戦陸のウクライナ騒動... 2003/04/30(水)

一週間のご無沙汰です。
この期間色々ありました。









ええ、本当に色々と


特に今週に入ってからの3日間は戦々恐々の日々でした。

月曜日、朝一番の飛行機で下宿の主人が
生まれたばかりの子供と奥さんに会いに日本へ出発。
その直後かかってきた一本の電話。






明日
ウクライナの学生10人そちらに連れて行きます。





――は?


聞いてません。そんなこと。






話はついているので
とにかく明日連れて行くので
ガチャッ。ツーツー。



――もしもし?もしもし?
(当然会話は全て韓国語)




下宿主人は5月8日まで帰ってきません。

そんな責任者不在中に



学生だけで
誰を迎え入れろと?



ウリ下宿は家族的な共同生活スタイルをとっており
ゴミや食事は当番制で住民たちが持ち回りでこなしている

ここで住人が増えれば
負担も減るから大歓迎だと言いたいところだが
そんな単純なものではない。


一年前、ウクライナに近いモルドバの学生4人と
ウリ下宿で共に生活していた時期があったのだが、



あらゆる面で
違いすぎるのだ




食事をする時
ありとあらゆるものを食するのだが
その時使用するマヨネーズ、ケチャップの量が半端ではない。

食事当番を任せれば、

卵を殻ごとフライパンで炒め
たり、

主人が胃を傷めるような

異様な物体
を食卓に並べること多々あり。



見慣れぬ韓国の調味料や食材を駆使して努力しているのだろうとは思う。
食文化の差は来た早々克服できるものではない。



さすがに


フライパンの上で
ゴロゴロ転がる卵
を目撃した時はさすがに
彼らに台所を委ねる事のリスクを深刻に考えさせられた。



そして生活面においても、かの国は

入浴の習慣がない
らしく

とても...


体臭がキツイ




女性はともかく男性はとにかく凄い。

どのくらい凄いかというと、


部屋の入り口に立っただけで
誰が来たのか分かる


くらい臭うのだ。



昨年彼らと同室だった連中は地下室の水はけの悪い

シャワー室のかび臭さの方がまだ耐えられる
と口を揃えて言うのだからその凄まじさは計り知れない。


昨年は他の学生たちが彼らの代わりに
全ての当番をこなしていたため
事なきを得ていたのだが
当時の入居者が20人弱いたから可能なことであった。
(内1人は通訳大学ロシア語学科)




――現在の入居者





3人
(しかも全員日本人)


週二回食事当番
回ってきます(泣)。


それだけで大変なのに
その一回の食事の量が一気に

4倍
になるわけだからたまったモンじゃない。









だれがそんなことを決めたのか?




国際電話で主人に確認を取ったところ、
連絡は受けていたが
詳しい入居条件について詰めようとしたら


「あとから連絡する」




一方的に電話を切られ
それ以降一度も連絡がなかった

と言う。



――主人、






ハメられましたね

(泣)



一番かわいそうなのは受け入れ先のないウクライナ人である。

どうせいつものことで計画性もなく簡単に招待してしまったのだろう。
――で、受け入れることのリスクに後で気づき
慌てて人柱を立てようと
人のいいウリ下宿の主人に話を持ちかけてきたにちがいない。


――ていうか、


その主人すら
今いないってば


その後今日までの3日間
最悪の事態をシュミレーションしながらの眠れぬ日々。


月曜日に電話があって火曜日に到着予定だったのだが
一切の音沙汰なし。
何事もなく終わるかと思いきや水曜日の今朝になって


今から空港に迎えに行ってくるから
昼過ぎにはそちらに連れて行くから。







連れて来なくて
いいです!



主人に電話しても、うろたえるだけで解決しません。

やむなくこれまでに培った人脈を駆使し
代わりの引き受け先を探しまくる我ら日本人留学生(泣)



3級レベルの語学院生の韓国語で
電話交渉という無謀な取り組み


人間追い詰められると実力以上の韓国語が喋れるものなんですね。
――ていうか、非常事態だってことだけは相手にも分かって頂けたようです。


とりあえず打つべき手は全て打った。あとは結果待ち。

私は午後から前学期のクラスメンバーと飲み会があったため後を託して
逃避下宿を後にした。


深夜帰ったとき、下宿の玄関を開けたら

異様な臭いに
迎えられたらどうしよう。

などと友人たちにネタを振りながらの深夜帰宅。










異様なほどの静かさ。

人の気配もない。


翌日になって分かったのだが
無事別の受け入れ先に到着したとのことだった。



――いや、来たら来たで賑やかで楽しいとは思うのだが
管理人不在
彼らの生活の面倒を見る専属スタッフも居ない状況では無理ってことで
ついつい
ネタにさせて頂きました。





ウクライナ学生諸君。よい韓国生活になりますように..(ナムー).