ケーブルテレビで見た映画をつらつらっと……

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■こんな内容とは思わんかった ペギー・スーの結婚
 自分の結婚に疑問をもち始めた主人公が同窓会の席上で卒倒、気が付くとハイスクール時代にタイムスリップ、これまでの経験を参考に恋人選びからやり直すというお話。観ないうちから何かの雑誌の紹介を読んで漫画の小ネタに使ってしまったのだが、実際に観て「こんなんやったんかぁ……」てなカンジでした。
■料理の鉄人でおなじみのテーマソング バックドラフト
 何をやっても中途半端だった主人公と優秀な消防士でありながら、人間関係に不器用な兄の絆を火災現場に向かう消防隊の活躍をベースに描いた名作。個人的に感情移入してしまったのだが、消防一家に育った主人公が幼少期に兄に消防服の着方を直されていたのをラストで新入りに同じように直してやるシーンで胸が熱くなってしまった。
■ブランドン・リーの遺作だっけ? クロウ飛翔伝説
 恋人との結婚式を間近に強姦にいたぶり殺された男が、烏の力を借りて復讐しに蘇る――。ドラッグやタバコを毒と言い、「晴れない朝はない」と希望を残す……復讐の為に蘇っておきながら、暴力が支配する荒れ果てた世界を舞台に、ただの復讐劇では終わらないところというか、なかなか憎いシナリオが結構好きだったりする。
めっちゃ悲惨な舞台に溶け込んだキャラが語るセリフが真に迫る
■アメリカの男気 ラストマン・スタンディング
 西部時代の一匹狼っつーか……アメリカ人は好きなんだろうなぁこういうの。結果も展開もわかりきってる分ブルース・ウィリスになりきって楽しむんだろうなぁ。日本で例えるなら、子連れ狼の尾上一刀ってとこでしょうか。――て、子連れ狼には誰も憧れないか……
――さ、男たちの挽歌でも観ようかな……
■チャイニーズファイター天空伝説 チャイニーズファイター天空伝説
 天魔琴をめぐる武闘界の抗争に巻き込まれ親を殺され幼くして弟と生き別れた姉が天魔琴で復讐を果たす……てゆーか、とにかくこの天魔琴ってのが、弦をはじくと強力な衝撃波を発し、あらゆるものを破壊する究極の兵器で、赤や黄色の爆発がその他大勢を景気よく吹っ飛ばすのなんの。その景気のよさは科学戦隊ダイ○マンを髣髴させる。
さらに武闘派のボスが八音すべての衝撃波を食らうと技を使った直後に全身にダメージが走り自滅するという、北斗神拳ばりの演出などをお得意のワイヤーフレームを使ったアクションで見せてくれるもんだから、ついつい再放送まで見てしまった。
■リドリー・スコットのこだわり ブレードランナー
 上映後にあえて再編集して自分の納得のいくものに仕上げたリドリー・スコット監督がこだわった部分はどこなのか気になって初回上映バージョンとの違いを記憶を頼りに比較しながら観てみた。
ストーリー展開に影響するようにはさほど思えないシーンが加わっているようだった。とにかく「間」と「描写」にこだわってるなというカンジで、映画全体から伝わるリドリー・スコットワールドが更にディープに伝わってくるようだった。
よく分かる違いといえばラストのレイチェルの寿命設定に関する含みかな?
この頃のハリソンフォードって、スターウォーズのハン・ソロ船長しかり、女性の口説き方が強引なキャラだったね。
■モーガン・フリーマンいい味だしてるよね グローリー
 久しぶりに見たけど、胸が絞めつけられる作品。
南北戦争において、黒人奴隷解放のために北軍に志願する黒人たちの不遇な扱いと彼らの指揮官に立てられた白人青年将校の人間ドラマ。南北戦争は誰のための戦いだったのか?奴隷解放を叫びながら黒人兵士を差別する北軍兵士たち。しかし彼らが黒人のために命を落としている事実。人間として扱われるための戦いに身を投じながら、彼らは自分自身に問う。これは自分のための戦いなのだと――
鞭打たれながら睨みつけるその目から流れる涙に……
■悪趣味な企画だけど、アメリカならありそう ゲーム
 何処まで現実で何処までゲームか分からない。翻弄させる展開は夢の中で作られた仮想現実か本当の事実なのかというトータルリコールと少しダブるように思える。もちろんジャンルは違うけど。
トゥルーマンショー?
■燃えろ!日本野鳥の会 グース
 ほのぼのと心温まるお話。
スクランブルまでかけた空港に着陸して、飛行許可の下りてないこの旅を笑って流せるところなんか、アメリカならありえそうなところがイイ。日本じゃ無理だろうなぁ。小渕語録には残るだろうけど。
野生動物との共存って意味で実は深かったりする。人間本位の動物愛護のあり方、ペットって何だろう?自然保護に対する我々の姿勢――愛知県出身の私にとって長良川河口関の建設問題は他人事ではなかった。建設のメリットをなくした今「建設工事は長年の悲願」なんて個人的な執着で無駄な税金を使い、生態系を破壊する。役人って……なんだろうね。
家庭の事情から心に傷を持つ子供が動物を通して心を開いていき、その動物を守るために戦い、家族の絆を強めていく展開……そういえばフリーウィリーも水族館のシャチと少年の話だったっけ。子供は自分の手で守るべき存在と出会ったとき、それを守らんと必死に戦うことで自分という殻を破ることができるのかもしれないなぁ。
――で、撮影のために動員されたグースって全部で何羽?
■あれ、ニコール・キットマンだったんか ピースメーカー
 国際情勢の狭間で翻弄される紛争地帯の人々の叫び――でしょうか
平和ってなんだ?誰にとっての平和か?全ての人が満足できる平和ってあるのか?できるのか?……「つくる」しかないんでしょうねぇ
旧ソ防空設備、領空侵犯した三機の米ヘリに対してロックしたのが二機、発射したミサイルが一発。一機しか撃墜する気なかったのか?
なぜ列車が衝突する直前の衛星写真なんてあったのかな?
■さすがリーサル・ウェポン 身代金
 息子の身代金を誘拐犯にかける懸賞金につかうってのがすごい発想だよね。どういう展開になるかついついのめり込んでしまう。
 航空会社の社長で大金持ち、子供の安否にオロオロしつつもイザというとき人間兵器リーサルウェポンとなって犯人をブチのめす――さすが。
親友とは言え賄賂の事実をFBIが隠してていいのか?
■次元の穴を通りぬけたら、そこは地獄の穴だった… イベント・ホライゾン
 ぱっと見ハイテク映像の進んだ「ブラックホール」みたいな映画かと思っていたが「2010年宇宙の旅」的謎解きと「エイリアン」的閉鎖空間でのサバイバル――で、結局ホラーだった……という内容。
ヘル・レイザーの襲撃
■バスタードの作者もこれ見たんだろうなぁ ヘル・レイザー4
 悪魔を召喚する装置を作ってしまったからくり職人の子孫が先祖の使命を継承して悪魔を封印するために立ち向かう――という話らしい。実は前作を全く見ていないため、本編から推測するしかないのだが、とにかくその完結編のようだ。隔世遺伝のようにして先祖の使命を受け継ぐ子孫が悪魔と熾烈な戦いを繰り返す様はどこかハイランダーを思い出させる。
――けど、不老不死じゃないから、ジョジョの奇妙な冒険と言った方がいいかも