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日々これ勉強(2002年10月の後半)

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日本を10月にしてしまえ!(の後半)

(10/16) 朝帰りをして就寝。そして昼過ぎに目覚める習慣がすっかり板に付いてきました(<微妙に用法間違い)。本日はサンプルの測定はなかったもの、実験の様子をちょくちょく見ていたら夜になっていました。まあ、様子を見なくても夜には勝手になるわけですから、別段因果関係はないでしょう(何を判り切ったことを)。夕陽を眺めていると人間の無力さを実感できますね。ここだけの話ですが、月は我々人類が誰一人として見ていないときは存在しません。

 さて、水曜日の夜は、7時前に生協に行って食料を調達し、午後9時に予定していた分の最後のサンプルを得ることができひと段落。とはいかず、引き続き元素の分離作業が待っていました。これは一日では終わりません。今週はこの作業でつぶれるでしょう。必要なサンプル数は揃ったものの、実験装置は試しにまだ稼動させています。もうひとつだけ取れたらサンプルを取得してみようと考えての処置ですが、これまで通りのインターバルでは得られたとしても約1ヶ月後です。そんなには待てません。もう少し早めに取っても大丈夫だと思うので、実際には2週間後くらいに取ることにしましょう。こんなこと書いても解る人いないだろうなあと思いつつ・・。

 生協で買ってきたそばぼうろを食べながらスイス旅行記をぼちぼち書きました。真夜中になってようやく、夕食としてカップラーメンの「麺づくり」を食べました。これも生協で購入したものです。躰の6割は生協で賄われている生活ですね(笑)。その後コンビニに寄ってから帰宅。おにぎりやら消費期限の関係で安くなっているパンを買って帰りました。この時間帯になると大抵コンビニは商品の入れ替え作業中なので、精算のためにいちいち作業中の店員を呼ぶのが面倒臭いですね。深夜の店員は1人だけっぽいので、入れ替え作業をしつつ度々レジにも向かったりして大変そうです。きっと、いつ呼ばれるかとレジ方向が気になって気が気でないでしょう(気なのか気じゃないか)。もう少しうまい営業方法もあるような気がしますが、気のせいかもしれません。ちょっと気の多い水曜日の深夜。


(10/17) 昨夜買って来た大きなレーズンパン(レーズンが大きいのじゃなくてパンが大きい)を朝食というか昼食に食べ、お昼頃大学へやってきた木曜日。生活リズムはずれたまま、ずるずると続いています。規則正しい生活と表現しても間違いではないほどです(笑)。

 本日も、実験で得られたサンプルを乾固したりカラムに通して元素を分離したり夜までずっとそんな作業をしてました。その間に口にしたのは、昨日買っておいたお菓子類と、コーヒーと紅茶、あとサロンにあった円熟味を増した柿のみ。果肉がとろとろで皮を剥いたら手がベトベトになってしまうくらい熟していました。どちらかというと固めの柿の方が好きなんですけど、腐りかけの柿も悪くありませんね(誰かが皮を剥いてくれるなら<そんなに手を汚すのが嫌か)。

 深夜に同位体分析の測り直しサンプルの準備をして、明け方頃コンビニに寄ってから帰宅。あわよくば今日こそ寝ないまま大学へ戻ろうかとも思っていましたが、いなりずしとカレーパンを食べた途端に眠気に襲われ、結局寝てしまいました。いなりずしとカレーパンのどちらか(あるいは両方)に催眠効果があったか、単にその時間に眠くなるように最近の生活リズムがプログラムされているからでしょう。書き換え可能なプログラムではありますが、可塑性が高いのが問題です。つまり元の形に戻すのが難しい。早く元の生活(って何が元か分からなくなってきましたが)に戻りたいものです。誰かプログラムを書き換えてくれないでしょうか。自分の中に腕利きのプログラマが居ることを祈っています。居ない場合は、自然に変化して日本時間と体内時計が一致するまで待つしかないでしょうねぇ。地球の自転が半日止まるとか(そっちの変化かよ!)。


(10/18) 変化は起きませんでした。金曜日も目覚めは遅く午後2時過ぎに大学にやって来ました。間髪入れずにサンプルの入れ替え作業に立ち会います。今週測定したうち上手く測れなかったサンプルで、手順に少し改良(改悪になるかも)を加えて準備したものを、測り直してみるために2つほどセットしました。あとはM2のS木さんのサンプルが1つとスタンダードが前回からの引き続きで3つで、合計6個のサンプルです。サンプルの入れ替え作業自体は問題なく済みましたが、ちょっと前に質量分析計のマグネット部の電流を制御している部分の冷却用ファンが壊れてしまったらしく、その交換が明日の昼以降になるとのことで、測定を始められるのが予定より遅れることになってしまいました。まあ、サンプル数は少ないのでなんとか1日で測り切れるとは思います。なんとかなるでしょう。

 夕方から夜にかけては実験で得られた新たなサンプルのカラム分離作業などをこなし、夕食はT辺氏と生協食堂にて。玉子納豆かけご飯にジャガイモ・こんにゃく・イカ・ニンジンの煮物と味噌汁を食べました。久々にまともな食事です(これでまともなのかと言わないように)。むしろ贅沢なくらい(贅沢の基準は皿とか茶碗の数ですが)。

 今日のアクシデントといえば(突然)、午後の9時頃、M先生が講座のノートパソコン(Windowsマシン)に打ち込んでいた地化図のデータ(膨大な量なのです)が、以前からのパソコンの不調に伴うOSの再インストールの過程で消えてしまったというのです。うわぁ、あんなに一所懸命打ち込んでいたものが消えたとは! ガーンですよガーン(M先生がね)。しかもよくあるパターンですが、ご多分に漏れずバックアップを取ってなかったというのが超痛い(慣れない表現だな<使わなきゃいいのに)。打ち込む前の紙に印刷されたデータはあるみたいですが、最悪の場合1000個近いサンプルそれぞれ10元素以上分の濃度データを入力し直さなければならない羽目になるのです。さあ、これは困りました。お先真っ暗とはこのことではないだろうかと思えるほどの事態です。しかもそのデータをもとにして描かれる地化図が、T中先生の仕事(といってもカレンダ作りなのだが)に必要な図で、すぐにでもアウトプットされなければならないというこの時期に、消えたのです。M先生はかなりのショックを受けておられました。そりゃそうでしょう。もし一人で再びでータ入力の作業をするとなると、気が地球の裏側ぐらい遠くなります。期日(あと1週間)までに間に合うのかどうかすら怪しいです。とても無理そうです。そんなわけで、とりあえずT中研の人間で手分けしてデータの復元に努めることになりそうですが、1週間でできるかどうか微妙なところです。それぞれ自分の仕事もあるのでこの作業にかかりっきりになるわけにもいきませんが、まあこればっかりは手伝うしかないでしょう。黙って見ていられるほど冷酷ではありません。ますます日記を書く時間が少なくなるのは辛いですけどね(そんなことを心配してるのか)。


(10/19) 土曜日も午後から大学へ。出てきてすぐ、昨日消えた地化図のデータのうちH君がさっそく入力し直してくれたデータのチェックを少し手伝いました。M先生は昨日パソコンを持ち帰って、今日は家で入力作業をされているようです。半分他人事なので、変に気を遣ってしゃしゃり出ない方がいいかなあと一歩引いた立場で見ていますが、もう少し手伝った方がいいですか?(誰に訊いているのか)

 夕食は夜になってからコンビニに行って買ってきたおにぎりと手巻き寿司を食べました。それとお菓子では久しぶりのたまごパンとムースポッキーも買ってきました。実はここ最近、モーニング娘。の限定CD欲しさにポッキーとプリッツをことあるごとに買っていたのですが(笑)、ハズレばかりで携帯電話の待ち受け画面(解像度が悪い)だけが増えています。前回「娘。ポッキー」を当てたことで、調子に乗って今回のプレゼントにも応募し続けているのですが、今回は箱に書かれたID番号を携帯電話から入力して応募する方式なので、ハガキに比べると応募しやすさが増していると考えられます。だから自然と競争率も高くなっているのでしょうね。

 しかし、ひとつのID番号を打って送信すると、すぐに当落の結果が判るシステムになっているので、競争率が関係あるのかどうかほんとのところはよく判りません。もし、送信する度にコンピュータで抽選をしているとしたら、応募期間内でも当選者数が規定数に達した時点で賞品はなくなってしまうわけで、そうとは知らない消費者はそれ以降もポッキーなどを買って何度も応募し続けることになってしまうんじゃないかなあ。と、少し抽選システムがアンフェアに思える気がしないでもありません。あららこめ当選する番号が決まっているということはおそらくないでしょう。番号が決まってたら実際の当選者数が少なくなってしまう可能性があるもんね(売れ残りがあるだろうし)。まあ、多少当選者が少なくなっても、応募する側には確認する術がありませんし、向こうにしたら痛くも痒くもないことなので、ありえる話ではあります。それはそれでアンフェアですが、世の中のプレゼント抽選の仕組みって大体そんなものかもしれないと想像。


(10/20) 本日は日曜日ですが、研究室のある建物が午後に停電するの日なので、それに備えて実験室内の対処などをするため午前10時半過ぎに大学へ出てきました。実はもう少し早めに来るつもりだったのですが、そこはいつもの習慣が足を引っ張って寝坊してしまい、起きてから着替えただけで家を出てくることになったしだい。他の人たちはすでに来ていて、実験室の掃除が始っていました。停電の日はいつも、前もって普段やらないようなところまで掃除をすることになっているのです。停電は午後1時半からでしたが、12時頃には掃除と分析装置やその他もろもろの電源をオフにする作業は終わり、あとは電気の復旧予定の午後4時半に再び集合と打ち合わせて解散。そして午後1時半ぴったりに停電。いろいろ駆動するものが止まって辺りは一気に静かに、そして廊下は暗くなりました。前から人が歩いて来ても誰だか判別がつきません。走って来たり後ろ向きだったりしたらなおさら。電気が無ければほとんどすることがありませんね。普段いかに電気に依存した生活をしているかを実感できる時間であります。それぞれ信じるものに祈りましょう。

 停電時間を利用して一旦帰宅し、ようやくシャワーを浴びることができました。その後杁中三洋堂書店まで自転車で行き、森先生の絵本「悪戯王子と猫の物語」と、森先生のエッセィが載っている「小説すばる」と、森先生と土屋賢二先生の対談が載っている「IN★POKECT」を購入。久しぶりに自転車で山を越えると、足の筋力の定価が実感できます。だいたい5千円くらいでしょうか(安っ)。っていうかそうじゃなくて! 低下を実感するのです。ほんと衰えたものです。毎日ほとんど座って過ごしているだけですから当たり前ですけどね。せめて毎朝プチモビクスくらいはした方がいいでしょうか(笑)。

 起きてからまだ何も食べていなかったので、本屋からの帰りにコンビニで食料を買ってから再び大学へ。午後4時半少し前に到着しましたが、すでに電気は復旧していて、部屋の明かりも灯らせることができました。パソコンその他諸々も立ち上げます。4時半過ぎに実験室へ出向き、だいたい人が揃ったところで分析装置の電源を手順に沿って入れていきました。装置内の真空系を保つ必要があるので、電源を切るのにも入れるのにも手順があるのです。それから各部屋にある共用のコンピュータなども立ち上げ、5時過ぎにサロンにてA原先生の差し入れをみんなでいただくことに。さきほどコンビニで買ったおにぎりもこの時に食べました。差し入れはシュークリームエクレア。生クリームは苦手ですが、カスタードと混ざっているらしいミックスクリームのエクレアは意外と美味しく食べることができました(にこにこ)。夕方頃ぽつぽつ降っていた雨は、いつの間にか本降りになっていました。

 その後、M2のH君とサンプルの入れ替え作業をして、「小説すばる」のエッセイと「悪戯王子と猫の物語」を少しだけ堪能。絵本は実に綺麗な仕上がりです。ささきすばる氏の絵に魅入ってしまいます。もちろん森先生の文も最高。その余韻を残しつつ午後9時過ぎに帰宅。珍しく帰りが早いのは、翌日が朝からコロキウムだから。寝坊するわけにはいきませんしね・・。しかし、いざ帰宅してみるとさっさと寝ようとはせず、ついつい余計なことをしてしまうのは人間の性か私の性か。テーブルの上を片付けたり、入らない紙類を捨てたり、溜まったホコリを掃除したり、やりだすといろんなところが目について動いてしまいます。そのままでは大掃除になってしまいそうな勢いでしたが、幸い寸前で思いとどまり、塩ラーメンを作って食べて、「アリーマイラブ」を観て就寝(はよ寝るつもり言うといてテレビまで観てるやん!)。テレビ観るくらいなら掃除を続けていた方が良かったかもしれない、と思っても後の祭りです。つまり、掃除をしたにもかかわらず、祭りのあとみたいにまだ散らかっているわけですね(意味不明です)。

 そうそう、先日のデータ消失事件の続報ですが、M先生とH君の驚異的な頑張りのおかげで存外に早くデータの再入力は終了した模様です。すばらしい。人間やればできるもんですね〜。自分は大して手伝っていないくせに、あとからこう言うのもなんですが、実は初めから再入力は1週間もあればできる量だと思っていました(えへ)。予想外だったのは、それがたった2日間のうちに終わってしまったということです。はえー。


(10/21) 昨日も書きましたが、人間やればできるんですよ、早起きも。というわけで朝から雨の月曜日は早起きをして、午前8時半には大学へ。本日から後期のコロキウムが始まるからです。コンビニで買ってきたおにぎり等を食べて、実験や次の測定に向けてのサンプル調製のための準備をしてからコロキウムに臨みました。午前9時半の開始です。後期1回目の本日は4年生のT井君、M中君、M1のU本君の3人の発表でした。T井君はそこそこいい感じ、M中君は相変わらずの調子で説明不足、U本君は読んだ論文をそのまま紹介し過ぎで、たまりかねたT辺氏からやり直しをくらっていたYO!(<YO!とか言うな)。まあ、あんまり人のことは言えませんが、もう少し発表用にまとめてほしいところではあります。やればできるとは思うのです。こうやって当たり障りのない発言をしているあたり、我ながら優しさが足りないとは思います(苦笑)。半分が優しさで出来ているというバファリンでも飲もうかしら。

 コロキウムのあとは進化グループでマシンタイムを決めるミーティングがあり、その後T辺氏と二人で理系カフェテリアにて昼食。玉子納豆かけご飯と味噌汁とツナと白菜の煮付けという質素なメニュー(この前はこれくらいで贅沢と言っていたような・・)。しかし必要充分な量と質であるので問題無しです。納豆はやはり偉大ですね。ツナも偉大です。マグロに感謝です。玉子はまあ普通です。あると納豆が引き立ちますが、無くても困りません。

 午後は実験器具の洗浄を3時間くらいぶっ続けで行ない、その他、次の測定に向けてのカラム分離のための準備などしたり、5時半頃生協へ行ってお菓子類を仕入れてきたり。夕方には雨はすっかり上がっていました。夕食は食べずに引き続き実験準備などをしているうちに時は流れ、気づけば日付が変わろうかという時間。実は今朝、ポストイットにその日やるべき事柄をひとつずつ書いて、それをパソコンのディスプレイ横に貼って、終わったものから剥がしていこうという森先生もやっておられるらしい方法を試してみたのですが、夜になって振り返ってみれば、7つ貼ったうち終了したのは2つだけでした。っていうか、その日に全然終わってないじゃねえか(笑)。1日で終わらない事柄を貼ったのがいけないんだけどね。まあ、「メールの返信」という事柄は明らかに怠慢から終わってないのですが。

 ほぼ日から生まれた本の「海馬」を読み終えました。いやあ、これは評判通りの面白さです。というか正確には生きる勇気が湧いてくる感じ(と言うと今まで生きる勇気がなかったみたいですが、さらに湧き出る感じなのです)。基本的には対談本なんですが、脳に関する認識を新たにしてくれる話題が盛り沢山で読んでてワクワクしてきます。何歳になっても脳は活性化できるとか、むしろ30歳を越えてからの方が経験の組み合わせの多様性のおかげで考える能力が高くなるという話はとても興味深いです。脳細胞は確かに減っていくものの、細胞ひとつひとつのつながりを増やすことができれば、頭を良くすることができるとか、感性や創造性なども訓練すれば得ることができるものだとか、そういう話がいっぱい。「やる気がないときは、やってみるしかない」という話も出てきましたが、これは森先生もおっしゃっていたことですね(にっこり)。なんとなく嬉しくなりました。寝ているときに海馬が記憶の要不要を選り分け、その結果、できなかったことができるようになったり、解らなかったことが解ったりするらしい。睡眠もちゃんと取らなきゃダメだなと痛感しました。


(10/22) 8時過ぎに目覚めるも、10時半頃電話で起こされるまで二度寝をしていた火曜日です。早くも息切れ、昨日の勢いはどこに行ったのでしょうか。それはそれとして、眠りから覚ましてくれた電話ですが、何事かと思えば4年生のK藤君が放射化分析の解析について教えてほしいところがあるとのことで、大学に来て頂戴というM先生からの電話でした。もともと起きるつもりではあったものの、自分で起きるのと起こされるのとでは、そのあとの行動の機敏さに差が生じるますね。起こされた方が切迫感があるため、再び布団に沈むことも、だらだらとシャワーを浴びたりすることもなく、大学へ行かざるをえないのです。いわばエマージェンシィ・コールみたいなものです。頭の中に非常警報鳴りまくり。ただし、緊急事態にもいくつか段階があって、今回のは、シャワーは浴びてられないけどトイレは行かせてもらうというレベル(基準は不明)。というわけで、大学へ出て来たのは結局11時頃でした。

 研究室に来て、共用のノートパソコン上でK藤君に放射化分析で得られたスペクトルの見方などを教授。電話での要件は無事済ますことができました。そのあと昼食を理系カフェテリアにて食べ、戻ってきてから、今度はU本君のサンプルの放射化分析のために、アイソトープセンタに一緒に行ってサンプルをセットし装置を走らせるお手伝い。それと同時に別のサンプルについての解析をしようとしたのですが、そのうちひとつが上手くいかずかなりの時間を取られてしまいました。そうこうするうちにK藤君とM2のO田君がやってきました。K藤君のサンプルの最近の分析ファイルをMOにコピィしにきたらしい。何故O田君が一緒なのかといえば、まだK藤君が1人では分析装置のある管理区域に入ることが許されていない登録者だからです。アイソトープセンタには、利用者講習会等を受けて登録してもらったのちも、何度か経験者とともに入り、先生からの連絡がセンタの方に行かないことには一人で入ることができないシステムになっているのです。とはいえ、K藤君はいろんな人に世話を焼いてもらってる幸せ者やな。みんなに感謝しましょうね>K藤君。

 研究室に戻ってきたら4時頃で、それからようやく自分のサンプルの準備開始。夕食も理カフェで摂り、夜中までかかってサンプルの前処理を続けていました。日付が変わってから帰宅し、シャワーを浴びてから就寝。夜中に家でシャワーを浴びたのはかなり久しぶりのことです(いつも昼間ですからね)。これからの季節、体を温めて寝るためにも夜のお風呂が良いかもしれません。


(10/23) 昨日はあれでしたが、本日水曜日は比較的早起きできました。しかし、起きた時にはそうでもなかったのですが、時間が経つにつれてだんだん右手首が痛み出してきたのです。ずっと前にも味わった定期的にやってくる原因不明のあの痛みです。なんとか大学に来てからも、ますます痛みはひどくなり、手首はほとんど曲げられず実験するにも物を持つことさえできなくなった右手は、ほとんど使えない状態に(うぐぅ)。無理矢理動かそうとするとその痛みで思わずうめき声が出るほどです(涙)。平静を装おうとしてもどうしても顔が歪んでしまうほどに我慢ならない痛みなのです。たとえるなら、痛みの種類は違いますが、タンスの角で足の小指をぶつけたときの痛みを長時間堪えている感じでしょうか。そのストレスで発狂しそうにすらなります。それくらい苦しい。ただ、あからさまに痛がってみせるような甘えた態度はとりたくないというプライドもあります(そんなもの捨てちまえ)。しかししかし、そんな虚勢が無効なほどの激痛に結局否応無しに苦しむのでありました。そんなだから、朝から「病院に行った方がいい」と5万回は言われましたよ(笑)。前から言われ続けていることなんですけどねぇ、これがなかなか実行に移せないのですわ。病院に行った方が良いのは確かにその通りだし、自分でも早く行ってなんとかしてもらいたいと思ってはいます。しかし、やっぱり時間がないのです。そんな余裕は無しなのですよ。特に今週は、日曜日に上京する腹づもりなため、それに向けて実験を少しでも進ませておく必要があるし、休んでいられません。まったくこんなときにタイミングが悪いったらありゃしないですが。そうそう、それに前にも書いた通り、病院に行くこと自体がイヤというのもありますね。行ったらあんなことやそんなことも発見されてまた入院する羽目になってしまうかもしれない・・という妄想が先に膨らんでしまってもうダメ、病院へ行くことのデメリットばかりが頭に浮かんでしまいます。なんか痛くなる度に同じようなことを言ってますが。

 能書きはともかく、痛みに耐えながら実験は少しずつ進めました。やがてお昼になり、奨学金の継続願を大学院の事務まで取りに行き、そのまま5人ほどで昼食のため生協食堂へ行くことに。予想はしていましたが、ちょうど行列ができている時間帯。いつもなら並ばない長さでしたが、なりゆきで今日は並んで食事にありつけるのを待ちました。食べた料理はいつもの玉子納豆かけご飯でしたが、今日ばかりは失敗。右手が使えないときに選ぶメニューではありません。もちろん箸は左手で使えるので問題ありませんけど、茶碗等を支える方の右手がそれらを掴めもしないほど痛むため、ちびちび食べざるをえないのです(ちびちび)。しかも食べてる左手では掴みにくい納豆です。こうして食事に時間がかかってしまう結果となったしだい。右手の痛みはそのあともいろいろな弊害をもたらしてくれました。

 夕方頃、痛みを堪えて生協へ行き森先生の絵本「猫の建築家」を買ってきました。イラストは佐久間真人氏。痛い思いをしてまで買っただけのことはある出来にホクホク。「悪戯王子と猫の物語」も大量に入荷され並んで平積みされていました(絵本は入荷しないだろうと思っていた)。毎度のことながら生協書籍部には品揃えに明らかな偏りがありますね(嬉しい偏りですが)。そのあとお菓子をいくつか買ったのですが、ここで初めての失敗をしてしまいました。お金を払ってお釣を受け取ったまでは良かったのです。問題はそのあと、小脇に本を抱えていたからか、商品を入れてもらった袋を置き忘れたままその場を立ち去ろうとしてしまったのです(苦笑)。うわーこんなことは初めてです。恥ずかしい。今振り返ればこれも右手の痛みに気を取られていたせいだと思います。お金を財布から出すだけで大仕事なのだから仕方ありません。お金を払ってお釣をもらうだけではぁはぁ言ってますからね(実際にはぁはぁとは言ってませんが)。その後も飴を食べるときに苦労しました。ひとつひとつ小袋に入れられている飴を取り出すには小袋を破く必要がありますが、右手の握力がほとんどない状態(というか力を入れると痛い)だったため、小袋すら開けられないのです。したがって口を使って毎回開けることになります。世の中は健常者じゃない人に優しくない物で溢れ返っていることを実感しますね・・。

 午後9時頃になって、ようやく右手の動きも少しずつ柔らかくなってきて、物がつかめる程度には回復してきました。キーボードもなんとか打てます。このまま痛みは引いていくような予感です。そしたらまた病院へ行くのが遅れるでしょう。痛くないときに病院に行ってどれほど痛みが医者に伝えられるのか疑問ですし、痛くないときにはもったいなくて行けません。とか言って、痛くなったなったで今日みたいに弱音を吐きつつなんだかんだで乗り切ってしまうんでしょうけど。

 さて、その後も実験を続けて日付が変わってから夕食を買いに外へ出たら、雨が降っていました。傘は持ってきませんでしたが、置き傘があったのでそれを取りに戻ってからコンビニへ。おにぎりとスパ王(きのこ醤油マヨネーズ)を買ってきてサロンで食べました。スパ王を食べたのはかなり久しぶりで、あの白スパ以来ですが、やはりスパゲティのインスタントは口に今一つ合わないということを再認識。生麺感覚が美味しいのは解ります。しかし、どうも口につく油っ濃さが煩わしいのです。ちゃんとした店でスパゲティを食べる分には覚悟の上なので油っ濃くても全然構わないのですが、インスタントなのにあとに残るようなべたべた感があるのが気に食わないんだなぁ。焼そばも似たようなところがありますが、あれはソースのべたべた感だから、まだ納得できるというか妥協できる感じです。インスタント食品ファンにも本格料理ものが好きな本格ファンとかいたりして(笑)。でもやっぱり個人的にはインスタント食品に本格料理はいらないと思うなあ。インスタント食品を食べるときはこちらの心構えもインスタントなんだから、食感も食後感もインスタントであってほしいのですよ。もっとライトな食べ物プリーズ。っていうか文句があるなら食べなきゃいいだけですか、そうですか。


(10/24) 先日、生協食堂でいつも醤油の代わりに使っているドレッシングを「しそ風味醤油ドレッシング」という適当な名前で書いていましたが(覚えてる人いるのか)、正式には「青じそドレッシング」でした。おおまかには間違ってなかったですが、一応訂正しておきます。

 さて一夜明けた木曜日の朝、右手の痛みは少しましになっていました。ふぅ・・。しかしえらく躰がぐったりしています(ぐったり)。おそらく、昨日痛みに耐えっぱの一日だったため、余計なところに力が入っていたせいでしょう。左手をずっと使っていたので左肩もなんか筋肉痛っぽくなっています。昔喘息でよく一晩中咳き込んで翌日背筋が筋肉痛になっていたことを思い出しますね。喘息だけはイヤな思い出だなあ。経験者は解るでしょうが、あれはまさに生き地獄です。今となっては死ぬほど苦しんだという記憶しかないですが、文字通り下手すりゃ死ぬ人もいますからね・・。ちょっとホコリっぽいところに行ってもすぐ咳き込むし、旅行に行ったりして慣れない場所で寝るときは、ホコリを避けたり精神的な面でも弱気になってしまわないようにする注意が必要でした。油断すると途端に調子が悪くなりますからね。まさに病は気からです。いつ発作につながるかと、咳をする度にハラハラして落ち着いていられないものでした。そんな喘息から解放されたのは中学生の終わり頃だったでしょうか。家族揃って大幅な食生活の改善を始めたのがその頃だったかと思います。喘息は成長とともに自然に治る場合もあるので一概に因果関係があるとは言えませんが、とにかく動物性タンパク質とか精製された砂糖や白米などをできるだけ食べない食生活に切り替えてからは、喘息の発作も出なくなっていました。それ以降も、少しずつ規制を緩和しながら(しない方がいいんですが)その食生活を続け、今現在でもほぼ守れているのが「肉を食べない」という習慣なわけです(この話以前もしましたっけ?)。ここまでくるともはや食べたいとは思わなくなりましたね。ま、餃子は例外的に食べることがありますが(笑)。

 不健康自慢ついでに書きますが、喘息がようやく治ってハッピィハッピィかと言ったらそうも上手くはいかなくて、高校生の終わり頃から今度は足の痛みに苦しみ出しました。足の指の付け根部分が痛んで、走るのはもちろん歩く時ですら辛い状態でした。つまり爪先立ちをしようとするときに曲る第3関節部分が痛かったのです。何故痛くなったのか、はっきりとした原因は不明ですが、その頃スキーで履いていたブーツが足に合っていないにもかかわらず無理をしてしまったからかもしれません。この痛みは大学生になってからも付きまとい、スキー部の練習なんかで夏場はトレーニングで走ったりしたのですが、痛みに耐える毎日でしたね。そのうちに足から腰にまで痛みは伝わり、足が痛くなくなると腰が痛くなったりその逆だったり変な痛みの往復が続きました。そんな足の痛みも最近ではいくらか和らいできました。もう痛みに絶えずとも歩くことができます。で、喜んでいたのも束の間、散々書いている通り今度は手というわけですよ。親指骨折から復活してようやく平穏な日々が過ごせるのかと思っていたらこの有様。昔から不健康が絶えません(苦笑)。

 ぐったり疲れて大学へ出てきたのはお昼前。先日データの消失を演出してくれた地化図用のパソコン君がついに修理に出されました。一度おかしくなってOSの再インストールで回復はしたのですが、いつまたおかしくなるとも限らない危うい状態で使い続けるのも不安だったため、念のために修理してもらうことになったしだいです。N●C製のノートなんですが、あまり良い評判は聞かない機種らしい(今頃そんなこと判ってもなあって感じですが)。これがマッキントならまだ可愛げがあるのになあ・・。

 夕方頃生協へ行って食料と夜行バスチケットを購入。夕食は買ってきたカップラーメンを食べるつもりでしたが、T辺氏とともに理系カフェテリアへ食べに行ってしまったので、結局食べなかったカップラーメンは翌朝の朝食に回すことに。夜は実験で、鉱物分解を進めました(実際に進めてくれたのはフッ酸ですが)。バスのチケットは週末に東京へ行くために買ったのですが、何があるかと言えば最近発行された森先生の絵本2冊の原画展です(にこにこ)。つまりささきすばる氏の絵と佐久間真人氏の絵ですね。それぞれ別の場所で展示されているようですが、期間が重なっているので同時に回ってしまおうという計画なのであります。森先生に関するイベントで森先生が来られるわけでもないのに東京に行くのは、初めてかもしれません。


(10/25) 本日は「エターナルダークネス」の発売日の金曜日です(判る人がいるのか?)。昨日持ち帰ったラーメンは朝ではなく昼に食べました。といっても別に朝食を我慢した結果ではなくて、単に起きたのが昼だったからです。週の初めは多少頑張っていましたが、結局早起きはそんなに続かなかったですね。なんて結論を出すにはまだ2日早いわけですが、少なくとも2日のうちの日曜日はバスで早朝に東京駅に到着する予定なので、早起きだけなら確実でしょう。となると明日土曜日に早起きすることができれば、4勝3敗の成績になって勝ち越しですね。何に勝つのかといえば、もちろん己にです。克己と書いて己に克つです。中学校の担任の先生だったと思いますが、毎週オリジナルの学級新聞を生徒に配っていたんです。で、その新聞のタイトルが確か「克己」でした。ま、それだけの話です。思い出したから書いただけ。特に意味はありません。いやしかし、その新聞が存在しなかったら、今でも「克己」という言葉なんて知らないままだったかもしれないなあ、なんて思うわけでして(知らなくても困らないだろうけど)。少なくても、ここでそのネタを思い出して書くことで日記の足しにはなったし、知ってて損をしたってこはなさそうです。っていうか日記の中で日記の足しになったなんて書くのはどうなんだろう・・。なんとなくメタ日記? 早口言葉で言うと(言う必然性がないけど)、ネタメタ日記メタネタ日記(3回斉唱)。

 さて、本日も相変わらず鉱物分解を進め、分解したサンプルは塩酸に溶かし、定量用と同位体比測定用に分取して乾固まで進めました。カラム分離は翌日回し。夜は講座のホームページの更新を頼まれもせずに久しぶりに行ない、気づいたら午後10時過ぎ。コロキウム準備をしているはずの4年生のA川君と、特に何があるわけでもないM1のT橋君は、ウィンドウズに標準でついているトランプゲームのソリテアにはまってなかなか帰ろうとしませんでした。何故こんな時間にソリテアなんでしょうか。A川君は明らかに現実逃避っぽいですが(笑)。それはともかく、この部屋にこの時間まで学生が3人とも残っているというのは珍しい現象ですね。ほとんどいつもは1人ですから(それが誰かは言わずもがな)。


(10/26) 昨日はあんなこと(っていうのは早起き云々ってところね)を書いていますが、ふたを開けてみれば昼起きだった土曜日です(ぎゃふん)。まあ期待はしてませんでしたけど。そんな簡単に早起きできると思った自分が甘かったです、はい。ただ、今日は昼まで家に居て良かったこともありました。実は、アパートのオーナの意向で玄関のドアに電子ロックが取り付けられることになって、その取り付け工事が今日だったのです。工事のときはこちらが家に居る必要があるという旨が記された紙が先日ポストに入っていて、「土曜日は朝早く大学に出かけちゃうと工事に立ち会えないなぁ」と心配していたのですが、早起きするという心配がそもそも無用でした(苦笑)。目覚めてしばらくして、外がうるさいなと思っていたら業者の人が来ていて、他の部屋の取り付け工事をしていたのです。うちにやって来たのは、ちょうどテレビで吉本新喜劇を観ているときでした。作業は15分ほどで完了。玄関ドアを見ると、ドアノブの上方に電池で動く暗証番号入力式の電子ロックが付けられていました。5分ほど一通りの操作説明を受けました。暗証番号は2桁から8桁まで登録することができるとか。アパート全体の景観とは不釣り合いな電子ロックですが、最近空き巣が増えているらしい(そんな話全然聞いてなかったが)ので、仕方のない処置なのでしょう。出入りにちょっとばかし手間がかかりますが、費用はオーナ持ちですし、取り付けられて文句を言う筋合いではありません。せいぜい暗証番号を押すところを見られないように気をつけましょう。

 その後シャワーを浴びたりなんだりして大学へ向かおうと家を出たら、雨が降ってきました。かなり強い雨です。仕方ないので自転車には乗らずに傘をさして歩いて大学へ。途中コンビニに寄って食料を買ったのですが、コンビニを出る頃には雨は止んでいるじゃないですか。もう10分遅かったら自転車で来れたのに、タイミングが悪いとはこのことです。なんだか家を出るときからコンビニに着くまで限定雨男だったみたいな気分。っていうか、そもそも雨男とか雨女って一生変わらない属性なんでしょうか。湿度が高くなってくると出かけたくなるとか、そんな性癖を持っていたら結果的に雨男・雨女になるのかもしれませんね。まあ降水量の多い地域でしか通用しないですが。

 大学に来てからは、鉱物を分解して分取したもののうちスパイク(既知の同位体比と濃度を持つ)を添加した方をカラム分離する作業をしていました。そしてRbとSrのフラクションを得た頃には夜。それぞれの溶液の乾燥を待つ間に、一旦家に戻って自転車に乗って杁中まで行って、「エターナルダークネス」を購入してきました。買ったところは全然安くないゲームショップですが、クーポン券があったので1000円引です。悲しいほどにマイナなゲームで売り切れの心配もいりませんでした。任天堂にしては珍しく残虐なシーンが多いゲームです。「バイオハザード」とはまた違った方向性のホラーもの。

 東京行きの夜行バスの出発時間まであまり余裕はありませんでしたが、無理矢理1時間ほどその「エターナルダークネス」をプレイしてから再び大学へ。1日留守にするための準備を実験装置に施してから、午後9時半頃大学を出発しました。自転車で本山駅まで飛ばし、地下鉄で名古屋駅へ。出発予定時間の10分前に到着することができました。翌朝用の食事としておにぎりと缶ジュースを買い、夜行バスに乗車。10時過ぎにバスは東京へ向けて出発となりました。グレードが低い夜行バスだけあってちょっと狭いシートです。しかも隣が女の人だったので、妙に気をつかってしまってなかなか寝つけなかったなあ。まあ、寝つけないのは単に最近の生活リズムのせいでしょうけど。


(10/27) 道中、バスは浜名湖足柄のサービスエリアで休憩のため停車し、午前6時に東京駅に到着。予定よりも若干早かったようです。とりあえず駅の構内に入って食事をしようと思って気づいたのですが、駅構内って座れるところが少ないんですね。ベンチのひとつやふたつ設置しても良さそうなもんですが、東京駅で休憩する人は少ないのでしょうか。というか東京駅といえども日曜日の朝は人自体が少ないです。店も開いていないので、仕方なく切符売場近くの柱にもたれかかって、昨夜買って持って来ていたおにぎりなどを食べました。空腹を満たしたあとは、まず渋谷までの切符を買いました。前にも書きましたが、今回の上京の目的は、森先生の新刊絵本「悪戯王子と猫の物語」「猫の建築家」のイラスト原画展を観ることです。「悪戯王子〜」の方のささきすばる氏のイラストは渋谷にある書店ブックファーストで、「猫の建築家」の佐久間真人氏のイラストは池袋ジュンク堂書店でそれぞれ観ることができます。で、まずは以前も何度か訪れて少しは地理を知ってる渋谷から行ってみようと思ったしだい。人が少なく余裕で座れた山手線にしばらく揺られて20分ほどで渋谷に到着。降りて駅の外に出てみると、町中もまだまだ閑散としています。聞こえてくるのはゴミに群がるカラスたちの声ぐらい。

 さて、目的のブックファーストの建物の前には7時頃に着いたのですが、開店時間はなんと10時(それが普通か)、まだ3時間もあります。入口前で待ち続けるのもなんなんで、しばらく通りを行ったり来たりして写真を撮ったりしていましたが、あまりにもやることが無さ過ぎだったので、マクドナルドに入ってフィレオフィッシュセットを食べながら時間を潰すことに。期せずして2回目の朝食です(<どの辺が“期せずして”なのか)。バーガを食べながら窓の外を見ていると、カメラを構えている人たちがいたのでこれ幸いと撮らせていただきました(笑)。カメラを覗く人コレクション1枚目。その後再び外へ出てぶらぶらしていると、ここ渋谷で「東京国際映画祭」が開催中であることを知りました。会場は東急百貨店の建物に併設されているらしい。入口の方へ廻ってみると、すでに何人か並んでいましたが、まだ開場していないようでした。

 その後さらに時間を潰すため、渋谷駅前から道玄坂へと続く渋谷マークシティとかなんとかいう細長い建物(というより通路)の中を歩いてみました。比較的造りが新しく小奇麗なところです。お腹の荷物を下ろすために入ってみたトイレもとても綺麗でした。あと、この建物の中に郵便局のATMも見つけたので、お金もついでに下ろしておきました。一度このマークシティを通り抜けたところで折り返し、渋谷駅の方へ戻って来たのが9時半頃。再びブックファースト近くまで行きましたが、当然まだ開いておらず、仕方無しに少し先にあったコンビニでおにぎりとジュースを買い、朝日を浴びながら書店の前で食べて開店を待ちました。こうして3回目の朝食を摂ってしまったしだい。暇を食べることでしか潰せないなんて情けないですが、遠出をするとよく食べてしまいますね。普段食べていない反動が出るのかもしれません。

 やがて10時となり、開店とほぼ同時に入店。売場案内を確認して、絵本などが売られている5階までエスカレータで上がります。するとエスカレータを下りたすぐそこが展示スペースになっていて、こじんまりとささきすばる氏のイラストが飾られていました。イラストはどれも綺麗でうっとり。すべてコンピュータで描かれたんですね。森先生によるすばる氏の紹介文もあってにっこりです。近くにはすばる氏のサイン付きポストカード入り絵本がまだ残っていたので、すでに同じものを持っていましたがもう1冊購入しました。これは保存用にしておきましょう(にこにこ)。

 次に目指したのは池袋。気づくのが遅かったのですが、このときに地下鉄の1日券を購入し、以後の移動はすべて地下鉄ですることにしました。地下鉄だと池袋までは結構遠いんですけどね、まあそこは料金優先で。あららこめ書店の場所は確認していたのですが、初めての池袋では駅をどっちに出れば良いのかもよく判らないまま歩き出していました。しかし、駅を出てなんとなく匂う方向に向かって歩いて行ったらジュンク堂書店に辿り着いてしまい、自分の感覚も捨てたもんじゃないと認識。ちょっと迷いましたけど(<迷ってるやん!)。書店に入ってさっそく展示スペースを探します。3階だったか小説の置いてあるフロアにそれはありました。壁に沿ってずらーっと「猫の建築家」のイラストが額縁に入れられて飾られていました。説明文によると、正確には原画ではない作品シートという呼ばれるものらしいのですが、ほぼ原画と同じ作り方をされているとのことでした。お値段は一枚5万円台。買えなくはない値段ですね。その作品シート一覧が載っている注文用の無料パンフレットのようなものが置いてあったので、ゲットしておきました。いっぱいあったのでお土産用に10枚ほどくすねてきたのですが、咎められないかとちょっとドキドキでした(笑)。那古野コネクションのメンバで欲しい人がいたらあげるとしましょう。作品にはそれぞれタイトルが付けられているのですが、それがヒントになって初めて気づいたこともありました。こういうのってちょっと嬉しいです。他にも作者のこだわりが垣間見れて、なかなか飽きない作品群なのでした。

 さて、佐久間氏のイラスト展は、もう一箇所、銀座の画廊「ボザール・ミュー」というところでも開かれていたのですが、実は本日が最終日だったのです。というわけで、そちらにも足を伸ばしてみることに。地下鉄で新橋まで行き、少し迷いつつも着実に歩を進め、午後2時頃「ボザール・ミュー」のあるビルに到着。画廊はビルの4階にあって全然目立たないところですが、知る人ぞ知る場所なのでしょう、きっと。表に展示会の看板が立っていたのでそれと判ったようなものです。エレベータで4階に上がり、降りてすぐ右手に画廊の入口がありました。想像していたよりもかなり小さいところです。人がすれ違うことも難しい通路からドアを開けて中に入ると、佐久間氏本人らしき人が挨拶をしてくださいました。おお、いきなりご本人にお会いできるとは。結構若い感じです。生年は確認していたので歳が自分と近いことは知っていましたが、イメージしていたよりも普通の好青年という印象。ここに飾ってあるイラストが一応本物の原画(一枚目に刷ったもの)ということになっているそうです。しかし本物も書店にあったものも作り方が同じなだけに、その違いは微妙です。それらイラストと一緒に、氏の過去作品のファイルなども置いてあって、度々描かれる共通のモチーフの元となっているものなんかも確認できました。お客さんは混雑するほどではなかったものの、佐久間氏の友人らしき人や、デビュー当時からのファンの方や、森先生のHPで知って来た人などがひっきりなしに訪れていました。原画とその他の作品を充分に堪能して、最後に売られていたポストカードと「猫の建築家」を購入。本には直筆サインをしていただけました(わーい)。ご本人とイラストについての会話も少しできましたし、来た甲斐があったというものです。直接話してみて、イラストに人柄がよく現れているのが判りました。実に繊細で素敵なお兄さんです。画廊にはオーナらしきおばさんも居て、お茶を出してもらったりもしたのですが、結局飲まずに画廊をあとにしたのが唯一の心残りです。ちょっと飲むタイミングが難しかったもので・・。ちなみに画廊のある裏通りはこんな感じでした。

 2つの原画展を梯子して主な目的は達成されたわけですが、実は上京ついでに観ておきたいものがありました。それは東京都現代美術館で催されていた「横尾忠則展」です。場所はすでにチェック済み。地下鉄で木場まで出て、そこから歩いて1キロくらいのところに美術館はあります。その途中には木場公園なるところがあったのですが、入口で案内板を写す人を発見したのですかさず激写(笑)。カメラを覗く人コレクション2枚目です。その公園の中を歩いて行くと、こんな猫にも遭遇。さら先には黒猫も。そんな写真を撮りつつ徒歩で約20分、美術館前に到着しました。まずは入館前に道路を挟んだ向いにあるコンビニでコーラを買って、持って来ていたパンとともに遅めの昼食として摂取。美術館周りには恰好のターゲットじゃなくて写真を撮っている人(笑)が多く、食事中も美術館を背景に子供を撮るお父さんをゲット。これでカメラを覗く人コレクション3枚目。美術館の表札はメタリックで、建物の入口側は鋭角です。

 入館してから思い出したのですが、横尾忠則展も本日が最終日で、人も多くてチケットを買うのに列ができていたほどです。10分ぐらい並んでチケットを買ってようやく展示スペースへ。作品は3階と1階を使っていくつかのテーマごとに展示されていましたが、ここでも人が多くてなかなか落ち着いて作品を観られません。しかし、各作品はそんなこととは関係なしに、圧倒するオーラを感じさせるものばかり。とにかくどれも発想が飛んでいます。40年近く前の作品でも遥かに先進的です。世の中が全然追いついていません。いや、もはやそういう次元の問題ではなくそもそも軸が違っているような気もします。ときにエロチックであり、ときにエキセントリックで、つねにダイナミックです。コラージュ作品にしても単なる切り貼りでは終わらない執念がありありと感じられます。写真で見るのとは違って、実物の作品はやはり作者の筆遣いの1本1本が見えるという点で迫力が違いますね。作品を通してそれを創っている作者の姿が見えてくるわけです。保呂草順平じゃないですが、絵画そのものに価値があるというより、それを生み出す作者の姿を見られることにこそ、本物の価値があると言えるでしょう。ただただ圧倒されてあっという間に閉館時間を迎えました。最後の方は閉館時間を過ぎてしまって駆け足になりましたが、全部観られて良かったです。ちなみに横尾忠則氏デザインのハラマキ(ほぼ日のやつ)は持っています。午後6時過ぎ、美術館を出ると辺りはすでに真っ暗(ぶれてます)になっていました。

 名古屋までの帰りも夜行バスの予定でしたが、出発まではまだまだ時間があったので、木場駅から地下鉄で日本橋へ行き、何気なく立ち寄った高島屋で少しうろうろしてました。すると、携帯電話に友人K藤氏から連絡があり、9時前に東京駅で落ち合うことに。それからとりあえず東京駅に移動して、コーヒーとパンを食べながら時間を潰しました。しかし、この店でちょっとした出来事がありました。カウンタっぽい席で本を読みながらコーヒーを飲んでいると、女の人がやってきて「席、詰めてもらえますか?」と言うのです。店内の席はまあまあ埋まっていましたが、カウンタ席は比較的空いています。わざわざ詰めなくても一人ぐらいは座れる状態です(自分の右も左も空いていました)。その女の人が座りたそうにしていたのは、私と2つ席を空けて座っていた女性の間だったのですが、座っていた女性は鞄を椅子の上に置いていたので(ちなみに私は足元に置いていた)実質空いていたのは1席でした。だから、わざわざ詰めてくれと頼むのはきっと女の人には友達か誰かもう一人連れがいて、二人で座ろうとしているのかなと思ったのです。ああそういうことならどうぞどうぞと、ひとつ席を横に移動しました。そしたらあなた、どうでしょう。その女の人が私の2つ隣の席に(つまり1つ席を空けて)座ったまでは良いですが、いつまで経ってももう一人が現れる気配なんて微塵も無く、女の人は澄ました顔でただパンをかじりコーヒーを飲み続けるだけじゃありませんか。ちょっと待て、まさか、一人だったのか・・? っていうか一人かよ! おいおい、わざわざ人に席を移動させたのは自分の隣を空けたかったからか! 俺は空席を潰してまで席を詰めたのに、お前は、なんで、広いスペースで、コーヒーを悠々と、飲めるわけ? もう東京人にはびっくりですよ。考えてみれば初めから座っていた女性も空席に置いていた鞄を退けようともしないし、なんですかここは、わがまま天国ですか? もう呆れ果てましたね。呆れて文句を言う気にもなりませんよ(これほど言おうと思ったこともなかったけど)。もちろん東京人がどうのというよりもっと個人的な素養によるところが大きいのでしょうが、まったく不愉快極まりない出来事でした(ぷんぷん)。

 その後、ハロウィンサトちゃんを撮ったりしつつ時間を潰し、やがて現れたK藤氏と合流。近くの回転寿司屋で食事となりました。あまり時間もなかったので、ちょっとした近況報告をした程度でしたが、会えて話せたのは嬉しかったです。東京ですぐに会える友達は少ないからね(友達自体が少ないけど)。10時10分の夜行バスに乗り、人でごった返すバスターミナルから見送られながら東京をあとにしました。帰りのバスの隣の席は男性で、一安心やら残念やら(笑)。しかし、あまり眠れなかったのは変わらずです。


(10/28) 早朝に名古屋に到着して、大学にちょっと寄ってから帰宅。眠かったですが先が気になる「エターナルダークネス」で少し遊んでいたら9時になり、シャワーを浴びて着替えて急いで大学へ。月曜日はコロキウムがあるのです。本日の発表者は4年生3人でした。ところどころ眠気に耐えられなかったところがありましたが、それはもちろん発表内容とは関係なく、バスでの寝不足が原因です(苦笑)。ちゃんと聴くことができなくて、発表者には申し訳ありません。

 昼食は理系カフェテリアで、午後は鉱物を分解した溶液から希土類元素をカラム分離する作業。そのあと午後6時頃から塩酸蒸留の準備をし、夕食も理系カフェテリアにて食べました。そして夜もカラム分離の作業を引き続き。でもっていつもの夜更しへ。うーん、早起きをしたからといって、早寝になるわけではないのが、習慣というものの怖さですね(支持の間に新たな身を獲得したシジミ)。眠いのになんとなく遅くまで起きてしまう。秋の夜長とは言ますが、ちょっと長過ぎの感あり。長いなら長いでその時間を使って日記の更新でもちゃんとすればまだ救いようがありますが、起きててもな〜んも進んでませんからね(ははは)。


(10/29) 解ってる人もいるでしょうが、昨日の「支持の間に新たな身を獲得したシジミ」というのは、「し」と「じ」の間に新たな「み」を入れて、「しみじみ」のことでした(なぞなぞだったのか)。

 さて、案の定夜更しがたたって起きたのは昼前になってしまった火曜日です。大学にやってきて、昨日希土類元素を分離したサンプルの調製をしてから、午後2時頃に買い置きしてあったカップラーメンの「広東拉麺」を食べました。ノンフライ麺だし、スープのとろみもいい感じ。値段の割には美味しいです。あんまり関係無いですが、拉麺の「拉」という字は「拉致」ぐらいでしか見かけないので、拉麺という言葉を見るとなんだか落ち着きません(笑)。拉麺と書いたら「らーめん」という読みじゃなくて「らめん」じゃないのかって気もします。あ、もしかすると「らうめん」と読むのか?(<辞書くらい引きなさい)

 夕方頃、生協でお菓子を購入してきて、コーヒーを飲んだあとに塩酸蒸留のセットをM1のU本君と一緒に済ませました。夜はなんだかんだ(と書いた場合面倒だから書いていないのではなくて単にやったことを忘れているだけのときが多い)で時間が過ぎて、帰宅したのは午前2時。相変わらずの日付越え。たまたまつけたテレビでサッカーをやっていたので終わりまで観てしまいました(ただし本当に見ていたのは「エターナルダークネス」の幻覚ですが)。そのおかげで寝たのは結局午前4時頃でした。

 ところで、深夜のニュースを見て初めて気づきましたが、どうやら日本シリーズというやつも今はやっているみたいですね。セ・リーグの優勝チームとパ・リーグの優勝チームが戦うんでしたっけ? どっちが2部リーグなんでしょうか。って、すみませんそれくらい知ってます、パ・リーグの方ですよね。ああ、もうしません、ごめんなさい、わざとです。ちょっと興味無し子ちゃんを装ってみただけです。とはいえ、野球はもともとあんまり興味がないので、日本シリーズが始まっていたことは正直知りませんでした。森先生の作品に関係するモ・リーグとかあったら興味を持てるのになあ(笑)。えっとね、レッド・マジックスとか小鳥遊ネリナーズとかがあるのです(にっこり)。


(10/30) 特に代わり映えしない水曜日でしたが、今日はまたしても右手の痛みが襲ってきました(はあはあ)。こういうときに限って、事務的な書類を書かなくてはいけなかったりするんですよねぇ。昼過ぎに大学へやってくると、大学でしているバイトの出勤簿を出すように秘書さんに言われたのです。そういえば出さなきゃいけない月末でした。とりあえず気になっていた実験の方の様子を見てから、部屋に戻って書類を書き始めたのですが、右手で文字を書くと堪らなく痛いです(うわーんうわーん<泣くな)。考察してみたところ、どうやらペンを持つ手の形が影響しているらしく、力を入れずに軽くなぞるように書いても、3文字目くらいで我慢できなくなります(うぅ・・)。そんな調子だから自分の所属を書くだけで5分ぐらいかかってしまいました。こんなんじゃ埒があかないと思い、仕方なく左手で書いてみたのですが、左手だとどうしてもへにょへにょの文字になってしまいます。それでも右手で書くよりかは肉体的にも精神的にも楽なので、なんとか左手で書き続け、秘書さんに書類を渡したのですが、仕事をしたことにしている5日間(日にちなんていい加減なのです)のうち1日だけが実は先生の出張日と重なっていて、書類は全面書き直すことに(がーん!)。うおああ、右手が、右手が、こんなに痛いというのに、書き直しですよ。とほ〜というかイテ〜。大学に出て来ていきなりこんな調子でした。

 その後も右手の痛みに堪えながら実験を進めること数時間。今日は主成分元素とSrのカラム分離を行なったのですが、実験ノートに書いてある文字も左手で書いたのでへにょへにょです(苦笑)。うーん、本格的に左手で文字を書く練習をした方がいいかもしれない(<先に右手を治そうという発想は無いのか)。

 午後9時前に理系ショップでカップヌードルのチーズカレーとおにぎりのゆかりを買ってきて、サロンにて食事。これが本日最初で最後の食事です。この頃には右手の痛みはだいぶましになっていました。前回痛くなったときより回復は早いですね(だからどうしたってことはないですが)。しかし、だんだんと痛くなる日のインターバルは短くなってきているので、ちょっと不安です。毎日右手が痛いことしか書いていない日記にならないかと・・(そういう不安かよ)。

 今夜は珍しく日付が変わらないうちに帰宅。なのに「エターナルダークネス」で幻覚に恐怖していたら、結局午前3時頃の就寝になってしまいました。なにやってんだか解りませんが、ゲームをやっているのは確かです。買ったからには遊ばないとねという貧乏性ゆえでしょう。


(10/31) 10月最後の木曜日は、電気カーペットを敷いている布団でぬくぬくと寝ていて、目覚めたらなんと午後2時を回っていました。ちょっとショック・・。やはり昨日右手の痛みに耐えたことによる疲れからでしょうか。そんなわけで夕方頃から大学へ。

 起きてからまともに食事をしていなくて、手許にも食料のストックがなかったので、夜になって外に何か食べるものを買いに行こうと思っていたのですが、たまたま鍋パーティをしていた他の講座の人から、余った鍋をお裾分けしてもらうことになりました。といっても鍋を割って欠片を貰ったわけではなく(当たり前だ)、鍋で煮込んだ鍋料理をいただいたのです。確かその講座の重鎮K氏の行く先決定祝いという名目だったかと思います。鍋料理を作り過ぎて余ったため、戦力として呼ばれたしだいです。ちょうどお腹も空いていたところだったのでグッタイミンと言えば渡りに船という感じ。他にも何人か戦力として研究室にいた人間が呼ばれて鍋を食べていました。鍋の内容は、大根やこんにゃくやセリや鮭やカニやホタテなどが入った石狩鍋風味。これが本日食べた初めての食事だったわけですが、案外すぐにお腹いっぱいになってしまいました。残念ながら、食い溜めができるような胃袋ではないようです。


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