Windows Media Player 7用 歌詞表示視覚効果プラグイン [SWEETY(スウィーティ) V2.3.1] 取扱説明書 =============================================================================== SWEETY(VizSweety.dll) は、Windows Media Player 7 の視覚効果プラグインで、再生し ている曲の歌詞を表示します。 当説明書は以下のように構成されています。 1.機能説明 1-1.SWEETYの特徴と全般的な機能紹介 1-2.各種モードの機能説明 2.インストール 3.アンインストール 4.使用方法 4-1.表示モード切替 4-2.プロパティ設定 4-3.挙動についての補足 5.歌詞ファイル 5-1.歌詞ファイル名 5-2.タイムタグ付き歌詞 5-3.カラオケタグ付き歌詞 5-4.タイムタグの補正 5-5.@タグ 6.その他 6-1.著作権など 6-2.免責 6-3.ヒント 6-4.注意事項 6-5.サポート 6-6.バージョンアップ情報 ------------------------------------------------------------------------------- 【1.機能説明】 SWEETYは、Windows メディアプレイヤー Ver7 の視覚効果の表示で、再生中の曲の歌 詞を表示します。 歌詞の表示は、「センタリング」・「左寄せ」・「一行表示」・「カラオケ」の4つ の表示モードがあります。 1-1.SWEETYの特徴と全般的な機能紹介 SWEETYは、[00:00]形式のタイムタグ、[00:00:00]形式の拡張タイムタグ、及び行中 に複数のタグのあるカラオケタグ、に対応しています。 後で詳しく説明しますが、タイムタグ付き歌詞・カラオケタグ付き歌詞は自動で識 別し、最適なタグの補正も行います。 またカラオケタグ付き歌詞でなくてもカラオケ表示を行うことも可能です。 なお、歌詞ファイルは再生中のサウンドファイルと同じ場所に格納しておくことが 一般的ですが、SWEETYではサウンドファイルの格納先が取得できないため、歌詞 ファイルの格納先を必ず指定しなければなりません。 曲に対応する歌詞ファイルは、通常曲ファイル名と同じ名前(拡張子は別)が用い られますが、基本的にSWEETYでは曲名(曲のタイトル)と同じでなければなりませ ん。 しかし、既存の歌詞ファイルをそのまま使用できるように、SWEETYでは歌詞ファイ ルの検索を強化してあり、またさらに類似するファイルの検索も行えるようになっ ています。 SWEETYでは、歌詞表示に使用するフォントを自由に選択することが可能ですが、 フォントのサイズを指定できません(する必要はありません)。全ての表示モード においてフォントのサイズは表示画面のサイズに従って自動調整されます。 1-2.各種モードの機能説明 以下、4つの表示モードについてその機能を説明します。 1-2-1.センタリング表示 センタリング表示は、歌詞の各行が画面水平方向の中央になるように位置を調整 した上で、歌詞全体を一度に表示します。(ただし高さが足り無い場合は下が カットされます。) タイムタグが付いている場合、再生行が中央に来るように自動的に曲の再生に合 わせてスクロール表示します。 フォントのサイズは、歌詞の各行の中で最大の幅を持つものが画面からはみ出な い最大のサイズとなります。ただし、このサイズが最小サイズより下回る場合、 歌詞の左右の端が画面からはみ出ることになります。 なお、カラオケタグ付き歌詞の場合、再生行がカラオケ表示となります。 1-2-2.左寄せ表示 左寄せ表示は、歌詞の各行の始まりが画面左端に揃うように位置を調整した上 で、歌詞全体を一度に表示します。(ただし高さが足り無い場合は下がカットさ れます。) タイムタグが付いている場合、再生行が中央に来るように自動的に曲の再生に合 わせてスクロール表示します。 フォントのサイズは、歌詞の各行の中で最大の幅を持つものが画面からはみ出な い最大のサイズとなります。ただし、このサイズが最小サイズより下回る場合、 歌詞の右端が画面からはみ出ることになります。 なお、カラオケタグ付き歌詞の場合、再生行がカラオケ表示となります。 1-2-3.一行表示 一行表示は、タイムタグが付いている歌詞の場合のみ有効で、再生中の一行のみ が画面の中央に表示されます。 カラオケタグ付き歌詞の場合でもカラオケ表示にはせず、必ず一行全てが一度に アクティブ表示されます。 フォントのサイズは、再生行が画面からはみ出ない最大のサイズとなります。 このサイズが最小サイズより下回る場合、行が途中で折り返されて見た目二行以 上の表示となります。 一行表示は、他のモードと異なり行ごとにフォントのサイズが変更されることに なります。 1-2-4.カラオケ表示 カラオケ表示は、タイムタグが付いている歌詞の場合のみ有効(通常はカラオケ タグが付いている歌詞を表示させるモードです)で、基本的に再生中の一行のみ が画面の下方に表示されます。(次行に移る少し前に次行も表示されるので、二 行表示とも言えます。) 一行表示と異なり一度に再生行がアクティブになるのではなく、曲の再生に合わ せて順次歌詞がアクティブ表示されます。 カラオケタグ付き歌詞でない場合でもカラオケ表示されますが、この場合行の最 後に次行のタイムタグが付いていると解釈されて、アクティブ表示されます。 フォントのサイズは、「カラオケ表示行数」で設定された行数を確保できる最大 のサイズとなります。よって、各歌詞でフォントのサイズが変わることはありま せんが、行が横幅を超えてしまう場合、行が分割されて表示されます。 なお、「カラオケ表示行数」で設定された行数にした場合のサイズが最小サイズ より下回る場合、設定された行数は無視され最小サイズに調整されます。 ------------------------------------------------------------------------------- 【2.インストール】 既にV2.0以上をご使用の場合、VizSweety.dllを上書きすればインストールは終了で す。この場合、以下は読み飛ばしてください。 VizSweety.dllを適当なフォルダに格納します。 メディアプレイヤーのインストールフォルダ (?:\Program Files\Windows Media Player)のVisualizationsに置いておくのが好ま しいですが何処でも構いません。 メディアプレイヤーを起動し、「ツール・オプション」を選択しオプションダイアロ グを表示します。 「視覚エフェクト」ページの「追加」で、VizSweety.dllを選択します。 追加されると、メインメニューの「表示」・「視覚エフェクト」に、「歌詞表示」が 追加されます。 ※もしV2.0以前のバージョンを使用されている場合は、一度前バージョンをアンイン ストールしてからインストールしてください。 ------------------------------------------------------------------------------- 【3.アンインストール】 メディアプレイヤーを起動し、「ツール・オプション」を選択しオプションダイアロ グを表示します。 「視覚エフェクト」ページで「歌詞表示」を選択し「削除」ボタンを押します。 ------------------------------------------------------------------------------- 【4.使用方法】 4-1.表示モード切替 歌詞を表示させるには、メディアプレイヤーのメニュー「表示」・「視覚エフェク ト」から、「歌詞表示」を選択します。 歌詞表示メニューのサブメニューに、センタリングなどの4つがありますので、望 みのモードを選択します。 なお、初めて使用される場合は必ず「歌詞ファイルの格納先」を設定する必要があ るため、次の[4-2.プロパティ設定]を参照して設定を行ってください。 4-2.プロパティ設定 SWEETYでは、フォントや色などをお好みに応じて変更することが出来ます。 メディアプレイヤーのメニュー「ツール」・「オプション」を選択しオプションダ イアログを表示します。 「視覚エフェクト」ページで「歌詞表示」を選択し「プロパティ」ボタンを押しま す。 以下に、それぞれの設定項目を説明します。 [ファイル]ページ §歌詞ファイルの格納先 歌詞ファイルが格納されているフォルダを入力します。 §サブフォルダも検索 チェックすると、「歌詞ファイルの格納先」で指定したフォルダ以下のフォル ダでも歌詞ファイルを検索するようになります。 §類似検索を行う チェックすると、歌詞ファイルの検索で類似検索を行うようになります。 処理に若干時間が掛かりますが、既存の歌詞ファイルを使用する場合などには 有効です。 なお、類似検索を行わなくても、下線やスペース等の違いは吸収されて、及び ファイル名の先頭が(xxx)の場合括弧の部分が取り除かれて検索されるの で、曲名と全く同じファイル名にさせておく必要はありません。 [フォント/色]ページ §フォント名 歌詞表示に使用するフォントを選択します。 なお、フォントサイズは表示画面の大きさによって自動調整されます。 §スタイル 歌詞表示に使用するフォントのスタイルを選択します。 §アクティブ色 歌詞にタイムタグが付いている場合、アクティブな歌詞を表示するときに使用 するフォントの色を選択します。 §アクティブ行色 歌詞にタイムタグが付いている場合、アクティブな行のまだ到達していない歌 詞を表示するときに使用するフォントの色を選択します。 なお、この設定は「センタリング」と「左寄せ」のみで使用されます。カラオ ケ表示モードではアクティブ色と非アクティブ色が使用されます。 §アクティブ飾り色 「文字効果」で「通常」以外を選択した場合に文字飾りのために使用される色 を選択します。 なお、文字の飾りはアクティブな歌詞にだけ適用されます。 §アクティブ行背景色 センタリング、及び左寄せ表示で、アクティブな歌詞の背景に使用する色を選 択します。 背景イメージを表示している場合、背景色と同じ色であればアクティブ行背景 は描画されなくなり、イメージを透過表示できます。 §非アクティブ色 アクティブでない歌詞を表示するときに使用するフォントの色を選択します。 §背景色 歌詞表示を行う背景の色を選択します。 §文字飾り アクティブ表示を行うときに使用する文字の飾りを選択します。 数種類有りますが、これらは実際に使用してみて確認してください。 なお、「縁取り」の飾りにはそれなりのマシンパワーが要求されます。アク ティブ行の表示が遅れるようなときは、「縁取り」の飾りは使用しないことが 賢明です。 §最小サイズ フォントサイズの自動調整で、「このサイズより小さくさせない」という制限 値です。 6 から 30 ポイントまでの範囲で指定します。デフォルトは6です。 §配色 上記[フォント/色]ページで設定した配色を下で説明するように保存した場合、 その配色を選択できるようになります。 配色を選択すると、複数の設定項目の変更をまとめて行うことが出来ます。 §保存 現在設定している配色を名前を付けて保存します。 既に同じ名前がある場合、設定が置換されます。 §削除 選択している配色を削除します。 [背景]ページ §背景イメージ 歌詞表示の背景に使用するイメージファイル名を入力します。 ここで指定していても歌詞ファイルに@BgFileが設定されている場合、@BgFile が優先されます。 また、ファイル名の指定にはワイルドカード指定、及び@タグ置換が行えます。 詳細は、[4.3.5 背景イメージの設定について]を参照してください。 なお、相対パスで指定した場合、@BgFolder、又は「背景イメージフォルダ」の フォルダが使用されます。 §背景イメージフォルダ 歌詞表示の背景に使用するイメージファイルの格納先を入力します。 歌詞ファイルに@BgFolderが設定されていない場合に使用されます。 §描画モード 背景イメージの表示方法を選択します。 ・比率固定伸縮 画像の縦横の比率を変えずに画像全体が表示されるように伸縮。 ・全画面伸縮 画像を表示画面いっぱいに伸縮。 ・ズーム 画像の縦横の比率は変えずに表示画面に余白が出来ないように伸縮。 ・オリジナルサイズ(中央、左上、右上、左下、右下) 画像のサイズはそのままで、指定した位置に表示。 ・オリジナルサイズ(タイル) 画像のサイズはそのままで、左上からタイル表示。 §背景になじませる チェックすると、背景イメージを背景色になじむように表示します。 具体的には、背景色が黒の場合暗く、背景色が白の場合白っぽくイメージが表 示されます。 デフォルトでONです。 §なじませる度合い 背景イメージを背景色になじませる度合いです。 1-9までの範囲で指定します。デフォルトは5です。 §背景イメージの表示を禁止する チェックすると、「背景イメージ」での設定や@BgFileでの設定があっても背景 イメージを一切表示しなくなります。 [タイムタグ]ページ §行末タグの調整 チェックすると、カラオケタグで行末のタグが次行の先頭タグより大きい場 合、次行の先頭タグと同じ値に補正します。 詳しくは、「5-4.タイムタグの補正」を参照してください。 なお、この指定は@AmendTagで指定可能で、@AmendTagが指定されている場合、 @AmendTagが優先されます。 §時間の調整 指定されたミリ秒ほどタイムタグを調整します。 負値の場合、歌詞ファイル内のタイムタグの時間が指定ミリ秒マイナスされ、 正値の場合、歌詞ファイル内のタイムタグの時間が指定ミリ秒プラスされま す。 要するに、@Offsetタグを使用した場合と同じ効果になります。なお、歌詞に @Offsetが設定されている場合、ここでの設定は無視されます。 [その他]ページ §CPU負荷軽減 チェックすると、CPU負荷が若干軽減されます。副作用として早い間隔で変化す るようなタイムタグ付き歌詞の表示の時、アクティブ表示が若干遅れる可能性 があります。(カラオケ表示を行う場合は使用されないことをお勧めします) CPUパワーが不足しているマシンでは負荷軽減をすると一行表示時のフェードア ウトが滑らかにならない可能性があります。 また、使用するスキンによって負荷が変化しますので、その辺も考慮されると 良いかと思います。 §フェード効果を使用する チェックすると、一行表示モードのとき歌詞の表示にフェード効果が施される ようになります。 ただし、背景イメージを表示しているときはフェード効果は施しません。 デフォルトでONです。 なお、「次行が空白の場合のみ」をチェックすると、次の行が空白の場合のみ フェード効果を施すようになります。 §行間 センタリング・左寄せ表示での行の間隔を選択します。 「そのまま」は、デフォルトの表示です。 「アクティブ行を拡大」は、アクティブ行のみ文字飾り分の幅を付加します。 「全てを均等に拡大」は、全ての行に文字飾り分の幅を付加します。 ほとんどの場合、「そのまま」の設定で構わないと思われますが、文字飾りで 「縁取り」を行った場合、アクティブ行の高さは本来の高さを超えてしまいま す。(縁取りの幅がはみ出る) このとき、アクティブ背景色は行の高さより下回ることになり、アクティブ背 景色の描画が不自然になってしまいます。 このようなことを回避したい場合、もしくは単純に行間を広げたい場合に、 「そのまま」以外を選択します。 ※「縁取り」を行う場合、アクティブ背景色を透過させることが一番効果的か も知れません。なぜなら、行全体が一度に縁取りされるため、アクティブ背 景色を表示させなくてもアクティブ行が一目瞭然だからです。 §カラオケ表示行数 カラオケ表示モードでの一度に表示できる最大行数を設定します。 カラオケ表示では、この行数分が確保できる最大の大きさのフォントサイズで 歌詞が表示されます。 ただし、設定された行数のサイズにしたとき、最小サイズを下回る場合は設定 は無視され最小サイズで表示されます。 §タグの付いていない行は表示しない チェックすると、センタリングよ左寄せ表示でタグの付いていない行を表示し なくなります。 なお、この場合カラオケタグ付でなく行頭に複数タグのある行は、展開されて 表示されます。 §作成した色の配色をランダムに使用する チェックすると、[フォント/色]ページで保存した配色をランダムで使用する ようになります。 なお、これらの設定は[OK]ボタンを押しても即反映される事はありません。 設定を反映させるには、メディアプレイヤーを再起動するか、又は視覚エフェクト を一旦変更させます。 4-3.挙動についての補足 4-3-1.歌詞ファイルの読み込み 歌詞ファイルは、曲が再生される時、及び曲の再生中にSWEETY以外の視覚エフェ クトから移ってきた時に読み込まれます。(一度読み込むと再生を停止して再度 再生しても読み込みなおしません。読み込みなおす場合は、SWEETY以外の視覚効 果に一旦変更するか、一旦他の曲を再生する必要があります。) 再生中の曲のファイル名が取得できないために曲名からファイルを検索すること もあり、読み込みには多少の時間が掛かります。また、背景イメージを表示する ようにしている場合、イメージも読み込みますのでその分さらに時間が掛かるこ ととなります。(ただし、イメージは設定を変更しない限り最初の一回だけ読み 込まれることになるので、以降の曲の変更時は読み込みが多少軽くなります。 @BgFileで指定されている場合は、毎回読み込まれます。) よって、ファイルアクセスの遅いマシンで使用する場合、歌詞の表示が曲の再生 開始よりも数秒遅れることも有ります。 類似検索を使用しない、及び背景イメージを表示しないようにする以外、絶対的 な対処方法はありませんがご了承ください。 4-3-2.CPU負荷 メディアプレイヤーの仕様上、表示画面サイズを大きくするとそれに伴いCPU負荷 も増加します。 大きいサイズで表示したほうが好ましいことが多いとは思いますが、もしご使用 のマシンで負荷が高すぎる場合や歌詞表示が追いつかない場合等の時は、画面サ イズを小さくしてご使用ください。 なお、スキンによってCPU負荷も変化しますので、CPU負荷が高い場合スキンを変 更してみるもの良いかもしれません。 4-3-3.カラオケ表示 SWEETYのカラオケ表示は、一行はなるべく一度に表示しようとします。 よって、画面のサイズの都合上一行が複数に分割されて表示される場合、一度に 見た目二行以上が表示されることになります。 なお、分割された行の表示はなるべく違和感の無いような表示を行っています が、行の記述のされ方や画面のサイズによっては見苦しい場合があるかもしれま せん。自動で最適な表示の方法を求めるのは極めて困難なためご了承ください。 また、カラオケ表示モードでの表示は次の様な動作を取ります。 ・アクティブ行の表示終了 SWEETYでは、アクティブ行の表示が終了(その行の最後のタグに到達)したか らといってすぐには非表示にはしません。 次の行が表示されているようなら、「一瞬」そうでないなら「二呼吸くらい」 間を取ってから非表示になります。 ・空行の扱い 空行を表示する時間になった場合、アクティブ表示中(ワイプ表示中)で無い 全ての表示をクリアします。 また、空行が来るとその次は出来る限り初期表示位置(下から二段目)から表 示を行おうとします。これを利用すると、ある程度意図的に表示を制御するこ とが可能です。 ・行の分割 行が分割される場合、なるべく空白(半角/全角)で行おうとします。 もし、空白の部分で分割できない場合、半角の記号(,や/など数個)で分割を 試みますが、それでもダメな場合画面サイズに合わせて無理矢理分割します。 このとき、禁則処理は一切行いません。 4-3-4.再生経過時間の獲得 メディアプレイヤーの仕様上、再生の経過時間の獲得がスキン毎に異なります。 このため、短時間でタグが変化するような場合(特にカラオケタグ付き歌詞の場 合)、スキンによっては表示がぎこちなくなる事があります。 パワー不足なマシンではさらに処理回数が減ることになり、カラオケ表示がお粗 末なものになってしまうと思われますが、ご了承ください。 4.3.5.背景イメージの設定について 背景イメージの設定(プロパティ設定ダイアログ、及び@BgFile)では、ワイルド カード指定、及び@タグ置換が使用できます。 ワイルドカード(*,?)を使用することにより、ランダムに背景イメージを表示さ せることが出来ます。 (例) C:\Image\フォルダ内のビットマップ、又はJPEGのどれかに適合させる場合 C:\Image\* 拡張子を付けて C:\Image\*.* としても同じです。C:\Image\*.bmpとすればビッ トマップに限定できます。 上記のように拡張子が省略された場合、取り扱えるファイル(現時点ではビット マップとJPEG)全てと言う意味になります。 なお、拡張子を.*としても省略した場合と同様に取り扱えるファイルのみに限定 されます。 また、[省略], .*, .bmp, .jpg, .jpeg (大/小文字の区別は無い)以外の拡張 子が指定された場合、その指定は無視されます。 @タグの置換とは、歌詞ファイルに記述してある、@Airtist, @Title, @Albumの設 定値に置換するというもので、背景イメージファイル名に %@Airtist% という文 字列があった場合、その文字列が@Airtistの設定値に置換されてイメージファイ ルが検索されます。 (例)「@Airtist=IT雑技団」の場合 %@Airtist%.jpg と設定していると IT雑技団.jpgファイルが検索されます。 また、@タグではありませんが%Title%とすると曲名に、%Lyrics%とすると歌詞 ファイルのパスと拡張子を除いた部分に置換されます。 [置換できる文字列一覧](大/小文字の区別は無い) %@airtist% @Airtisの設定値に置換 %@title% @Titleの設定値に置換 %@album% @Albumの設定値に置換 %title% 再生中の曲名に置換 %lyrics% 歌詞ファイル名に置換 なお、%そのものを表す場合は%を2個続けて記述します。 さらに、背景イメージファイル名はセミコロン(;)で区切って複数記述すること が可能です。検索は先頭から順に行われます。 なお、セミコロンの両端にスペースを加えてはいけません。もし、スペースを加 えた場合、そのスペースもファイル名の一部として取り扱われます。 (例) C:\Image\%TITLE%;* この場合、まずC:\Image\内の%TITLE%(TITLEは曲名に置換される)という名前の ビットマップ、又はJPEGが検索されます。もし検索できなかった場合、背景イ メージフォルダで設定されているフォルダ内のイメージファイルからランダムに 検索します。 なお、最初のC:\Image\%TITLE%でファイルが複数検索できた場合、その中からラ ンダムに選択されます。 以下に設定例を記しますので、参考にしてください。 BgFileは、@BgFile、又はダイアログでの背景イメージファイルの設定を、 BgFolderは、@BgFolder、又はダイアログでの背景イメージフォルダの設定を意味 します。 (A) C:\Imageフォルダ内のイメージをランダムに選択 BgFile :* BgFolder:C:\Image\ (A') (A)と同じ意味の別設定 BgFile :C:\Image\* BgFolder:[何でも良い] (B) C:\Image\%@Airtist%フォルダ内の%@Title%.jpgイメージを選択 BgFile :%@Airtist%\%@Title%.jpg BgFolder:C:\Image\ (B') (B)と同じ意味の別設定 BgFile :C:\Image\%@Airtist%\%@Title%.jpg BgFolder:[何でも良い] (C) C:\Image\フォルダ内の%Title%.jpg、無ければC:\Image\Default.bmp BgFile :%Title%.jpg;Default.bmp BgFolder:C:\Image\ (D) C:\Image\フォルダ内のBkGndから始まるイメージファイルをランダムに選択 BgFile :BkGnd* BgFolder:C:\Image\ ※ファイルが複数検索できてランダム表示になった場合、視覚効果を変更 (SWEETYの表示モードを変更するだけでも)する度に背景イメージがランダム に切り替わります(ランダムなので切り替わらないこともありますが)。 ファイルアクセスの遅いマシンでは、切り替えに時間が掛かりますので、なる べく複数検索されるような設定はされないことが賢明です。 ------------------------------------------------------------------------------- 【5.歌詞ファイル】 5-1.歌詞ファイル名 再生中の曲に対応する歌詞ファイルは、「曲のタイトル.xxx」が検索されます。 ファイル名拡張子は、[.txt],[.lrc],[.kra]のいずれかで、優先度は [.kra] > [.lrc] > [.txt] となります。ただし、サブフォルダ検索時に上位フォル ダで適合するファイルが見つかった場合、サブフォルダの検索は行わないので [.txt]が[.kra]よりも優先されることがあります。 なお、一般的に歌詞ファイルは「サウンドファイル名.xxx」の形式が多いと思われ ますので、既存の歌詞ファイルをそのまま使用出来るようにSWEETYでは類似検索を 行うことが出来ます。 (例) 曲名が「アイーン」の場合、 「アイーン.txt」 「XXXXアイーンXXX.txt」 「アイーン.txt」 等が検索できます。 「曲名.xxx」が最も高い優先度を持ちます。 ファイル名の先頭に括弧で括られた文字列(xxx)がある場合、これは自動的に無視 され括弧以降のファイル名を曲名として扱います。 また、下線(_)や空白も無視されて検索されます。 ※サブフォルダ検索で類似検索を行うと、上位フォルダでなんらかのファイルに適 合してしまう恐れがあるため、本来適合して欲しいサブフォルダを検索しないこ とが発生しやすくなります。このため、なるべく一つのフォルダに歌詞ファイル を格納しておくことが好ましいといえます。 5-2.タイムタグ付き歌詞 タイムタグ付き歌詞とは、行頭にのみ[00:00]形式のタイムタグ、又は[00:00:00]形 式の拡張タイムタグが付いているもののことを言います。 基本的に、タグの時間を経過するとその行をアクティブ表示します。 行頭にタイムタグが連続している場合、その行がそれぞれのタグの時間でアクティ ブになることとして解釈します。(サビの部分の繰り返しなどで使用されます。) タグが連続していなくて行中に複数ある場合、カラオケタグとして解釈します。 なお、カラオケタグ付き歌詞で無い限り、歌詞の表示順はファイルに記述されてい る通りになります。 5-3.カラオケタグ付き歌詞 タイムタグ付き歌詞の内、タイムタグが行頭で連続している場合を除き行中に複数 出現する場合、カラオケタグ付き歌詞として解釈します。 カラオケタグ付き歌詞の場合、一行表示モード以外ではアクティブな歌詞をワイプ 表示します。 カラオケタグ付き歌詞は行の先頭のタグが行送り用の時間に使用されます。した がって、行内に次行の先頭タグより大きな値を持つタグがあったとしても、次行の 表示時間になった時は、アクティブな行は次に移ります。 (カラオケ表示モードの場合、重なっている部分が同時にワイプ表示できます。) また、カラオケタグ付き歌詞の場合は、「センタリング」・「左寄せ」表示で表示 順序が必ずタイムタグの時間順になります。 ※カラオケタグの付け方について カラオケの場合、唄い始める少し前に前もって歌詞が表示されたほうが好ましい ことが多いと思います。実際、お店にあるカラオケなどではそうなっています。 SWEETYでは、「カラオケ表示」モードに限り自動的にこのような表示を行います が、「センタリング」・「左寄せ」ではこのようなことは行いません。 よって、「センタリング」・「左寄せ」でこのようなことを行いたい場合はタグ を次のように設定します。 [00:10:00][00:11:00]XXXXXXXXX...[00:15:00] 要するに、行頭にタグを2つ連続して記述します。 この場合、10秒の時点でその行がアクティブになり、11秒からワイプが始ま ります。 一つ前の行の終わりをずっと待っておくよりも、前の行の歌詞が終わったらさっ さと次の行に移って唄い出しを待っておくほうが良いと思います。さらに、自動 的にこのようなことを行う場合、タグ作成者の思惑と異なることが発生する可能 性が有りますが、タグに記述されている場合はそれはタグ作成者の意思であると いうことになり、思惑と異なる動作(特にソフトウェアの違いによる)を行う可 能性を低く出来ます。 この記述が全ての歌詞表示ソフトウェアで上記の通りに動作するかは分かりませ んが、SWEETY開発者一同はこのような記述・動作が一般的になることを切望しま す。 5-4.タイムタグの補正 SWEETYでは、次の様な場合タイムタグを補正します。 (1)タイムタグの逆転 カラオケタグの場合、行中のタグは先頭から順番に大きくなっていなければなり ません。 もし行中のタグの時間が一つ前のタグの時間よりも小さい場合、そのタグは無視 されます。 (2)行頭にタイムタグ無し 行の先頭にタイムタグが無くて行中にタグがある場合、行中の始めに現れるタグ を先頭に補完します。 なお、補完した結果行中にタグが2つになったとしても、もともと行中には一つ しかタグが無かったわけですので、それはカラオケタグとは認識しません。 (3)行末にタイムタグ無し カラオケタグで行末にタグが無い場合、次の行の先頭のタグを補完します。 もし次の行が無い場合、行内の最後のタグと同じ値で補完します。 (4)行末のタイムタグの逆転 カラオケタグで行末のタグが次行の先頭タグより大きい場合、次行の先頭タグと 同じ値に補正します。 なお、この補正はオプション設定、もしくはSWEETYで追加した@AmendTagで切り 替えられます。デフォルトはONです。 これは、タグの入力ミスではなく行末の部分と次行の行頭の部分が実際に重なり 合っている場合、勝手に補正しないほうが良いことがあるためこのようにしてい ます。 5-5.@タグ SWEETYでは、次の@タグに対応しています。 (1)@Offset 記述されているタイムタグの時間を、指定ミリ秒補正します。 例えば、曲のほうが1秒早い場合 @Offset=-1000 とします。 (2)@BgFile 指定されているファイルを背景イメージとして表示します。 扱えるイメージは、ビットマップとJPEGです。 絶対パス/相対パスのどちらで指定しても構いません。 なお、ファイル名の指定にはワイルドカードや@タグ置換が使用できます。詳細 は、[4.3.5 背景イメージの設定について]を参照してください。 (3)@BgFolder 背景イメージファイルの格納先フォルダ。 @BgFileが相対パスの場合に使用されます。 (4)@AmendTag SWEETYで追加したタグで、カラオケタグでの行末タイムタグ逆転の修正を行うか どうかを指定します。 1, ON, TRUE, YES, ENABLE のどれか(大/小文字区別無し)を指定した場合、行 末タイムタグの逆転を修正します。 0, OFF, FALSE, NO, DISABLE のどれか(大/小文字区別無し)を指定した場合、 行末タイムタグの逆転は修正しません。 認識できる文字以外を指定した場合は、@AmendTagは無視されます。この場合、 SWEETYのプロパティ設定が使用されることとなります。 (5)@Airtist など @Airtist, @Title, @Albumは、背景イメージファイル名の設定で、ファイル名置 換に使用されます。 詳細は、[4.3.5 背景イメージの設定について]を参照してください。 (6)以外 SWEETYで認識しないタグが有っても構いません。 なお、@で始まる行は一切表示されません。 ------------------------------------------------------------------------------- 【6.その他】 6-1.著作権など SWEETYの著作権は「IT雑技団」が所有します。 当プラグインはフリーウェアです。 再配布、ページ・ファイルへのリンクなどは自由です。(事後報告していただける と幸いです) 6-2.免責 当プラグインを使用しての障害に関しては一切責任を持ちませんので、予めご了承 の上ご使用ください。 6-3.ヒント SWEETYを使用する上でのヒントを幾つか記します。 (1)曲のタイトルを変更する SWEETYは歌詞ファイルを曲名から検索しますが、どうしてもうまく検索できない 曲の場合、メディアプレイヤーの曲名を変更するのが手っ取り早いです。 メディアプレイヤーのプレイリストを開き、右クリックメニューから「編集」を 選択すると、その曲のタイトルを変更できます。 この変更はメディアプレイヤー上だけなのでサウンドファイルには影響ありませ ん。 また、右クリックメニューから「プロパティ」を選択するとその曲のプロパティ ダイアログが表示されます。ここにファイル名も記載されているので、ここから ファイル名をコピーして曲名にペーストすれば、ファイル名そのままの曲名をつ けることが出来ます。 (2)画面のリサイズ メディアプレイヤーをリサイズするとSWEETYの表示も自動的に更新されますが、 リサイズ処理は描画の内容によっては多少負荷が掛かります。 よって、スムーズ(より早く)にリサイズしたい場合は、再生を一時停止するこ とをお勧めします。ハイパワーマシンの場合ほとんど関係有りませんが、パワー 不足のマシンでは効果大です。 (3)再生の早送り/巻き戻しの不具合 再生の早送り、及び巻き戻しを行うと経過時間が狂うことがあります。 これは、メディアプレイヤーの不具合と思われ、SWEETYでは対処できません。 なるべく早送り、及び巻き戻しを行わないことをお勧めします。 6-4.注意事項 曲名しか判断するものが無いため、違う曲の歌詞が表示される可能性も有ります。 スキンによっては相性が悪いものがあるかもしれません。 フルスクリーンモードには現在対応していません。 V2.0以前のバージョンの設定情報と互換性がないため、設定は一からし直す必要が あります。 6-5.サポート 不具合報告、要望、ご感想などはホームページの掲示板 http://yy.ziyu.net/yy/illusion.html か、またはメール magician@it-zatsugi.club.ne.jp まで。 最新バージョンは、 http://sakai.cool.ne.jp/it_zatsugi/performance/sweety/ にあります。 6-6.バージョンアップ情報 2.3.0 -> 2.3.1 ・スキンによってはCPU負荷が増大していたことへ対応した。(パフォーマンスが良 くなった。) 2.2.3 -> 2.3.0 ・背景イメージの描画方法を増やした。 ・カラオケ表示でのワイプ動作の滑らかさを若干アップ。 2.2.2 -> 2.2.3 ・配色のランダム表示を行っている時、「カラオケ」での表示が正しく処理されな いことがあるのを修正。 2.2.1 -> 2.2.2 ・「一行表示」・「カラオケ」での行を分割する方法を強化した。 ・「一行表示」で行が分割された場合、分割後の行でフォントサイズを調整するよ うにした。 2.2.0 -> 2.2.1 ・「カラオケ」表示での行が分割された場合の表示方法を微調整。 ・内部処理変更。 2.1.0 -> 2.2.0 ・背景イメージの設定を拡張。 ・タグの無い行の非表示機能追加。 ・配色を保存できるようにした。また、配色のランダム選択機能追加。 ・同一タグを持つ行の場合、後に記述されているものを優先するように修正。 2.0.1 -> 2.1.0 ・アクティブ行色の追加 ・カラオケ表示モードのフォントサイズの調整方法を変更。 2.0.0 -> 2.0.1 ・カラオケタグ付き歌詞でタグが正しく処理されない事があるのを修正。 ・カラオケ表示モードでの表示を微調整。 ・場合によってはフェード効果が全く表示されない事があるのを修正。 1.0.8 -> 2.0.0 ・名称変更(WMPVizLyricsからSWEETYに変更) ・カラオケタグ対応。 ・@タグ対応。 ・背景イメージ表示機能追加。 ・処理パフォーマンスアップ。 ・一行表示モードでの表示方法拡張。 ・類似歌詞ファイルの検索で誤認を削減。 ・個人からIT雑技団に著作権を移動。 =============================================================================== Copyright (C) 2000-2001 IT雑技団 担当:MP3の魔術師(magician@it-zatsugi.club.ne.jp)