櫻井敦司(BUCK-TICK) と KEN の対談 '00.7('00.4.24)


都内某レストランのバーカウンターで撮影は行われた。
取材をすませて撮影現場に到着した櫻井氏...あれ?随分和やかな雰囲気だ。
それもそのはず。本日の取材は故hide氏(X-JAPAN)のトリビュートアルバム「SPIRITS」、昨年夏のマリリン・マンソン主催のイベント「BEAUTIFUL MONSTERS TOUR」と共演の続いた、私生活でも呑み友達(?)と囁かれるOBLIVION DUSTのKEN氏との対談だったらしい。
正直言って日本人離れした(すっ、すみません)、しかも長身の2人が揃って撮影をしている姿は圧倒されるものがある。
この日は2人ともノーメイクのラフな雰囲気、特に目立ったセットもないというのに、雰囲気だけで華がある。
撮影終了後、場所を移してBUCK-TICKとOBLIVION DUST、櫻井敦司とKENの交友秘話を聞かせて頂く事ができたものの...KEN氏...面白すぎます...。そして櫻井氏、かなり引きずられてます。                        

お互いのバンドで特に印象に残る部分はありますか?
 S(櫻井) : ボーカルがかっこいい。
 K (KEN) : 第一印象は耳で...[DOUBT'99}の
         最初の10秒の〈うそつき〉っていう
         4文字のセリフが凄く引っかかった。
         うおー、すげえ、4文字だけでこんな
         に...かっこええなーって。
それは声とか雰囲気とか?
 K : いやー、言葉では表せない。
    俺、何回もリピートして聞いちゃったもん(笑)。
    その後、直接会って、いい人だなーって思って。
と...言う事はhideさん(X-JAPAN)のトリビュートアルバムが、出会ったキッカケという訳ですか。
 K : そう。でもその前に一回、酒ノ席でお互い知らないで居た事はあったらしいんだよ。
 S : え?そうだっけ。
 K : その時hideも居て...hideがそれまで帰してくれなかったから。hideがBUCK-TICKの敦司さんが
    居るから、って言ったんだけど、俺は速攻で帰っちゃったの。
 S : んー。知らないです(笑)。
ちなみに櫻井さんがOBLIVION DUSTを初めて知ったのはいつですか?
 S : トリビュートで初めて聴いたのが[限界破裂]だっけ?それで存在を知って、トリビュートがかっこ
    よかったんで、オリジナルを聴かせてもらって、それが最初。やっぱりあのトリビュートの中では
    自分達は置いといて、一番かっこよかったから。
去年の[BEAUTIFUL MONSTERS TOUR]では一緒になりましたけど、ステージを見たのはそれが初めてですか?
 S : 俺はその前に1回見た。今井がゲスト参加したZilchのイベント。それが初めてのライブ。
 K : 俺は見た事なかった。凄く楽しみだった。パーティーだ!パーティーだ!!って(笑)。
    あっちゃんにローラーコースター(FUJIYAMAの事)に乗ろうって誘ったら即答で断られたけど。
(爆笑)え?KENさんは乗ったんですか?
 K : いや、いや、乗んない。一緒に乗るんだったら行こう、と思ったんだけど。俺もそこまで得意じゃな
    いからなあ。
 S : 部屋からコースター見たら、とんっでもない高さだったから、絶対無理だと思ったんだけど(笑)。
 K : でもマリリン・マンソンは乗ったらしいじゃん。ちゃんと列に並んで。
 S : 本当に?
マリリン・マンソンは、お化け屋敷に入って行くところも目撃されているみたいですけど。
 S : あの風体で?
 K : お化け屋敷にお化けが入って行ったの?
いやー、絶対私服だったと思いますけどね(笑)!
ボーカリストとしてでも良いですし、一人間としてでもいいんですが、お互いに共通する所や、これは持ってないな、と思う所はありますか?
 S : 全て違うよ。まあ見ててこっちが感情を揺り動かされるってのはあるんじゃないですかね。
    バンドのフロントに立つ者としての共通するものはあると思うけど。
 K : オーラのデカさがちょっと違うな。それは経験もあると思うし、人間性もあると思う。
    今日もそうだけど普通に会うでしょ。一緒にいて楽しいし、話も合うけど、人間としては凄く違う。
    音楽でも2人は違うから。不思議な感じだよね...趣味も似てないし、っていうかこの人、趣味解んな
    いからね(笑)。だけど...魅かれるものがある。それは違うから魅かれるのかなあって。
 S : 八木さんが結構...会わせてくれたんだよね?呑んでる時に電話したりとかして。
 K : ああ、そうだそうだ。ほら、この人、電話に出ないからさ。
その時はもうお互いに音を聴いてからですか?
 K : そう。飲みに行ったらまたまたBUCK-TICKが居て、紹介されて一気に仲良くなった。全然知らない
    人同士の会話じゃなかったよね。
もうすっかり呑み友達って感じですか?
 K : BUCK-TICKって呑んでる時間、長いじゃん(笑)。一緒に何度も呑んでるような気がするんだけど、
    単に時間が長いだけで10回もないよね。数えるぐらい。お互い忙しいし...ちゃんと約束して会うっ
    ていうより、呑み屋さんでばったり会う事の方が多い。[あれ?][おおー!!]って(笑)。あと俺の
    悪い癖でね。電話するでしょ。彼、家に居て[今から出る]って事が何回かあったの。そしたら俺、待っ
    ている間に眠くなってきて、彼が到着した瞬間、帰っちゃったりとか(笑)。
    それを何度かやって...あー、俺って失礼だなーとか思ったけど、まあいいや、今は眠い気持ちの方
    が強いや、とか思って。
櫻井さん、置き去りですか(笑)。
 S : でもこの間呑んだ時は頑張ってたよね。
 K : 今迄の中ではね。長時間...十時間以上呑むなんて事はできないからさ(笑)。この人達みたいに。
とにかく長いですからね(笑)。
 K : 5時間位、ハンデをくれれば同じくらい迄呑めるんだけどね。だって一度びっくりしたもん。今井君と
    仕事でどこかに行くって事で、一緒に朝食を食べる事になったの。朝の8:00だよ?今井君...いき
    なり[ビール!!](笑)。
一同爆笑。
 K : 普通はありえねーだろー。悪いけど今って食うんじゃないの?って感じ(笑)。トーストとかサイドオー
    ダーなんてツマミで、ビールばっかり呑んでんの。凄いなー、こりゃかなわない。そのときZilchの
    メンバーも2人位いて、やべえ、負けちゃうよって焦ってんの...。
そんな事に勝ったって...(笑)。
 K : 奴らも訳の解らないプライドがあるから!やべえ、とか言いながらビールをオーダーしちゃってて、
    2、3杯でべろんべろんなの(笑)。感覚が違うから...今井君、余裕。これが朝ご飯だから、っ
    て(爆笑)。
普通はコーヒーとかオレンジジュースで爽やかに食べたいですよねえ。
 S : いや、それって今イの夜ご飯だったんじゃないの?
随分遅れた夜ご飯...。
 S : 朝はソバだろ。                        
それ...櫻井さんもじゃないですか。
 K : そういう話は聞くんだよ。朝の10:00に
    ソバ屋にいるって。ぜーったい行きたく
    ねえって思うけど。
一度行ったらKENさんもハマっちゃうかもしれませんよ。
 S : いやいや、絶対ダメだと思うよ。
    そんな時間にソバ屋でソバ待ってるなん
    て。俺もたまに嫌な時、あるもん(笑)。
お互いに何かメッセージがありましたらお願いします。
 S : 懲りずに電話かけて一緒に呑んで下さい。
 K : 俺が失礼な事しても怒らないでねー。
    そういう券三枚ぐらいちょうだい。失礼しても良い券。

見かけからは考えられない爆裂トークのKEN氏に圧倒されつつ、お話を伺った筆者...つくづく人は外見で判断してはいけません。
それは置いといて、こんなに楽しい方なら櫻井氏も随分楽しいお酒を呑んでいるに違いない。
ああ、2人が乗っているFUJIYAMA...ちょっと見たい。...あっ、その時はもちろん最前列シートですよね?