第二話:仲間を求めて・・・


マリアは悩んでいた。本当に悩んでいた。天地神明に誓って悩んでいた。
なぜか、どうしてだ。ばれないようにきちんとマスクも手に入れた。
それなのにどうして悩む必要があるのだろうか・・・
その答えは実に簡単だ。
「一人じゃやっぱり寂しい・・・」
孤独の戦士と言えども戦うときは一人だが、
そうでない時は多くの仲間に囲まれていたほうが面白い。もとい、それっぽい。
マリアにはゼプツェンがいる。しかし、マリアの想像してるのはそういう物ではない。
「緊急事態発生、緊急事態発生。ソラ〜リスギア部隊が現れました。至急シェバットの出動を!っていう方がいいのに・・・・」
確かにそれでもいいが、それじゃあ思いっきりばれてるじゃないか・・・
マスクしてまですることじゃないと思うぞ。
「誰か、口が硬く、私の参謀になってくれる人はいないだろうか・・・」
はじめの勢いはよかったものの、そうなると先は長い。
「仕方がない、暇そうでノリのいい人探してこよ」
そうしてマリアは仲間を求めてシェバ〜トの首都、アウラ・エーベイルに向かった。

とは言うもののそういった娯楽のようなことに本気でやろうと言う人はいるのだろうか。
「いるかな・・・・・・いた!奴らの中には面白がって仲間になってくれる者がいるに違いない」
マリアはもう、それは人とは思えぬ速さで人々の横を駈け抜けていく。
「ここだ」
ひとつの扉の前で立ち止まる。
あの速さで息を切らさずにくるのもマリアぐらいのものだろう。
そしてマリアは扉を開ける。
扉の向こうにいたものは全身毛で覆われた小さい生き物であった。
ちなみに色はピンクと白・・・
古代の生物の生き残り、ドテスカ・チュチュポリンといい、通称チュチュ。
知能レベル・・・天文学的に低い。
そんなのに頼んでいいのか?マリアよ・・・
「ねえチュチュ(一号)。ちょっと話があるんだけど。ちょっといいかな」
「いやでちチュ」
即答・・・
マリアのこめかみに青筋が浮かんでいる。一回断られたぐらいでこんなになるなんて、結構短気のようだ。
「それじゃあチュチュ(2号)。時間ある?」
「ないでチュ」
また即答。
「今度はチュチュ(3号)。時間頂戴」
「願い下げでチュ」
バキィィ!
チュチュ(3号)の頬にマリアの必殺技、『デッドスクランブル・オブ・マリア』が炸裂!!
そのまま動くことのなくなったチュチュ(3号)を引きずってその部屋をマリアは出た。
アウラ・エーベイルの隅に連れて行かれたチュチュはマリアの『活殺激流絞め』で息を吹き返す。
「目が覚めたようね。私の言う条件を飲んでもらうわよ」
なぜか上手に出てたりする。こういう時気合で開いてを陥れるのは重要だ。
「わ、わかったでチュ。で、何をチュればいいでチュか?」
こうなったらもうマリアのものだ。
「よ〜し、それでいいのよ。詳しいことは後で説明するわ。それまで自由にしていてもいいわよ」
何とも悪役のセリフのような気もしないこともないような・・・
まだ一人。ぜんぜん足りない・・・
そうしてマリアはまた仲間を求めて歩き出した。
「今度は王宮行ってみよう。もしかしたらワイズマンが仲間になってくれるかもしれない」

場所変わってアウラ・エーベイル・・・
さっき脅迫されたチュチュ(3号)はぽつぽつ歩いている。
「一体なんだったんでチョうか、マリアしゃんは・・・」
いつのまにか壮大なプロジェクトに巻き込まれてることに気がついてない。
気がつく方が凄いと思うが・・・
キィ・・・チュチュ(3号)はもといた場所に戻った。
「なにしてたでチュか?」「よく無事だったでチュね」「本物?」
などなどいろんなことを言われている。
よっぽど危険視されてるみたいである。マリアよ・・・

「え、本当!?」
『コクン』
ワイズマンは二言返事でおっけ〜を出す。
「ワイズマンがいてくれたら百人力。恩に着るわ」
『もともとはやし立てたのは私だからな』と表現しているみたいだ。
「なんでしゃべらないの?」
『かっこいい男はミステリアスなのさ』と表現している。
自分でいうか?普通・・・でもだれか言ってくれる人はいるかどうか知らないが・・・
「後もう二、三人必要ね」
さすがに正義の組合が三人で活動するのは情けない。
『私に任せろ。そのくらい連れてきてやる』と表現している。
「ありがたい。それじゃあ、よろしくね」
どうでもいいが、よくワイズマンの表現していることがわかるな・・・
それから一時間後、見事にワイズマンが三人のメンバーを連れてきた。
「よ〜し、自己紹介は次にして、まずは隊の名前ね。マリアとその他の生物でいい?」
「いいわけあるか!まともなの考えてくれよ」

何にしよう・・・
よし、次までに考えておこう。
とにかくメンバーが六人になったところで今日はめでたく終了!