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FLY FISHING in I沢(岩手県)

6月27日、ほぼ1ヶ月ぶりにフライフィッシングに出かけた。 今回は古舘を通じて知り合ったフライフィッシャー、高村さんとそれに古舘を加えた3人での釣行となった。 高村さんとは1ヶ月前ぐらいからメールで情報交換をしていたが、実際にフィールドに出るのは今回が初めてである。 今までは単独釣行がほとんどだったので、仲間連れでフィールドに出られるのは楽しみである。
 大学時代からフライフィッシングへの道を拒み続けてきた古舘もようやく重い腰を上げたようだ。 今回の釣行に際し、ウェーダーを新調した。ロッドとリールを買うのも時間の問題だろう。

参加メンバー、高村さん(右)・古舘(左)
参加メンバー

水生昆虫のスーパーハッチの時期も過ぎ、そろそろテレストリアルに季節に突入である。 私も某FF誌の特集記事を見て、とりあえずパラシュートアント(要するにアリんこ)パターンを巻いた。 一週間で大小含めて5本程度巻くことができた。 会社から帰って、寝るまでの1時間の自由時間に巻けるのはこの程度である。
 本当は早起きして巻こうとも考えているのだが、意志が弱く実行にはできてない。 子供が産まれたらイヤでも早起きしなければならないそうなので、今の家に休んでおこう。

当日、金曜の夜から降り続いている雨は、雨足は弱まったもののまだやんでいない。 そんな中、高村さんと古舘が迎えに来てくれた。 集合は予定通り8:00、荷物を高村さんのレガシィに積み込んですぐに出発した。 当初の目的地は高村さんのよく行く山形県内某川だったが雨に弱いと言うことで、岩手県は産女川に行くことになった。
「行って来ます、志津香」 今日も妻を一人残して出かけてしまった。
スマン。

東北道泉ICから高速に入り、岩手県内に入ったあたりで猛烈な雨が降ってきた。 そのときの車中の会話(少しデフォルメ入ってます)。

古舘   「雨降ってきましたよ、どうします?」
高村さん 「そうだね、厳しいね、やる気ある?」
古舘   「ヤル気のない人@。スッポンでも食べに行きましょうか。」
高村さん 「いいね、ちょっと惹かれる。」

 私はちょっとおかしくて吹き出してしまった。
そうこうしているうちに心配していた雨も小降りになり、一関ICで高速を降りて、国道342号を西へ向かった。

高村さんは一度産女川に来たことがあるそうで、山道をどんどん登っていく。
確かにジャリ道の横に川が流れているが、高村さんの言ってた「キャスティングしやすい」川ではない。高村さんもおかしいと思ったらしく地図で確認したところ、道を間違っていたことが判明。すぐに開けた場所でUターンし産女川に向かった。一応この川もチェックしたが、前日の雨にも関わらず濁りはあまりないようだ。
 しばらくして目的地である産女川に到着した。確かに障害物もなく、キャスティングしやすそうだ。しかしあまりにも濁りすぎている。結局、道を間違えた方の川、井戸沢でロッドをおろすことにした。

まだ雨がパラついている中、ウェーダーを履き、レインコートを着込んで準備に取りかかった。 フライを初めて間もない古舘は練習のためにティペットにフライを着けさせてくれと要求。 その様子を見ていたらティペットを豪華に使うではないか!? せっかくのロングリーダーなのにと思いつつ、俺も最初はこんなだったと思い出す。

今日の獲物 <体長だいたい20cmのイワナ>
今日の獲物
高村さんの獲物 <同んなじくらいのヤマメ>
高村さんの獲物

井戸沢についてだが、雰囲気はとても良い。「いそうな」感じはある。しかし木の枝が流れに覆い被さっていてキャスティングはしづらい。こんなときは短いロッドがとてもほしくなる。たぶん冬のボーナスで買ってしまうんだろうな。
 入渓し、古舘と高村さんが遡上したあとを追って私も遡上していく。
まず一発目の当たりは古舘にあったようだが、フッキングできずにばらしてしまった。 パターンはエルクヘアカディスだ。 魚がいることが分かればいつものごとく、どんどんロッドを振るのみ。しかし木の枝が邪魔してライントラブルが多い。
 3人ともそれぞれ目立った当たりもないままに遡上し続ける。 一つ目の堰堤を越えた所に「ここは!」と思えるようなポイントがあったので、まず古舘がキャスティング。するとやはり当たりがあった。 ここまでだれも魚体を拝んでいないため、少しだけ力が入った。

私は少しダウン気味のクロス、ボウ&アローで流心の向こう側にアントパターンを送り込んだ。 一発目はスカ。 二発目に来た。ドラグが掛かるか掛からないかというところで飛びついてきた。 体色からするとイワナだろう。 足場の良いところまで移動し、無事ランディングできた。 体長約20cmのイワナだった。 この日の初物だったので思わず顔がにやけた。
 撮影をと思ったが雨降りあったため、デジカメを持ってこなかったが、高村さんのIXYを借りて撮影した。 このページに載せるのは現像が終わってからになるだろう。 ということで、ヒットパターンを紹介。
 高村さんも私のランディング見てかなり気合いが入ったのだろう。 すぐにヤマメをあげた。

結局この日の釣果は高村さん->ヤマメ×1、古舘->ボウズ、私->イワナ×2だった。 帰りにはお約束の温泉に入り一日の疲れと汗を洗い流し、劇辛の冷麺を食ってまた汗をかいて帰路についた。 お疲れさまでした。
 またご一緒しましょう。



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