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FLY FISHING in WA川(宮城県)
日時 2001/7/30
天候 晴れ
気温 28℃
水温 14℃
なし
ハッチ なし
使用フライ パラアント#12〜#16、パラビートル#12〜#16
パラブナ#10
水況 少々渇水気味、午後通り雨で少し水量が戻る

結構通ったWA、しかしその上流部の実力はまだ把握し切れていない。
 ということでWA上流部へ。
 この時期のWAの日中は極端に魚の出が悪く、おまけに前の週U川の不調に直面し、久しぶりにボウズを食らっただけに覚悟を決めて入渓した。
 とりあえずこの時期の上流部を把握するという意味で。 ところが結果は好釣果!

11:00ぐらいにいつもの場所から入渓準備開始。
 今シーズン、夏日の釣行は今日が初めて。
 気温はすでに28℃を超え、入渓前からすでに汗だくだ。 駐車スペースからさらに20分ほど歩いたポイントからの入渓なのでここまで来るだけでインナーはびしょ濡れ。 汗かきの私にとって速乾素材は夏の必需品だ。

11:30に入渓ポイントに到着。
 木々の間から漏れる強い日差しが水面に反射してまぶしく、まさに真夏の釣りといった感じだ。
 この時期のこの水系は渇水がひどく(先週のUのように)釣りにならないこともあるが、渇水はUほどではなく、魚が走るのも確認。 これだけでちょっと期待が持てる。
 パラアント#14を結んで釣り上がる。 まずは瀬から21cmほどのかわいいイワナがフライに出た。
 どうやらまったく魚っ気がなかったUとは状況が違うようだ。
 プールで悠然と泳いでいるイワナをサイトで確認。 結んでいるパラアントを鼻先にキャストするとスーッとフライめがけて浮き上がってきた。
 「よし、食え!」 しかし、捕食目前でクルージングポイントへ引き返してしまった。 絶対釣ってやる!!
 手持ちのテレストリアルパターンを一通り流しても食ってくれない。 残るは#10のパラブナ。
 こんなでかいフライ食うはずないと思いつつ、フライをポイントへ流す。
 また魚が浮いてきて今度は迷わずゆっくりと吸い込むようにフライを咥えた。 なかなか引きが強い24cmほどのイワナだ。
 この時期の日中にこれほど反応が良いのは驚きだ。
 下流はホント反応無いのにね。

 それからも反応がよくヒラキに出ている魚もやる気があり、ちゃんとストーキングしてフライ先行で流せば迷わずフライに出てくれる。
 ゆっくりとフライを追って吸い込むように。
 しかし、水量が落ちているためかなり神経質になっていて、ストーキングして移動する時のわずかな振動や影が見えただけで落ち込みの白泡の中に逃げ込んでしまう。 この日もかなりの魚に逃げられてしまった。
 「できるだけ遠くからできるだけ静かに」が課題だ。

13:00を過ぎたころから雲行きが怪しくなり、生ぬるい風が谷間を流れる。 「これはまずいかな」
 このポイントは崖崩れが多く、行く度に崩落箇所が増えている危険地帯。
 ひとたび大雨となれば崩落が発生する危険性があり、また退渓点が限られていることから大雨による鉄砲水の危険性もある。
 命に関わるので雲行きを確認しながら釣り上がるが、こんな状況では釣りに集中できない。
 遠くで雷が鳴り大粒の雨がポツポツと落ちてきたところで危険を感じ入渓点へ戻ることにした。 しかし少し戻ったところで天候が回復し晴れ間が見えてので再び釣り上がることに。
 この日はさらにもう一度退渓を迫られるような状況があったが幸いにしてわずかな時間で天候が回復したので目的のポイントまでつりあがることができた。
 とはいってもやはり天候は不安定で、レインウェアを着たり脱いだりを10回以上繰り返すことになった。
 こういった晴れたり雨が降ったりの状況では大雨がくることはまずない。 学生時代に雷の研究をかじったことがこういうときに結構役に立つ。

 そんな状況でも魚は釣れ続け、あるプールでは尺上か!!と思わせるような強烈な引きがあり、ランディングしてみると28cmの立派なイワナ、この時期にこれだけのサイズが昼間から出るのはホントに驚き。
 目的のポイントまで釣り上がりその時点で17:00、MAX28cmを含む9本の釣果はこの時期にしては上出来だ。
 WAの底力を感じた。
 釣果の約6割がサイトフィッシングというのも興味深い。 それだけ入渓者が少なく、魚がスレていないということだろう。
 皮肉にも崖崩れが魚と川を守っているということだろう。

駐車スペースに戻り、少し下流に歩いて17:40ごろからイブニングの釣り上がり。
 この時間帯から魚がどこからともなく沸いてきて反応が一気に良くなる。
 大場所では25、26cmほどの元気なイワナがフライに反応してくれる。
 やはりここのイワナは引きが強く掛けた瞬間、「もしかして尺上??」と思わせることが良くある。 ランディングするとたいていは尺未満のことが多い。
 19:00まで釣り上がりこの中間部では良型イワナを3本追加。 ホントに今日は好調の一言。

それ以降は堰堤下でイブニングライズを楽しんだ。
 19:30ぐらいまではいかにも小さな魚が盛んにライズを繰り返していたが狙うは大物、そのときが来るまでじっと待つ。
 奥のほうで一際大きなスプラッシュライズを確認。
 この時間を超えるとさすがにフライが見えなくなるが、この日は月明かりが水面を照らしフライもその位置を時折確認できる。
 ライズめがけてフライをキャストして、ちょっとずつフラッタリングさせフライにアクションを入れる。
 フライのあるだろう方向に神経を集中し、水面の動きを注意深く見つめる。
 「バシャッ!」激しいスプラッシュライズで水面が割れ、白いサザナミが起こると同時にラインにテンションが生まれる。
 ロッドを軽くあおるといつもと違う感触が・・・
 バットからロッドがひん曲がり、ラインがグングン持っていかれる。 明らかにいつもと違うロッドの曲がり、「これは間違いなく尺上だ!」
 真っ暗闇の中、一人で大声あげて興奮し格闘すること5分、やっと手元に寄って来た。 緊張のランディング。
 ネットに収まったのは28cmの良型イワナ。
 スレでした・・・
 それから26cmを1本追加して反応もなくなってきたので納竿となった。

 予想外の好釣果で一日中飽きることなく楽しむことができた。 真夏のこの時期のWA上流部の状況を把握することもでき、この時期でも上流部なら釣りになることが分かったのは大きな収穫だ。 ますますこの川にはまりそう。

今回の釣行で気になることが1つ。
 それは上流部へ置き去りにされたゴミ。 コンビニ弁当のゴミや餌師が使うえさパックの残骸、そしてタバコの吸殻など。
 決め付けるのもどうかとは思うが私が知っている限りこの上流部に入渓しているのは知り合いのフライフィッシャーと数人の餌師。 知り合いのフライフィッシャーは当然ゴミは持ち帰るしタバコもポイ捨てはしない。
 ということはゴミを残していくのは心無い一部の餌師だろう。
 持ち帰らなくていい魚を持ち帰り、持ち帰るべきゴミを捨てていく。
 モラルの無いこういった人たちはホント自分のことしか頭にないんだね。
 もうどうしようもない。
 多分遊漁券も持ていないんだろうから厳しく取り締まってやる。
 罪名は「密漁と、ゴミの不法投棄」。


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