2003.10.13 追憶の情慾たちへ at 新宿LOFT

前回に続き荒れ模様な空。インビシのライヴは雨が多い。私が家を出るときには雷雨もおさまり青空がのぞいていたが。
今回も段の上を取ろうと思い、少し早めに家を出る。
LOFTへ着くと誰も待っている人はいなく、OPENしていないから外で待っていてとのこと。上へ上がるとチケットだけは引き換えられますとのことだったので引き換えだけすませて外で待つ。
私の目の前で袋から出されたチケットだったがすでに5番の番号だった。
開場時間を10分近くすぎてようやく中へ入れる。きちんと1から4番までの人もいた。
前日のライヴ後からずっと喉が渇きっぱなしで、すぐにドリンクを引き換え段上を確保。これからが長い。
もらったFREE PAPERを読んで時間をつぶす。SEさえかかっていない場内はガラガラ。大丈夫か?ってぐらいに。。
19時を10分ぐらい過ぎて場内が暗くなりギターのノイズといっていい感じの音が鳴り出す。
場内もそこそこ人でうまった。
トップバッターはboris。ひたすらに続くノイズ。聞いていると環境音楽にも聞こえてくる。この手の音楽は引き込まれやすいが私はその前に飽きてしまった。
BGMでかかっていたりする分にはいいが、ライヴでは興味をそそられない。
暇なので場内の人間観察をしていた。
途中歌も入ったがマイクのせいか何を言っているのかさっぱりわからなかった。30分ほどで終了。
1曲やったのか2曲やったのかもわからなかった。場内は陶酔している人もいて体が気持ちよさそうに揺れていた。

15分ぐらいのセッティングが終わりWRENCH。
かなり興味津々な私。
WRENCH目当てのお客さんがかなり多いらしく、場内に活気が出てきた。
曲が始まると、ダンス&モッシュの場内。音楽も私的にかなり格好良い。嫌が上にも体が動く。
メンバーも2度客席へダイヴするなど盛り上がっていた。思えばお客さんのダイヴはなかったな。
WRENCHのライヴ目当てで行くことはなくとも、このバンドが対バンで見られたらかなり嬉しい。
お客さんもメンバーも端から見ていてとても格好よかった。このバンドを棒立ちで見ていた人はもったいないなぁと思った。

セッティングに入るとWRENCH目当てのお客さんが多いこともあって、フロアはほとんど人がいなくなってしまった。
また15分ぐらいのセッティングがあり、インビシブルマンズデスベッドが始まる。
最初にステージに出てきたのがデスベッド氏。(武田くんは見えなかったのでわからない)
他のメンバーも出てくる。西井君の頭が黒い・・・
ステージが始まるとフロアもそこそこには人が埋まった。
1曲目「歪め表情」。
おなじみの曲ではあるが、インビシを知らない人へのインパクトがちょっと薄かったのかも。場内盛り上がっているのは前の列を占めるいつものお客さんたち&私。。
メンバーもちょっと押さえ気味?パフォーマンスに関しては控えぎみに見えたし、前回の「気合」みたいなものは感じなかった。
(2曲目が思い出せず)3曲目から「デリー」「踊るオンナ」「限りないギター」と続く。
モニターに上がったり、客席との間の柵に上って前のお客さんをいじってみたり、スピーカーの上、しかも1段目ではなくLOFTが出来たときから誰もそこは触っていないだろうという一番上によじ登ったりしている。がしかし上がりきれずに客席からはデスベッド氏のお尻と足がスピーカー上部から突き出している状態。そんなこんななパフォーマンスを見てお客さんも只者ではないと思ったに違いない。1曲終わるごとにお客さんもステージ上もテンションが上がるのが目に見えるようにわかった。
フロアもジュワジュワと数が増える。それだけインビシに人を惹きつけるものがあるのだと思う。
デスベッド氏がめずらしくシャツのボタンをかなり開けての登場だったが、曲間でしめてしまった。
新曲(?)をはさんで「摩擦」。イントロ部分のギターの一番高い音が今日も出なかったのは残念。間奏部分ではバッチリ出ていた。
再度新曲(?)をはさんで、クライマックスの「接触」「16秒」へ。
この並びがたまらなく好き。
「接触」の間奏部分はメンバーのパフォーマンス具合により長さが決まるのだろうか。一通りのパフォーマンスが終わり西井君がベースを弾き出した。しかしデスベッド氏が「もっと小さく!」とでも言うかのように手で制圧した。そこへドラム、ギターと重なっていき、メンバー同士のアイコンタクトで接触終盤へと入っていく。
インビシはどの曲をとってもここ!という聴かせる場があるのが好き。しかも曲はマイナー。胸をグっとしめつけられる。。

中盤からお客さんの反応が良くなったこともあってか、デスベッド氏&武田君のパフォーマンスがさえてくる。
西井君は相変らず自らの存在を示すかのように叫ぶ。宮野さんはデスベッド氏のパフォーマンスの具合を見てタイミングをとりステージを引っ張っている。そりゃアミノ酸も必要になるだろう(苦笑)
デスベッド氏のパフォーマンス
・最前の柵に上ってお客さんの水のペットボトルをシェイクシェイク。かなり気に入ったようで何度か繰り返しスピーカーの上にペットボトルを置いて終了。
・下手の壁上部を手で持って壁に正座してへばりついている(前回同様)
・ステージ上部の手すりにぶら下がり足もかける。
・ジャケットの中にしまわれていたシャツの襟を「どうだい!」みたいにして両襟を出す。
・上手スピーカーに上りスピーカーをバコバコ手で叩いたり、ガムテでギターを弾いたり。
・ペットボトルから水を飲み客席へ吹きかける。口にはもう水は入っていなくてもそれでも吹きかけようとする。
・ギターを下手スピーカーに置き、宮野さんのところから持って来たスティックを狙い定めてギターに投げつけギターを鳴らす。その勢いでギターは下へ落ちてしまった。
・スティックをマイクにこすり付けてガリガリと音を出し、満足気なデスベッド氏。この間、他の楽器はもとより何の音もなっていない。
「16秒」が終わりOUTROへと移る。
デスベッド氏がお客さんに背を向けバスドラの上に立った。(別に何も起こらず)
武田君は上手のスピーカーに上り、スピーカーの角でギターを鳴らしてみたり、センターのモニターの上に立ち、黒のガムテで目隠しをしてギターを弾き出した。彼も毎度普通では思いつかないパフォーマンスを見せてくれる。
メンバーが去るときに、西井君が一回転して去っていった。彼も徐々にフォーマンスが見られるようになってきた。
最後デスベッド氏はどこで手にいれたのか何かを咥えている。
1つ1つアンプの電源を消していきデスベッド氏がステージを去る。

今日はそれほど派手な感じはなかったものの、必ず進化を見せるバンドであり客席を惹きつける。
そうそう、最後にはデスベッド氏のシャツがはだけ前が全開になった。あんな細い人だけどアバラが見えるほどではなかったなぁ(笑)

2003.10.16