- RESEARCH 13-
考証 13

 この物語《クライム・オブ・デイスキャナー》は言わずと知れた、
原作《アーマード・コア》をベースとした非公式アフターストーリーです。

 これらの設定は二次創作作品ARMORED-CORE『CRIME OF DAY SCANNER 』におけるものであります。
作品描写の為に多少、オリジナルのAC設定とは一部は逸脱したものである事をご理解くださいませ。
逆に可能な限りACのゲーム内の表現にも合わせる方向で努力しており、実際の物とは違う機器名称の変更や事象の曲解も行っております。
これらの設定が現用兵器や機器、他のロボット作品にも当てはまらないフィクションでもあります。
本考証解説は特に機構などの説明において専門用語のみの記載を避け、可能な限りで『分かりやすく』を主眼としています。
それ故に長い説明や、かなり強引な例えなども行っている事もお分かり頂きたく存じます。
尚、「アーマード・コア マスターオブアリーナ公式ガイドブック」より後年発行の書籍の設定は参考程度に留め、前発行物との相違や矛盾点がある為 に統合が困難で、完全な遵守の方向性には無い事も、どうかご理解賜りたく存じます。
一応、意識はしていますがARMORED-CORE2とは直結する様にも、この作品をリリースした時期等の理由により残念ながら設定はしておりません。
また個人の好みも多分に含んではおりますが、これら設定のコンセプトは「AC世界の解像度を上げる」「この世界観を楽しむ」といった方向で誠意製作 しております。
世界、機構の設定等、オリジナルであるACを損なう目的の物では決してありません。
世界設定などは一部、都市設定募集の企画投稿にお寄せ下さった読者様方の設定も、当作品なりに解釈して使用させて頂いています。
それらの全てをご留意願って長い前置きとなりましたが、本作品をこれからもお楽しみ下されば何よりも幸いと存じます。



《ダンケル・タイプとマベリック・タイプ》

 両機共にリガ・インペリアル・ガードに配備されている、ある意味で連立都市ではスタンダードなA・C。
 準市民ガードのダンケルは、暴動鎮圧が主な任務とされ装甲を重視したアッセンブルがなされている。
 それに対して市民ガード専用機のマベリックは他都市への攻撃、または防御を目的として高汎用性を有し装備も高価な物を使用している。
 他に同ガードは特殊部隊用の機体も別に所有している。


《連立地下都市・最下層》

 連立都市は他都市と異なり階層を有しない広範囲型の地下都市だが、唯一リガ・シティのみに下層を持っている。
 元々、ここが大破壊前にはシティであり、個所に散らばるシェルターで生き残った人々が現都市を形成する主な構成員となった。
 現在は上部にリガ・インペリアルが造った都市がある為に保守・管理せず、うち捨てられており最貧民が勝手に住み着いてスラムと化して いる。故に、ここを出身とするレイヴンやガードは多い。


リガ・シティ労働者団体》

 リガ・インペリアルの労働者が主な構成員である、労働者の生活向上を目的とする団体。
 企業との交渉が主な活動内容であるが、デモなどを護衛する独自の護衛を組織するなど武力的な一面も持つ。
 当然、企業側の上層部や、司法局からも煙たい存在で、水面下で常に激しい抗争を繰り返すも、世論やガードにも支持者を抱える現状から、 掃討は事実上不可能とされている。


《有線式・タンケッテ・EB》

 連立都市ネストが試作的に創った兵器で、A・Cに有線で繋がりパイロットから指示を得て稼動する支援兵器。
 ベースであるタンケッテ・Eのロック・オンを妨害する機能を残したまま、小型のガトリング砲を装備しており若干の戦闘能力も有する。
 有線を切り離されても、戦闘は行えないが暫くは機能し続けて機雷に似たトラップとしても使用が可能になっている。



◎デイスキャナーにおける実弾兵器について

 本作品にはACに登場する様々な種類の実弾を使用する兵器が登場しますが、一部、筆者の嗜好と描写の容易性を重視した、物語の書き易さ優先で 扱いを変更している物があります。
 またゲーム上でも、かなり現用兵器から逸脱した使用法や名称が描写されております上に、人間の使用する現用銃器にはサイズやカテゴリーが当ては まらない物も多く、これは可能な限りでオフィシャル設定やゲームの現象を尊重する方向で設定しております。
 威力や射程などについての変更は以前の考証設定で延べさせて頂いたのですが、ここでは各カテゴリー別にそれぞれの個別の解釈と本作品の変更点な どを綴りたいと存じます。
 各兵器が使用している弾種の構造や材質につきましてはACが未来のお話と言う事もありまして、当然、現用の物よりも進化している事が想像される為、 必要以上に詳しくは記載致しません旨もご理解下さい。
 加えて、個々の兵器のA・C〜MOAに渡る全ての威力・段数・足止め効果の違いはマイナー・バージョンとして設定しており、連立都市においては入手の困 難さはあれど、同時存在肯定している点にも留意下さいませ。


●デイスキャナー世界の兵器使用の背景について

 本作品は現在発表されております初代AC系オフィシャル作品の中での最後時期設定よりも、更に数年後の世界で展開しております。
 この頃のACを取り巻くミリタリー環境は依然としてACが戦場に於いては幅を利かせています。
 地下都市内部では、厚い装甲と戦闘ヘリ並みの自由度の高い移動を行える故に、無敵を誇ると言っても過言では無い程に強力な兵器がACなわけです。
 装甲はレーザーやプラズマなどの超高熱線に対して可能な限り抵抗が試みられており、電磁波で敵の照射を妨害したり、スペースドアーマーの中に極めて熱 伝導率の悪い充填材を入れております。《これが所謂、エネルギー系の防御力との主な解釈です》更にACの装甲は実弾兵器にも耐えうる堅牢さも有してお り、一見、兵器として完全と見えるやも知れませんが、ある程度人型をしている上で絶対に避けられないリスクも抱えております。
 取り分け最も弱いACの泣き所は関節と言えます。この部分は、激しく稼動する為に装甲で覆うのにも自ずと限界があります。
 次にセンサーやカメラ類、強化された透明樹脂製のカバーが嵌められてはいますが、絶対的な強度は装甲とは比べるべくもなく脆弱でしよう。
 そして、マシンの挙動を司る内部の電子部品の強度も耐久性には限界があります。 この三点が最も大きなACの弱点であり、対AC攻撃を意識した兵器は殆どがここを狙う武器と言えます。
 ACはやや装甲がこの時代では強力なので、様々な方法での撃破を試みているのが現状です。
 本作解釈のACが使用する兵器の弾種は可能な限りACの弱点を突ける様になっています。
 更に前の考証・設定で述べました通り《APはACの戦闘機械としての耐久度と信頼度を表していると解釈している》と言う点に、ご留意下さいませ。
 つまり《破壊》が《APがゼロ》では無く《戦闘継続不可能となった状態》と言う事です。
 逆に当たりどころが悪ければ一撃で撃破される可能性も同時にあります。
 それでは以下に連立都市で主な弾種と、その機構について軽く記させて頂きたいと存じます。


●デイスキャナー世界の使用弾種

○徹甲弾
 一般に我々が弾と聞いて直ぐに思い浮かべる《鉛弾》の様に金属で作られた涙滴型に近い弾丸です。
 材質は現在はタングステンなどが主流です。 ただし、劣化ウランなどの核廃棄物を利用した弾丸は、連立都市では見る事がありません。
 発電施設の主流が、衛生軌道上の人工衛星による太陽発電を地上のレクテナ施設が受ける方式によって賄われている為に、原子力発電を必要としないからであり 廃棄物などの利用が出来ないからと資源の枯渇によって原料の絶対量が少ないと考えて頂きたいです。
 この徹甲弾は関節部やセンサーを破壊するべく、高速で連射する使い方が一般的な用法となっています。
 着弾後に発火する焼夷弾と呼ばれるタイプも一部兵器で使用されています。

○粘着衝撃弾
 これは本作品の解釈・考証に基づく勝手な名称です。
 現用の《粘着榴弾》が特化して進化した型と思って頂ければ近いと存じます。 この弾種は目標に着弾すると、潰れて面積が広くなり強烈な衝撃を発生させます。
 衝撃によって主にACの障害物接触センサーを惑わせる副次効果が見られ、対AC用弾種として連立都市などに一気に広まった弾種で、本来は現用の粘着榴弾同様、 衝撃による内部機器の破損を狙って開発されていました。
 主に着弾時の衝撃による内部機器破損と、副次効果としての接触センサー誤認による行動を制限させる効果、それに徹甲弾と同じくセンサー等の弱点を突く用法で 使用されています。

○散弾
 主にショット・ガンで使用する、一気に数発の弾丸を射出する種類の弾種。
 カートリッジの中に金属製ベアリング(小さな鉄球など)を入れ、炸薬で飛散させるタイプが連立都市では主流ですが、これを針状にした物もあります。
 対AC用として使用される場合、徹甲弾と同様、弱点を狙うべく使用されますが一気に数発の弾丸をばら撒く為、目的個所にヒットする確率が高いのが最大のメリッ トと言えるでしょう。反面、射程の短さと一発の威力が低いのがデメリットとなります。
 点ではなく面に近い攻撃ですので接触センサーへの麻痺効果も期待できます。

○スラッグ弾
 主に散弾銃などの口径が大きな銃から射出される一発射ちのキノコ状の大型弾頭。
 狩猟に使用される弾種ではありますが、粘着衝撃弾の開発により対ACに衝撃の効果が認められ、ある程度は有効と採用された模様です。
 本来は一発射ちですが、AC世界では衝撃効果を増大させるべく多銃身から数発射ち込むのが主流てす。
 ACへの効果としては粘着衝撃弾に準じます。散弾よりも弾も大きく足止め効果を持ちます。

○榴弾
 本来は対人・薄装甲の目標へと使用する炸裂弾。
 目標に命中すると砲弾が炸薬により破裂し、周囲に金属片を飛び散らせる機構で、直撃すればACの弱点を破砕する威力と必中の命中率を誇ります。
 更に金属片は《電磁爆弾》の中身の様に強磁気を帯びる粉末が塗布されており、薄い壁ならば突破して電子機器にダメージを与える事も出来ます。
 通称グレネードと呼ばれる弾種です。すさまじい爆風と熱風によりACですら瞬間的には吹き飛ばす効果を有します。
 一部の物にだけですが、発射前にFCSにより炸裂する場所を指定して射出される、この世界ではかなり特別な弾種もあります。
 基本は直接接触信管作動で、敵機に近い位置で自動炸裂する近接信管方式ではありません。

○バズーカ弾
 本来、バズーカは対戦車ミサイルにカテゴリーされる固有名詞の兵器でロケットを撃ち出すのですがAC世界、更に本作品では、それらとは違う進化を 遂げた末に、独立した兵器群と考えて専用の砲弾を設定しております。
 基本的には榴弾に近い構造ですが、若干のホーミング性を持つ近距離用のミサイルに近い物とお考え下さい。

○ロケット弾
 誘導なく直進する兵器です。
 通常はFCSと連動しているものですがACの世界ではそうではありません。
 この時代より少し前、ロックオン・ジャマーなどのFCS妨害機器が蔓延した関係からFCSを介さない射撃武器としてこうなりました。
 以後もレイヴンACでは時折、FCSが無効になる戦場がある事から直進するだけのままになっています。
 機構として誘導に関する機器を搭載しない関係から、他のミサイルやバスーカよりも炸薬量などが多く強力です。
 炸裂による衝撃と磁気塊の飛散でACを内部はおろか外部を共に破壊するまでの高性能さを有しています。


●デイスキャナー世界の個別兵器カテゴリー

 次に個別の兵器カテゴリー設定と致しますが、あくまで下記は大まかな分類に過ぎず、これらの中間に位置する兵器や、別の種の特性を帯びた兵器も存在し、それらは、 主にMTなどが装備している旨も追記致します。

○ハンドガン 《拳銃》
 片手で保持して操作、射撃が出来る小型の銃器。
 ACでは至近戦闘を最重視された用法で使用されていると考えられ、主に散弾式の粘着衝撃弾が使用され、命中率重視で使用されています。

○マシンガン《機関砲》
 フルオートマチックに弾丸を連射出来る兵器。
 本作中では主に徹甲弾が使用されています。
 小型の物を特別に一部ではサブ・マシンガンと呼びますが、あくまでこれはレイヴン間の俗称に過ぎず、拳銃弾を使用している訳ではありません。

○ガトリング・ガン
 円形に並ぶ数本の銃身を持ち、回転させながら次々と弾丸を発射する機関砲。
 一本の銃身から弾丸が発射されている間に、他の銃身に弾丸が装填されるシステムで、短時間に多数の弾丸を発射する事が可能な兵器。
 因みにガトリングは発明者の名前であります。主に徹甲弾を射出する事になってます。
 AC世界では《バルカン》という装備をワイルド・キャットが使用している他にファットボールドなどのMТも、このバルカンと呼ばれる兵器を装備して いる物が居ます。正式にはバルカンは某社の商標名です。本作品ではバルカンは個別にカテゴリー分けせずガトリング砲の一種として設定しています。

○チェーン・ガン マシンガン
 《機関砲》とほぼ同じ兵器ですが、大きく異なるのは給弾システムで、モーター等を動力源としたチェイン駆動で自動装填する物を指します。
 チェインで強制的に機構を作動させる為、機関砲の大きな欠点である作動不良を防げると言うメリットから信頼性の高い機関砲と言えましょう。
 これも徹甲弾を主に使用しますが、まれに粘着衝撃弾を搭載するタイプが連立都市では見受けられます。
 外部動力式の機関砲で砲身は一本なのが特徴ですが、高速で弾を射出する為に多銃身から低速で順次射出する連装式が連立都市では多くみられます。
 なお、この場合ガトリング砲の様に砲身回転はせずに弾が射出されます。

○ライフル《小銃》
 肩を使用して照準・射撃する兵器でストックがある点が重要。更に命中精度を高めるために銃身の中に刻むライフリング《螺旋溝》があるのも必須だが、 便宜上、連立都市間では小銃全般を指すというのが定着しています。同じくレイヴン、AC間でも同様に小銃全般を指します。
 使用弾種は様々ですが、連立都市では徹甲弾と粘着榴弾の二つが主に使用されます。

○スナイパー・ライフル《狙撃銃》
 ライフルの一種で特に射程と命中精度に特化した仕上がりを見せる兵器。ある意味でこの世界に於いて純然たるライフルと呼べるかも知れません。
 主にACは徹甲焼夷弾などを使用しますが、徹甲弾、粘着衝撃弾も多く使用されています。
 弾道飛距離は実体弾としては最長の部類に属します。

○ショットガン《散弾銃》
 螺旋溝のない銃身本体から、弾丸を一度に多数発射させる銃。他の使用弾種として散弾しない一発撃ちのスラッグ弾などがある。これを使用する際には銃身 に螺旋溝を刻む事もあるとされています。
 ACのゲーム上ではハンド・ガンにカテゴリーされていますが特別に形状・ゲーム内の弾表現から判断して分けました。
 更に本作舞台の連立都市では、最も描写を変えている武装で散弾を発射しています。もちろんゲーム中に出て来る単発のスラッグ弾を射出するタイプも連立 都市では流通しているとお考え下さいませ。

○スラッグ・ガン
 本来、スラッグ弾は単発で散弾銃の砲身から射出されるのが一般的ですが、何故かAC世界では上記のショット・ガンと入れ違いに散弾となっています。
 これは、致し方ないので砲身内部に多数の小型砲身があると解釈し、スラッグ弾を一気に射出させる多砲身兵器と本作品は解釈致します。
 衝撃により内部を破砕する兵器です。

○グレネードランチャー
 弾丸が炸裂して、広範囲の周囲に被害を与える榴弾を発射する兵器。
 ACが携行する武器の中でも最高峰の効果威力を持ち、着弾時の派手さ故に象徴ともされ、こよなく愛用するレイヴンも多いです。
 直撃させれば、高い確率でACのウィーク・ポイントに命中し破壊すると本作品では解釈しております。
 射程はゲーム上の物よりも若干短く描写しています。
 基本的にガス発射なら、ぼほ無反動の筈ですが腕の武装にはそういった措置がなされています。
 ACの肩で使用する物は炸薬でグレネードを発射する極めて高反動を持つシステムになっています。
 その分、爆裂の威力は他の武装の追従を許しません。こちらは作中でも、やや射程が腕武器よりも長く解釈しています。
 特徴としてFCSとの連動が挙げられます。かなり特殊な使い方でACは装備しておりFCSが予測した敵機の未来到達地点で炸裂します。
 故に、直撃でなくとも炸裂しますが、近接信管とは違い、弾体には何ら敵機を感知するシステムがありません。 時限信管に近い物と本作品ではとらえています。またビーム式の物も同じく射出された熱球が予測地点で収束して弾けるシステムとなっています。

○バズーカ砲
 本作品ではバズーカは短距離で使用するのが目的の兵器であるとしております。
 更に《バズーカ》と言うのは個体機種名であり、これが定着して《バスーカ砲》と、この種の兵器群を指しています。
 AC世界では、若干の誘導性を持つミサイル弾種をスタンド・オフで射出する物とお考え下さい。 敵機をある程度追尾するのですが、純然たるミサイルとは違い弾自体には追尾装置がありません。
 発射による反動はゲームでは再現されていませんが後部よりガスを出す為に殆どありません。
 グレネードランチャーに近い感じでFCSにより発射時に入力された敵機の未来予測座標へと飛んでいく兵器としています。

○キャノン砲
 長距離射撃を行う為の火砲。近い構造のAC世界の戦車は螺旋溝が砲身に無い滑空砲(かっこうほう・かっくうほうとも一部では呼ばれる。スムース・ボア砲とも 呼びます)を使用しているケースが多い為、ACもこれを装備していると解釈しています。
 口径などの個々の違いとは別に、まれに電気砲やミサイルとグレネードなどの複種弾頭を撃ち出せるガン・ランチャー方式の砲なども存在します。
 弾頭は現用と同じく、安定翼の着いた減口径方式(飛翔途中で後部ケースを切り離し、口径よりも小さな弾頭を高速でぶつける方式)の弾で、主に粘着衝撃系弾と徹 甲弾系を使用するケースが多く見られます。

○ロケット砲
 直進するロケットを打ち出す筒です。
 基本的に難しい装備はなく、その分だけ搭載する弾数が工夫されて多くなっています。 無反動化とFCSを介さない為に、あらゆる脚部で立ち止まって構えずに発射が可能です。
 一部の企業AC(ムラクモの陽炎など)は手持ちのランチャー式の銃も使用していますし、FCSとも連動式の物も持っています。
 AC世界では機構が単純なだけに狙う技術さえレイヴンにあれば最強兵器ともなりうる破壊力と安定性があります。

○リニア・ガン
 強力な電流により発生する磁力の反発作用を利用して弾丸を高速射出する兵器です。
 金属が一定の温度を下まわると電気の抵抗が無くなる現象を「超電導」といいます。
 この状態で超電導物質コイルに電流を流すと電流はコイルの中を、ほぼ永久に流れ続けて強力な磁界を発生します。
 これを利用して電磁誘導によって弾を加速してやる射出兵器です。通常は重金属を常温超伝導コートした弾丸を使用します。
 ごく簡単に言えば強力磁石の反発作用で弾丸を射出する兵器で、炸薬の砲とは比較にならない程の発射速度を有します。
 本来ならE兵器並に電力を必要とする筈ですが本作品ではE兵器に比べて微々たる消費と設定、解釈を致しました。



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