も頭の中にはありましたが,直前まで予定が立たず・・・
それにしても5月のトラブルがここまで引きずるとは・・・いう感じ
この公演は2本立てなのであらすじ&感想も2本立て

一秒だけモノクローム(再演)

あらすじ

日本初の宇宙飛行船へ乗り込む大矢(村木藤志郎さん)たち
木星へ向って行くのであるが,なぜか厳重な警備の中,民間人の西山さん(ティーチャ佐川真さん)が乗ってしまっていたり,途中隕石に当たりそうになり,パイロットのミキコ(小栗由加さん)の腕で何とか損傷程度で済むが,地球へ戻れなくなってしまう・・・


感想

最後のシーンはわかっているけど涙が止まらなかった
タイトルはこの作品のいいところを象徴している
李飛鳳役の尾針恵さんのわがままさがとてもストーリを引き立てている
ホントに感想を書いているときでさえまだ涙が出てくる
悲しいけれどいい物語です


木星のペンギン

あらすじ

前回のミッションから20年後
唯一地球に戻った李飛鳳(高橋奈緒美さん)は,前回腕が悪いということでミッションからはずされたパイロット二之宮(阿部能丸さん)
二之宮は自信過剰で木星へ向う途中,燃料不足と船体損傷を引き起こし,クルーを窮地に落としてしまうのであるが・・・


感想

ペンギンを象徴するものが何か?ということがこの物語の最大のテーマ
うすうすはわかっているけれどもそれを知るとホントに泣けてくる・・・
この物語は『一秒だけモノクローム』を観ることによってのみ真の意味を知ることが出来るのだろう
物語の途中このまま終わったら嫌だと思っていたらうまく矢野博士役の日野弘子さんが面白い役回りでちょっと変な感じ
期待していたのに・・・ということもないわけではなかったけれども,ペンギンに成り果てたものはとてもはかない



まとめての感想

この公演,2回目の追加公演ということで空席が目立ったのがもったいない
どちらが好きかと言われれば『一秒〜』になるのだけれども,『木星〜』で李飛鳳がペンギンを見たときの気持ちを考えるとなんともいえない
泣きたいということなら今年観た作品の中ではNo.1(2003.7.4記)



お勧め度    『一秒だけモノクローム』 ☆☆☆☆  木星のペンギン ☆☆☆半 

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