2003.11. 1 FACTORY at フジテレビCX-V4ST

FACTORYは行ったことがなく、まったく様子がわからないので早目に家を出た。
そうしたら4時半に着いてしまい、集合場所である「池広場」をインフォメーションで聞いたら正に自分がいるその場所だった。水があるからそうかなぁとは思ったけどホントにそうだったんだ。。
「池広場はどこですか?」と聞いただけなのに「FACTORYですね!」って言われた。待ち合わせとか思われなかったのかしら・・・
時間があったのでグッズ売場とか見学コースとか見てしまった。思えば一人で見学コースを回ってる私はかなり変。一人でこんなとこ来ないだろ、、、と自分にツッコミつつも足早に周りの人を追い越していった。
V4スタジオもあり「あーここでやるのねー」なんて思った。色々展示されていたが興味なし。
集合場所へ行く。まだ時間はあったが人も集まってきていた。
5時半になりスタッフから説明があり番号ごとに移動。車止めのところに並ばされる。スタッフが番号と名前を全員確認し整理券が配られる。
少しして中へ入る。非常階段を上りとても1回では覚えられない通路をとおり、お客さんの控え室となるスタジオに通される。
ここに荷物を置いて収録場所である隣のスタジオへ行くまで待機。遅くとも10時半には終わる予定とのこと。終電に間に合わない人などのチェックもきちんとしてくれる。
7時ぐらいだろうか、電話のときの番号順に並ばされ隣りのスタジオへ。
なぜか5時半集合の人よりも6時集合の人の方が整理番号が早く先にスタジオへ。人数も5時半集合より少なくバンド毎に番号が区切られている。スタジオの真ん中あたりに全バンドのファンが入るようにするためかな。5時半集合の人たちはバンドに関係なく番号がついていて、私が呼ばれたのはかなり後の方だがスタジオはかなり広くガラガラだった。
私は上手スピーカーの前があいていたのでそこへ行く。
ありとあらゆるところに「FACTORY」の飾りがある。下手の壁にはスクリーンがあり、99年のFACTORYの様子(The Street Sliders、ムッシュかまやつ、THE COLLECTORS、シーナ&ロケッツとWilko Johnson、ウルフルズ等)が映っている。
映像が終わり、ステージにブライアンが出てきた。FACTORYはTVも見ないのでビックリ!司会者がいることすら知らなかった;;
そしてブライアンの紹介でパフィーの由美も登場。会場から「かわいー」の声が飛ぶ。
ブライアンから「3組まったく違うけど、それぞれに盛り上がってください。」との挨拶。そして由美から1組目であるインビシブルマンズデスベッドの紹介がされる。この名前を一所懸命覚えたそうだ。発音がわからないって。ブライアンが英語で言ったときは、やはりインビブルマンズデスベッドと言っていたが、日本語風はブライアンも苦手らしい(苦笑)
撮影に関する注意事項は特別何もなかった。隣りのスタジオで待機しているときに携帯の電源は切っておくようにと言われたぐらいだろうか。モッシュがダメとかダイヴがダメとか、何の規制もないのだろうか。。

1組目「インビシブルマンズデスベッド」
宮野さんと西井君がひっそり登場。そしてデスベッド氏が踊りながら登場する。武田くんはいつの間にかいた。
「歪め表情」で始まり全6曲。
お客さんの雰囲気が違うせいか、いつもとは違う風に感じた。ステージ上ではもちろん毎回変わらぬ怪しい(?)パフォーマンスが繰り広げられている。
2曲目以降、スモークがたかれたりして、普段のライヴではありえない光景が目に入ってきた、けど臭かった(苦笑)
デスベッド氏がモニターの客席側に張ってあるFACTORYの紙を剥がしてしまったり、ドラムスティックを持ち出し怪しい行動に移ったり、ステージ上にあるライトをグルグル回してみたり、スピーカーにのぼったり、上手のフロアにある鉄塔に登りガムテープを貼り付けそれをステージまで伸ばしてみたりとパフォーマンスに限りがない。
武田くんは2曲目にしてカメラさんが乗るための台にカメラマンがいるにもかかわらず、その人を飛び越えた。ビックリしたカメラマンは笑いながらすぐさま下に飛び降りてしまった。私の目の前で起きた光景には笑うしかなかった。
最後には武田君も私の遥か上方のスピーカーの上に乗っている。
デスベッド氏はペットボトルの水を2本いっぺんに飲み、口から水を吐いていた。インビシのファンは水の被害はできればかかりたくないのかもしれないが、暴れ系(?)のライヴでは水を撒いてくれるのはありがたいことなのだが・・・たとえ口からでも。
最後の方でデスベッド氏がモニター近くのライトを足に挟んで叩いていた。戻ろうとしたときにギターのコードがモニターにひっかかり、それをゆっくりと焦ることなくはずしている姿が可笑しくて、笑い声があがった。
最前にいる男の子が彼らのパフォーマンスにかなり喜んでいるのが楽しかった。
「接触」の間奏が終わり演奏に入るところでは、デスベッド氏が西井君の前に行って入りの合図をしていた。
最後は、、、いつのまにか西井君も宮野さんも消えていた。デスベッド氏が去りノイズ音だけが響いている。
少ししてデスベッド氏が折りたたみ椅子を5、6脚かかえて出てきた。2つを向かい合わせに開き、武田くんがモニターに立てかけて行ったギターを手にしてその椅子に立ち、陶酔しきった顔でギターを奏でる(とは言ってもノイズ音)
2つしか使わないなら2つ持ってくればいいのに、使えそうだと思うと手にしてしまうのだろうか・・・
そしてアンプの電源を1つ1つ切り去っていった。
私は何度となく、まず普通だったら目にすることがないであろうSOUL'd OUTと山嵐のファンの人たちの表情を見ていた。
口を開けてポカーンと呆気にとられて見ていたり、爆笑していたりと見ているこっちが楽しかった。私の周りからも「へ〜ん」とか「オカシ〜」とかいう声が笑いと一緒に聞こえてきた。
私も彼らのライヴを見るときは笑いなしでは見られないから(もちろん音楽も好き)、単純に喜んでもらえればいいかなって思ってる。たとえ今後見ることがなかったとしても。
彼らのパフォーマンスはハマってしまう人と退いてしまう人とがいると思うが、笑ってるお客さんを見て私がホっとしてしまう(笑)
引き上げるカメラマンがめっちゃ笑顔で「オモレーオモレー」と言って私の前を通っていったときは、「やったな!」なんて思ってしまった。それでいいのだ(笑)

下手のスクリーンにブライアンと由美、そしてライヴを終えたインビシのメンバーを交えインタヴューが始まる。
ブライアンが「喜んでいいのか、笑っていいのか、どうしていいかわからない」と言っていた。「自分はSHOCKをうけた」と言っていた。
メンバーの喋っている姿を見るのは初めてのこと。声だけは聞いたことがあっても声と顔が一緒っていうのはこうなのか、、、なんて思ってしまった。
西井君の前には水がおいてあるが、他の3人はHeineken'が置いてあり、宮野さんは自己紹介がすんだらグビグビ呑んでるし(笑)
バンドの名前のこと、新しいアルバムのこととかを話した。
デスベッド曰くライヴは「ロックの女神とセックスしている」んだそうな。
ふ〜ん、デスベッド氏の喋りってこうなのか、、、って思った。Heineken'をガンガン呑みながらメンバーに同意を求めつつインタヴューに答えていた。
ライヴ30分にインタヴュー10分で終了。

2組目「SOUL'd OUT」
インタヴューがあるおかげであまり待たされたという感じもなくSOUL'd OUTが始まる。
TVでしか知らなかった人。楽器類はなくDJブースがあるのみ。3ピースで2人がMC&歌。
歌を歌っている彼の声はイイし、MCの彼はとっても上手だし、自分から聞くことのないジャンル(HIP HOP)なので新鮮だった。
歌の彼がMCの彼のソロの部分を聞いちゃって入るの忘れたりとか、アドリブも出来るんだよなんて言って恐らく普段のライヴでは見せないこともやったのかな?楽しかったよー!
後のインタヴューで由美が左右にみんなが手を振るのがいまいち合わせられないような話をしていたけど、あなたはミュージシャンじゃなかったっけー!?とか思ってしまった(笑)

3組目「山嵐」
名前だけはすっごいよく見るんだよね。でも聞いたことがなくて勝手に宇頭巻みたいなのかなって思ってた。
けど実際はもっと入りやすかったかな。
6人(?)のメンバーにゲスト参加してくれたラッパ我リヤのメンバーが加わったときはステージ上に9人もいてさすがに狭そうだった(笑)
他にもアルバムに参加してくれたUZI、HAB、AKEEYとゲストが4組(?)という豪華版でした。とは言ってもラッパ我リヤしかわからないけど。。。
とにかく音がデカくてスピーカーの前にいた私は耳が聞こえなくなるんじゃないかと思った。でもドラムの人はかる〜く叩いてるようにしかみえなかったなぁ(笑)
印象的だったのはお客さん。一部なのかもしれないけど、とにかくすっごく楽しそうだった。お客さん最高!
山嵐は最後だからかインタヴューはなし。
ブライアンと由美が出てきて、番組がいつ放送されるかなどちょこっと話をして、FACTORYのピックをかなりの枚数ばら撒いたけど、真ん中ばっかりでサイドには全然投げてくれなかったから貰えなかったさ。。
で、会場を出て隣りのスタジオに一瞬集まってから解散。この時点で9時半だった。
インビシが終わったあと、デスベッドがカメラに水をかけたからっていってちょっと押してたみたいだけど、すっごく早く終わったみたい。。
ドアを出たところでインビシのスタッフがフライヤーを配ってたけど、あの化粧はどうなの・・・?
また迷子になりそうな通路を通り、途中スタジオで収録をしていて(笑う犬だったらしい)みんな覗いていたけど私はまたまた興味なく素通り。
最後の出口でタワレコの袋を渡され、何事もなかったかのように一人駅へ向かったのでした。

行く前にちょっと調べて、軟禁状態とかいう言葉も聞いたけど、確かに途中で抜けられないけどトイレとかは最悪行かせてもらえるっぽいし、4時間なんて対バンライヴなら普通だし、どうってことなかった。会場はガラガラだから動き回れるし。
途中からかな、後ろの方でフジテレビの暇な人(?)が見に来てて、異様に盛り上がってる人たちもいたな、ファン以上に(笑)
別に窮屈な感じもなく、結構楽しかったですわ。

2003.11.2