いや、ウチの上司はいい人ですよ 2004/8/20(金)

普段はTシャツ、サンダル履きで通勤。
そのまま裸足で仕事が最近の職場スタイルなのですが
ちょっとした行事のためスーツを着なくてはならなくなりました。

入社挨拶時以来ロッカーで眠っていたスーツに半年振りに袖を通しましたが、
思わず裸足のまま出かけるところに。

慣れないものは着るべきではありませんね。


カタギの仕事に不向きな石橋たたく。です(泣)







先日行われた部署内研修で
職場全体のさまざまな懸案事項を検討しましたが、
その中に職場環境に関する内容もありまして、

各部署間のコミュニケーションが不足

意思疎通がされていない


などの問題点噴出。

――ま、誰もが感じていた内容を今更ながらあえて取り上げてるわけなのだが、
その対策として挙げられたのが







社内啓蒙セミナーを開いて社員同士の親睦を深める。

週に一度、仕事抜きの集まりを持つ。

スポーツ大会を開く...









――はぁ.....
そういうことじゃねぇだろうに...





韓国は職場でもプライベートでの付き合いに重点を置くようです。


友人によると就職しても上司が気に入らないと
平気で中途退職する人の比率が非常に多いと聞きます


兵役によって就職年齢が日本より高いため
中途採用に対して門戸が広いということでしょうが
それだけ職場に必要以上の人間的関係を求められるからなのでしょう


部下が上司の目の前で仕事をしていないと
どんなに業績を上げていても怠けていると思われてしまうため
在宅業務とか、フレックスタイム制とかが浸透しにくいとよく聞きます
アフター5(6かな?)の上司との酒の付き合いもオプションですし




お互いを知れば円滑に仕事ができるというのでしょうが
言っちゃえば

職場に個人の人間関係を持ち込む
ってこと。

身内に足を引っ張られて健全な運営ができ内でいる企業の多いのなんの
公私混同もいいところです。




日本人と韓国人の文化の違いと言ってしまったらそれまでですが
根本的に部署間のコミュニケーション不足といったらまず









実務者無視した
企画進行だろうが!


販売責任者無視して
ろくにマーケティング調査もしないで大量の商品作って
全部売れって言われても困ります。

現在抱えているプロジェクトにかかる期間や
割かざるを得ない人材と時間を無視して
いろんな仕事を回されても困ります





韓国には目上の年長者を敬う

儒教思想

気位の高い

両斑文化
が今も残っています


問題はこの
両斑文化。

本来その気ぐらいの高さにみあうだけの中身がある
誇り高き両斑思想。
それが今ではただの

傲慢スタンドプレー

※全員がそうではないが


能力ある人によるスタンドプレーならまだ救いようはあります
だが無能なくせに気位だけが高いという人が上司になったら
手が着けられません。

企画段階において、関連部署の実務担当者を呼んで意見を聞くとか
そういうことが重要じゃなかと?

肝心なこと教えてもらえず、準備もできないまま
いきなりトップダウンで指示が来る。
こんなことばかりされたら

「俺たちは下僕か?」と。






勤労意欲が湧くはず
ありません。

当然ながら部署間の信頼関係も持てません。

プライベートで何人か関連部署に友達がいれば、

「そのうちこんな仕事がそっちに行くよ」

とか、リークはできるでしょうが、


発言権は持てません


現場の意見が無視されることに変わりはないわけですよ。

つまり、いくら社員間交流をプライベートな次元で活性化させても






この人はプライベートでは
いい関係が持てるかもしれないが
仕事では信用できない



ってことになって根本解決には至りませんよ。

たとえ採用されなくとも
とにかく現場に意見を求めてくれたという一点があれば

この人はちゃんと現場の事情を
考えてくれている


――って信頼感が持てて
仕事にも力が出るってモンじゃないですが。






部下の心を如何に掴むかが上司の価値を決めます。









プライベートでなく
仕事上でな



あと、反対に部下の側も
軍隊よろしく

上官の命令には絶対服従

なんて感じで

なんとかみんなで改善しようよ

という意識がなさげなのも問題です

目上の人に侍る韓国の伝統的文化が
かえってこの辺の観点が抜け落とさせているように見えてなりません





踊る第走査線The Movie
の青島刑事の名セリフが思い浮かびます






実務は会議室で
やっているんじゃない。
現場でやっているんだ!










韓国に外資系企業が定着しにくい根底を見た気がしました。