2002.11.18 PRIMAL SCREAM at ZEPP TOKYO
とにかく速攻!
会社を定時に出て、逸る気持ちを押さえて電車に乗る。
車に抜かされるゆりかもめにイライラしつつも7時ジャストにzepp到着。
開演はまだのようで一安心。
まさかあり得ないだろとは思いつつも、意表をついてフライングスタートなんてされた日にゃぁ、恨むぞなんて思っていたから(笑)
会場につくと、外にはダフ屋がいる程度。
入り口を通り、物販を見るも、噂?の女性が裸の白Tは案の定売りきれ。まぁ仕方ないか、、、16日にはそんなことすっかり忘れてた自分が悪いのだ。。
ロッカーは通り抜けが出来ないので奥に人が詰まっているが、どうにか荷物をあずけて会場の中へ。
開演時間は過ぎているため、ほぼ満員状態。真ん中より少し後ろめの下手の空いている場所へ。
7時20分ぐらいに客電が落ちてメンバー登場!
ボビーが両腕を高々と上げて登場。黒いシャツに白のジャケットを着ているが、これがやけに似合っている。
これからライヴをやるぞー!という気合、気負いなどはまったく感じさせないまま、1曲目の「ACELERATER」
私はイントロが聞こえるや否やジャンプ!・・・あれれ!?周りは誰もジャンプしていない、、、どころか体が揺れてもいないんですけど・・・
前のブロックも同じ。どうしよう、、、とか思ってしまったが、このツアー3度目の私は、体がプライマル仕様になっているために勝手に体が動いてしまうのだ。
右の方を見るとチラチラジャンプしている人や踊っている人がいたので、私も一人寂しくジャンプしプライマルの世界へ、、、入るはずだった。
だけどね、やっぱり無理。。2曲目の「MISS LUCIFER」の入りからオイ!オイ!の掛け声に気分は沈み、なおかつこの曲、今回見た3回ともなんだかモヤっとしていて、すっきりしないのよね。
これはたぶんアレンジのせいだと思う。
あまりに気分がもりあがらないので、真ん中ら辺の踊っている人たちのいる場所へ移動。
かなり心地いい場所なんだけども、ボビーが見えねえええええ!!!
前のブロックに微塵たりとも動かない背の高い男がいるんだよ。その後ろに踊ってる男の子がいて、隙間から見える程度(泣)
とりあえずは、その場でダンス&奇声炸裂(笑)
「SHOOT SPEED / KILL LIGHT」。音がなぁ、、、ボワワワ〜〜〜ンってしちゃってちょっと冷めてしまったのよね。。
やっぱり暴れてないと音がきちんと耳に入るから気になるなぁ。
これこそがロックだみたいなことを言ってタイトルコール「AUTOBAHN66」
そして気絶寸前「KILL ALL HIPPIES」
イントロが始まると、ステージ奥の6個の黄色のピンスポが動きながらボビーを照らす。
ボビーはマイクスタンドに左手をかけ、斜にかまえてうつむき加減で歌い出しを待つ。
超かっけえええええええ!!!!!!
照明効果の威力は大きいけど、この姿、マジ惚れるよ!あんなボビーでも!(ゴメン)
いや、今回のツアーのボビーはホントに素晴らしい!!!

途中、白いジャケットを脱いだボビー。いつもより多めにMCしています。
マニに向かって、25回目の誕生日みたいなこと言って会場が沸く。ボビーもにやり。
マニもちょびちょびボビーのマイク前に来ては何やらしゃべっている。。
途中、ヤングにも喋れよみたいにしてたけど、結局喋らなかった。。
このツアー、とにかくボビーがご機嫌なのが凄く不思議というか、変というか、、、すっごい嬉しいんだけどね。
薬やってたときみたく、どっかイっちゃってるような生気のないボビーの印象が強いから(生では見たことはないが)、元気なボビーに違和感を感じているのも事実なわけで・・・
去年よりも今年。昨日よりも今日の方がご機嫌で元気だから不思議でたまらない。
ダンスだっていつもより踊る踊る。
けど、「SWASTIKA EYES」では、廻るダンスは川崎でしかお目にかかれなかったのは残念。
次が最後なのはわかっていたが、いったい今日は何をもってくるんだ?と思ったら「SKULL X」
ヒートアップなままライヴを終了させるつもりだな!?
お客さんも私が見える限りの範囲において、最初は半分以上が棒立ちだったけど、物凄いファンじゃなくてもライヴに来る人であれば「CITY」ぐらいは知っているらしい。
その辺りからは、会場も全体が盛り上がっているのが伝わってきた。(こうでなくちゃ)
「SKULL X」、前もそうだったけど、テンポが速くなるんだよなぁ(苦笑)
でもね、もう「CITY」からは最高潮に盛り上がってる。
私も飛べや叫べや踊れやで、狂いまくってるといった感じ。
こんな姿、知り合いには見せたくありません。。
そして、まだ余韻も冷めていないのに、手を振ってあっさりとステージを去るメンバー。
なんであなたたちはそんなに平然としていられるの・・・

鳴り止まない拍手&歓声の中、メンバーが戻ってくる。
これもまた、何事もなかったかのようにフラ〜っと現れるんだから不思議な人たち。
ボビーが何やら喋って「HEIGHER THAN THE SUN」
下からこみあげてくるような、鳥肌がたつ曲。
この曲のファンはかなり多いようだ。歓声が違う。
ここでだったかな、ボビーが「Hey! Come On BABY!!!」って叫んだんだよ!ちょっとビックリ!ノリまくりなボビー!
そして、ノリのよいソウルフルな曲「JAILBIRD」
この曲は今回のツアーで聞いて好きになれた曲。いままでは見向きもしなかったのに。。
やはり、「EVIL HEAT」を聞いてこのライヴに来た人が多いのだろうか、「DETROIT」も異様なまでの盛り上がり。
ボビーも髪を振り乱して、かなり激しく踊っている。
確かにこの曲は格好いい。「SWASTIKA EYES」でさえも棒立ちだった男の子がこの曲で初めてリズムを刻んでいる。
そして、次の曲に入ろうとするも、ケヴィンの(?)の機材がまたもや不具合。
直しにかかるも、直らず。ボビーも見に行くがどうにもならず、いきなり歌い出すボビー。
このまま曲が始まるのかと思ったら、そのままボビーがアカペラで歌う。
演出なのか、不具合が直らないためのボビーの判断なのか、どちらにもとれる。
会場はボビーの歌に合わせて手拍子がおこる。
ボビーは決して歌は上手いとは思わないが、ハート、ロック魂みたいなものを感じる。
ワンコーラスを歌いあげた。
そして、さっきのは何だったのか?と思わざるを得ないぐらい潔く「MOVIN' ON UP」
曲もメンバーもお客さんも照明も全てが一体になって、本当に感動した瞬間だった。
会場にオーラが感じられたし、3日間行ったツアーの中で最高の時だった。
この曲で終わりだってわかってるのに、どっかに飛んでいっちゃってる私の脳は戻ってくるのに少し時間がかかった(笑)
ホワワ〜〜〜ってしてる間にメンバーはステージから消えていたのだ。。
プライマルのメンバーには余韻を楽しむというものがないのか?(笑)

そしてそして、再度アンコールに答えるべく出てくるメンバー。
やっぱりメンバーにも最後だっていう意識があるね、ご機嫌な感じで出てきた。
ボビーはお客さんにあのスローなテンポの拍手をたくさんくれた。
「あせる」とか「驚く」とかいったことがなさそうに見えるんだな、ボビーって(笑)
英語でちょっと喋って「THANK YOU!」と初めて?ボビーからありがとうの言葉。これは嬉しかった。
曲紹介、何故か2度ほどして「MEDICATION」
もちろん盛りあがったが、「KICK OUT THE JAMS」にはかなわない。
ボビーが曲名をシャウト!!! しかも腰から体を曲げて!!!
私はそれでかなりヤラれた。。その上、この曲超格好いいんだよ!
もう、「MISS LUCIFER」じゃないけど私の頭はシェ〜〜〜ィクっっっ!!!(壊)
メンバーが手を振りながらステージを去る。
そんな中、ボビーがピースをしながら会場を去るのが見えた。
なんか、もう笑うしかなかった。ピースが可笑しいわけじゃなく、楽しくて、あまりに自分がアホに思えて。
そしてあっという間に客電がつく。
今日は最終だから挨拶ぐらいには出てくるかなぁ、、、なんて思ったけど、電気がついたのでみんなの後につき出口へ行こうとした。
すると、すぐに「キャー!」という歓声!
そう!メンバーが出てきたのだ!!!
速攻戻ったよ!当り前でしょ!!!
客電がすぐに落ちて、なんと「BORN TO LOSE」をやってくれた!
まさか演奏までしてくれるなんて。。(感涙)
もう、騒ぎまくってしまいました。顔はめっちゃ笑顔だよ!
会場は客電がついた間に人がはけたのか、だいぶ余裕が出来ていたのでボビーがよく見えた。
ボビーがね、笑ってるわけじゃないけど楽しそうなんだよ、嘘みたい。
終わったのは覚えていない。。
客電がついて我に返ったといった感じ。
前半は、最終日なのにこんなに盛りあがらないライヴなんて、、、って凄く感じたけど、逆に後半は半端じゃない盛りあがりを見せたライヴだった。
私自身も、決して嫌がうえにも盛りあがれる場所にいたわけじゃないから、最初はこれで終わるのかって悲しかったけど、何を何を。。
終わってみれば、最高のライヴだったじゃないか!!!

このツアー、日に日に元気に上機嫌になっていくボビーをちょっと不思議に、かなり嬉しく見ていた。
機材のトラブルがあったりで、いつボビーがキレてステージを後にしやしないかとヒヤヒヤしたのも事実。
だけど、終始冷静にライヴを進め、あんなにもダンスを披露し、MCをするボビーは、すばらしく素敵な人に見えた。
これも、厳しい時期も一緒にやってきたメンバー、それに何よりマニの加入の大きさを感じずにはいられない。
まさか、こんな凄いライヴを体験させてもらえるなんて予想してなかった。
3回ともまったく違う雰囲気で楽しめたし、最高だったよ!!!
ありがとう、プライマルスクリーム。

− SET LIST −
ACCELERATOR
MISS LUCIFER
RISE
SHOOT SPEED / KILL LIGHT
PILLS
BURNING WHEEL
AUTOBAHN 66
KILL ALL HIPPIES
CITY
ROCKS
KOWALSKI
SWASTIKA EYES
SKULL X
- encore -
HIGHER THAN THE SUN
JAILBIRD
DETROIT
WHO DO YOU LOVE(COVER:DOORS)
MOVIN' ON UP
- encore -
MEDICATION
KICK OUT THE JAMS(COVER:MC5)
- encore -
BORN TO LOSE(COVER:JOHNNY THUNDERS)

しっかし、凄いね、21曲だよ!