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GW釣行第2弾! FLY FISHING in U川(福島県)
天候 気温 水温 ハッチ
16℃ 9℃ 無風 トビイロカゲロウ

5月2日(火)、GW期間中2回目の釣行に出かけた。 場所は実家近くのU川。 この川も以前訪れたM川と同様実家から30分という近距離にありながら今まで一度も訪れたことのない川だ。 子供の頃から相馬の海水浴場に行く途中、「魚のいそうなきれいな川だな」思いながらよく見ていた記憶はあるがフライフィッシングを初めてから訪れるのは初めてだ。 見慣れた川なのでなんか不思議な感じがする。
 今回入渓したのはT川との分岐点から上流の、Mダム下流部である。 前日、ダム上流部を車で下見したが、流れも細く、あちこちで河川改修工事が行われていて入渓するような気持ちにさせない流れだった。 前評判では上流部も結構いい釣りができると聞いていたのだが、渓相も悪く雰囲気が無さ過ぎだ。 やはり昨年の大雨のによる河川改修工事の影響がかなり大きいようだ。

U川渓相
U川渓相

ダム直下1kmぐらいは水量も多く水深のあるたっぷりとしたトロ瀬と流れ込み流れ出しが連続する良い流れだったのでまずはその区間に入渓した。 川は道路に沿って流れているが川の両側に樹木が生い茂っており、入退渓ポイントは限られてくるといった感じだ。 流れも思った以上に深く、チェストハイギリギリでウェーディングしないと先に進めない場所もある。 流れとしてはおもしろい川だと思う。 そう言えばこのU川は漁協による管理がされておらず、有志による放流が行われている。釣った魚はリリースする事を切に願う。
 上流部では目立ったハッチもなくライズも見られなかったが、流れ込み流心脇や流れ出し手前の肩、そして大きな底石の周りなど、ポイントには魚が付いていてドライフライへの反応もまずまずだった。パイロットフライのエルクヘアカディス#14でも結構反応してくる。 まずは石にぶつかってできる流れのよれで18cmのヤマメが釣れてくれた。 底石にニンフも多く確認できたのでハッチがあれば楽しい釣りができそうだ。
 ある程度まで行くと両脇の樹木と水深の深さのために先に進めず遡行を断念、入渓点まで戻りとりあえず納竿し下流部へ向かった。

国道115号から分岐点をダムに向かって進み、最初の橋下から入渓した。 前の週にCOSの清野さんが来たときのは銀座状態だったらしいのだがが、この日に見かけた釣り人はたったの5人、いや5台といったほうが正確だ。入渓してからは全く人には会わなかった。なぜだろうと考えてみたら今日は平日なのだ。なんかとっても得した気分になった。 しかしあちこちにに新しい足跡が残っていたので今日もすでに先行者が入っていたのだろう。

下流部は大きな白い沈み石が点在するなかなかの渓相で水量も豊富である。 落差と次の落差との間の流れがが比較的長く厚い流れになっているが結構複雑な流れ方をしている。 いわゆるポイントと言う場所にフライを流してみたがやはり先行者の影響だろうか、全く反応が無い。 それでも岸ギリギリのところにフライを流してやるときれいなヤマメがその姿を見せてくれた。 岸際ギリギリや、フライを流すのが難しそうな小さな落ち込みの間のわずかな流のよれ、川に被さっている障害物の下などに付いている感じだ。 だんだん流すのが難しいポイントに付き始めていて、私の腕ではなかなか引っぱり出せない(^_^;)。 この日は人が少なかったとはいえやはりGW期間中、かなり学習させられているご様子。 この時期に魚達の学習能力は一気に上がってしまい、毎年GW後には釣果があるか無いかの瀬戸際の釣りを強いられるのは私だけだろうか?

落としたふらいBOXの代償
落としたふらいBOXの代償

 前日と比べると気温、水温ともが下がっていたようなので目立った水生昆虫のハッチは確認できなかった。 夕方5時ぐらいにトビイロカゲロウががちらほらハッチしていた程度だが、あるプールではこのトビイロを狙ってライズしているヤマメがいた。 下流部でまだ魚を掛けてなかったのでこのライズを取ろうと躍起になったのがいけなかった。 今年の目標は「焦らず急がずゆったりとした釣りを」だったのだが、ライズを目の前にすると「そんな目標どこへやら」状態になってしまう。 ライズが終わる前になんとは1匹釣りたい思うあまり、以前から調子の悪かったベストのファスナーを開けっ放しでライズ目掛けてキャストしていると「ポチャン」と音が・・・
 悲しいことにこの時期一番活躍するメイフライパターン用フライボックスを流してしまったのだ。 音の方向を見たときにはすでに遅く、流れに乗ったフライボックスはドラグフリーで下流に流れていってしまった。 今頃太平洋を漂っていることだろう(^_^;) かなりショックは大きい。 呆然としている間にもライズは続いている。 釣る気にもなれなかったが、そういうときに限って一発でヒットするものだ。 その後そのプールで3つのライズを取ることができたが、慰めにはならなかった。 次の週細田さんが探しに行った?ようだがさすがに見つからなかったようだ。 メイフライ最盛期のこれからの時期にこのパターンを使えないのは非常に痛い。 来週からカディスとテレストリアルで何とかしのぎながら、メイフライパターンを補充するしかないだろう。 しかし、巻かなければならないメイフライパターンもまだ見る気にも巻く気にもなれない。 いっそ中村さんの所から買ってしまおうか・・・ 買おうといえばフライボックス流失の元凶である、フライベストを購入しよう。 以前から使いづらいとは感じていたのだが、こういう事件があっては買い換えるしかないでしょう、と自分を納得させた上で妻に相談しよう。


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